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【合作】( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです

第11世界  顔文字◆sHNGWXTAUA

691 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:01:48.60 ID:YVTfK/7+0
こんばんは、( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)の作者です。
ただ今より投下を開始しますが、その前にいくつか注意事項を。

基本的に書き溜めしていますが、安価部分の所は書いていません。
安価に応じて、その場で書くようにしています。
よって、安価の際には多少時間がかかることをご了承ください。


初めて見る、という方のために前回までのあらすじを最初に投下します。
それをご覧の上、本編をお楽しみください。

697 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:06:01.81 ID:YVTfK/7+0





ーーーーー19××年。地球は核の炎に包まれたーーーーー







706 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:09:17.62 ID:YVTfK/7+0
数少ない生き残りとなった少年、ブーンは旅の途中とある老人に出会う。老人は核の影響により病を背負っていた。
その姿を見たブーンは、老人を創価学会に入れるため、言葉を掛けることにしたのだった。

( ^ω^)『お前はもう死んでいる』

しかし、その言葉に対して老人は激怒。ブーンを怒鳴り散らしたのだ。

('A`)『たわばっ』

その後、ブーンが必死の説得をするものの、老人は一向に創価学会に入る気配は無い。
仕方がなしに、ブーンは先輩に応援を頼んだのだった。

( ,,゚Д゚)『我が名は南斗5車星…炎のヒューイ!!』

雨にも負けず、風にも負けず、核にも負けないこの男。炎のヒューイが、バイクに乗って登場した。

ξ゚听)ξ『お師さーーーーん!!』

その後ろから追いかけてくる少女がいた。こいつはヒューイの弟子、いわばパシリといった分類だ。

しかし、その三人の説得もむなしく、老人が創価学会に入ることは無かった。
その夜、三人はボスの部屋に呼び出されてしまった。

(*゚ー゚)『俺の名前を言ってみろ…』

ボスが回転イスに座り込んだまま言った。どうやらボスは相当お怒りのようだ。
結果、三人はボスの命令により、抹殺された。
……残されたブーンの妻、クーはブーンの後を追うため、ナイフを自分の首元に近づけた。

川 ゚ -゚)『我が人生に一点の悔い無し!!!!』

714 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:12:34.02 ID:YVTfK/7+0



           ( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)





                 ニューゲーム
                 ロードゲーム
                ⇒合作( ^ω^)




717 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:14:37.89 ID:YVTfK/7+0

( ´∀`)「るんるん♪しぃちゃーん」

机の上に飾ってある、お気に入りの写真にキスを交わす男。

VIP学園、3年生主任のモナーという。

( ´∀`)「モナ?」

突然光りだす携帯電話。

モナーは通話ボタンを押し、耳を当てた。


( ´∀`)「あ、はい……はい……」

( ´∀`)「なるほど、了解しましたモナ」

ピッ、と終了ボタンを押し、携帯電話を折りたたむ。


( ´∀`)「転入生……モナ」


723 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:15:51.36 ID:YVTfK/7+0




        ( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです



       【 IN ( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)編】






726 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:18:22.05 ID:YVTfK/7+0

眩しい光が僕の目を襲う。
僕はまだこの状態がいいんだ。
お願いだから、邪魔はしないでくれ。

( ´ω`)「……」

少しだけ目を開けてみる。

( ´ω`)「8時12分……」

なんだ、8時12分か。

学校は8時30分から。あと18分もある。

……あと、18分?

( ゚ω゚)「寝坊だお!!!!」


730 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:20:22.56 ID:YVTfK/7+0
…………
……


('A`) 「それで?また寝坊したと?」

僕の前に立っている男、ドクオ。
先ほど僕は、彼から天の制裁をお見舞いされたばかりだ。

(#)^ω^(#)「そういう事だお」

(#'A`) 「テメーは一体何回寝坊すれば気が済むんだよ!それとこっちみんな」

(#)^ω^(#)「お……」

3年1組の教室の中は、異常にざわめいている。
いつも五月蝿いクラスではあるが、今日は特に異常だ。
僕は教室全体を見回し、女子の会話に耳を傾けた。

ξ゚ー゚)ξ 「それでねーwww」

「何それーwww」

「本当にツンは面白いなぁーwwwww」

一人の女子を囲んだ集団。
その中心には、僕のよく知っている人物が居た。

733 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:22:07.97 ID:YVTfK/7+0
「それよりさ、今日来る転入生ってどんな人だろうねー」

「なんか、女子らしいよ?」

転入生。
流れる会話で、その単語だけが僕の耳に強く残った。
このクラスに転入生が来るらしい。それも女子ということだ。

(*^ω^)「おっおっおっ」

僕の興奮はどんどんあがっていく。
【優しく接する→「優しいんですね」→「好きです」→(゚д゚)ウマー】
一瞬にして、この方程式が出来上がった。


川 ゚ -゚)「何をニヤニヤしている」

僕の目の前に突然現れた女性。
長い髪を揺らし、さらにでかい乳をも揺らしているクーだった。

川 ゚ -゚)「もう朝会を始めるぞ。早く席に着け」


734 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:23:24.31 ID:YVTfK/7+0
席に着いた僕は、鞄の中身を机へと移し始めた。
教科書、筆箱……。そういえば今日の数学は定規が必須って言っていた事を思い出す。

(;^ω^)「お……」

僕は筆箱をあけてみる。
……ない。
本日数学での必須アイテム、定規がない!

(;^ω^)「どどどっどうするお……」

数学の先生といえば、あの恐怖のニダー先生。
定規を忘れたとも言えば、すぐに賠償金を請求されてしまう。

どうする、他のクラスに借りるか?
いや、みんな僕をいじめたがるから、貸してくれないだろう。

じゃあ、どうする?
他に何か方法はあるのか?


……ああ、定規よ。
君をこんなに愛しく思うのは初めてだよ。

739 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:25:04.56 ID:YVTfK/7+0
生徒全員が席に着く頃、担任のモナー先生が教室に入ってくる。

その顔には、いつもより深い笑みが刻まれていた。

( ´∀`)「もう知っている人もいるけど、このクラスに転入生が来るモナ」

(*^ω^)「おっおっおっ」

( ´∀`)「何やら遠くの方から来たそうで……。みんな仲良くするモナ」

モナー先生はそのまま教室のドアに向かう。
「入っておいで」と言ったのと同時。
教室のドアが勢いよく開かれた。



川o・д・)「どりゃぁぁぁぁぁあああああああああ!!」


入ってきたのは、それはもう小さな小さな少女。

……というより、幼女だった。


742 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:26:43.67 ID:YVTfK/7+0
その幼女は教室に入ってくるなり、駆け足で教壇へと上る。
短い足をジタバタさせながら、ようやく黒板の前までやってきた。


川o・д・)「あたちの名前はハラサ!覚えておくんでち!!」


一瞬にして教室の空気が凍る。
何だ、この幼女は?ここは幼稚園じゃなくて高校なんだぞ?

ξ;゚听)ξ 「先生……この子は一体?」

(;´∀`)「転入生のハラサさん……モナ?」

クラス中視線が幼女に向けられる。
幼女はない胸を張り、クラスに響き渡る声で言った。

川o・д・)「その通り!あたちはハラサなんでち!」

固まる生徒。固まる先生。固まる僕。
身長は小学1年生程度。顔はモロ子供。
こいつが、高校3年生の転入生だって?

747 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:28:59.25 ID:YVTfK/7+0
川o・д・)「む!お前達信じていないでちね!」

幼女はいそいそとポケットから何かを取り出す。
一本の糸、その先に、五円玉。

川o・д・)「この五円玉をよく見るでち!」

幼女はその五円玉をゆらゆらと揺らし始める。
不思議とその光景は、僕を惹きつけた。

五円玉が揺れる。
五円玉が揺れる。
五円玉が揺れる。

……五円玉が揺れる。

752 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:31:18.67 ID:YVTfK/7+0
……何もかもが消えた。
僕の視界にいるのは、ハラサ様ただ一人。

川o・д・)「よし!お前達に命令を出すでち!」

ハラサ様が出される命令は、確実にこなさなければいけない。
根拠はないけど、そんな気がした。

川o・д・)「この世界に紛れ込んだ『DAT』を見つけ出すんでち!」


『DAT』

何かは知らないが、これを探さなければいけない。
ハラサ様が、探せとおっしゃった。

川o・д・)「この世のDATはどんな形かまだ分かっていない!」

川o・д・)「しかし、DATはとにかく物凄いオーラを発しているから分かるでち!」

川o・д・)「さぁ!早く探し出すでち!!」


僕は急いで席を立つ。
教室にいる他の生徒も、ぞろぞろと席を立ち始めた。

誰よりも早く、ハラサ様の探すDATを手に入れなければいけない。
ハラサ様の探すDAT、ハラサ様の探すDAT、ハラサ様の探すDAT


758 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:32:46.64 ID:YVTfK/7+0
僕は一番に教室を出た。
足には自信がある。一番にDATを探してやる。

僕は教室を出た後、まずはトイレを探す事にした。
どこでもいい、早くDATを見つけさえすれば。

( ω)「DATDATDATDATDATDAT」

DATはどこだ?
というよりDATはなんだ?
そんなことを考えている暇はない。DATを探さなければ。

『………』

何か、人の気配。
誰か来たのだろうか?いや、入口に人はいない。
そんな事より、DATを探せ。

『……誰か、いないのかお……?』

確かに聞こえる声。
五月蝿い、邪魔だ。僕の邪魔をするな。

『……見つけたお!!!』

姿の見えぬ声が大きく叫ぶ。
五月蝿い五月蝿い五月蝿い……。


うるさい?

760 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:35:18.32 ID:YVTfK/7+0

(;^ω^)「お……」

はっとしたように目を開ける。
そして、右手に変な感触に気づく。


……僕は右手を便所の中に入れていた。


(;^ω^)「おおおお!?」

僕は慌てて右手を便器から抜いた。
びしょ濡れになった右手が、ようやく姿を現す。

(;^ω^)「……?」

そして、右手がある物を掴んでいる事に気づいた。
何かを掴んだ覚えはない。一体、僕は何を掴んでいるんだ。

(;^ω^)「なんで定規……かお?」

僕の右手には、真新しい定規が握られていた。


763 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:36:15.14 ID:YVTfK/7+0
□「ゲホ……死ぬところだったお……」

また姿のない声が聞こえる。
しかし、先ほどとは違うリアルな声。
声の主は、近くにいるような気がする。

(;^ω^)「だ、誰だお!いたずらはやめるお!!」

□「……おっおっ!ついに人を見つけたお!」

どこにいる?
確かに今、声は僕の近くから聞こえた。

(;^ω^)「ど、ど、どこにいるんだお!!」

□「ここだお!僕はここだお!!」

声の位置がはっきり分かった。
僕の右手、それに握られた定規から聞こえている!



(;^ω^)





(^ω^)

772 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:37:45.62 ID:YVTfK/7+0
( ´ω`)「ついに幻聴が聞こえるようになったお……」

ゲームのしすぎか?廃人になるほどした覚えはないが。
いや、この前食べた野草の効果かもしれない。

□「お、落ち着くお!この声は幻聴なんかじゃないお!」

定規がカタカタと震えている。
これは霊魂が宿っているのかもしれんね。

□「ぼ、僕の話を聞いてくれお!!」

僕は定規をトイレのゴミ箱に投げ捨てる。
こんな気持ち悪いもの、持っていられるかって言うんだ。

□「DAT!DATを探して欲しいんだお!!」
( ´ω`)「DAT?」

そういえば、先ほどからDATという単語をよく聞いている気がする。
何だって言うんだ、そのDATっていうのは。

□「DATを奴等に取られたら……この世界も危険だお!!」

( ´ω`)「この世界が危険?そんな冗談はよしてくれお」

大体、定規の言っている事なんて信用できるか!
……定規の言っている事なんて。
定規が……言っている……?

( ゚ω゚)「定規が喋tt □「何を今更」

779 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:39:40.76 ID:YVTfK/7+0
なんで定規が話している?
幻聴って言うレベルじゃねーぞ!

□「DATが取られたら、本当に危険なんだお!!」

(;^ω^)「な、なんで定規が……」

僕はトイレから逃げ出そうと、ドアを開ける。
その時、ゴミ箱の中からもう一度声が聞こえた。

□「君の友達も、危険な目に会うんだお!!」

(;^ω^)「……お」

僕の友達が、危険な目にあう。
この言葉は僕の足を止めるのに十分だった。

□「今、君の友達は催眠術にかかっているお。それを戻すためにも!」

ゴミ箱から聞こえる声。
その声の主をもう一度見るため、僕はゴミ箱を覗き込んだ。
やはり、ゴミ箱の中には一つの定規。定規しか、なかった。

( ^ω^)「……僕の友達が、催眠術にかかっている?」

□「そうだお!事実、君もさっきまでかかっていたお!」

さっき、確かに僕は狂っていた。
見ず知らずの幼女を、なぜか神のように思っていた。
彼女のいう事は、絶対に従わなければいけないと思っていた。

784 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:43:13.56 ID:YVTfK/7+0
( ^ω^)「……説明してくれるかお?」

□「……ありがとだお」

僕はゴミ箱から定規を手に取る。定規を顔の前に持って、話しかけた。

□「ヤツはDATを狙っているお。ヤツが手にする前に、絶対に見つけるんだお」
(;^ω^)「ちょっと待つお。さっきから、DATDATって……一体何だお?」

□「僕のいた世界を構成する欠片、悪用すると恐ろしい力が手に入るんだお」

そのDATとやらが、この世界にも飛び散ったらしい。
他にも何やら説明されたが、とりあえず、恐ろしいものという事で認識。

(;^ω^)「それで、ヤツって言うのは?」

□「DATを悪用しようとしている者の手下……転入生の『ハラサ』だお」

ハラサはあくまでも手下らしく、DATを見つけ次第黒幕に送るとか。
だから、確実にハラサより先にDATを見つけなければいけないらしい。

( ^ω^)「この世界に落ちたDATはどんな形なんだお?」
□「まだよく分かってないお……。 でも、DATを見ればスグにDATだと分かるお」

( ^ω^)「把握……。 それと、なんで僕はハラサの催眠術がとけてるんだお?」

□「それもまだ分からないお……」

という事は、催眠術を掛けられた友達を救う事は、まだ方法が分からないという事。
早く、一秒でも早く友達を助けたいのに。

785 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:45:26.81 ID:YVTfK/7+0
( ^ω^)「最後に一つ、なんで君は定規なんだお?」

□「知らないお……気づいたら、こんな形に……」

(;^ω^)「……」

□「……と、とりあえず!早くDATを探しにいくお!!」

僕は定規を手に持ったまま、ドアに向かって走り出す。
次の瞬間、ドアの前に人影が現れた。

川o・д・)「むぅ!お前、あたちの催眠術がかかっていないでち!?」

あの幼女のハラサだった。
ハラサは何か大型動物のようなものにまたがっている。
催眠術で操っているのだろう。

( ´∀`)「モナーン」

モナー先生だったという事はあえて触れないでおく。

788 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:46:26.33 ID:YVTfK/7+0

(#^ω^)「お前!僕の友達たちにかけた催眠術を早くとくお!」

川o・д・)「それは無理な話しでち!」

(#^ω^)「じゃあせめて解く方法を教えるお!!」

川o・д・)「『その人が今一番望んでいる物』を与えれば解けるなんて、口が裂けても言えないでち

!」

(#^ω^)「くそ……」

せっかく敵に出会ったというのに、何のヒントも得られないなんて……。
僕は絶望と怒りを合わせたような感覚に襲われた。


796 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:47:50.87 ID:YVTfK/7+0
川o・д・)「さぁ、もう一度あたちの手下になるでち!」

彼女はポケットから5円玉を取り出した。
先ほどと同じように、それを揺らし始める。

(;^ω^)「お……」

不思議とその光景から目が離せなくなる。
五円玉が揺れる。
五円玉が揺れる。
……五円玉が──


□「走るんだお!」


(;^ω^)「!」

手に持っている定規が叫んだ。
はっとしたように目を覚ました僕は、ハラサを押しのけてトイレから出て行く。

川o・д・)「む!待つで───」


川*o・д・)「定規が喋った……」

801 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:50:04.82 ID:YVTfK/7+0
走って走って走って……僕は学校の外に出た。
数人の生徒が、穴を掘ったりかがんだりして、何かを探している。
恐らく、操られた生徒たちだろう。

『あーあー……よし、OKでち!』

突然大きな音。
その正体は、スピーカーからだった。

『えーVIP学園のみなさん。あたちの話をよーく聞いてくださいでち』

スピーカーから流れる声の主はハラサ。
一体、何をするつもりだ?

『ぃゃ……幼女をいじめちゃらめぇぇ……♪』

何やら歌いだすハラサ。
……だが、なぜかこの歌を聴くと、落ち着くような気がした。

(;^ω^)「これも催眠術かお!!」

僕はとっさに耳をふさぐ。
何も聞こえない!何も聞こえない!
ああああああああああああああAHAHAHAHAHHHHHHHHHHHHHHAAAAAAAAAAAAA!!

803 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:52:29.25 ID:YVTfK/7+0
……


(;^ω^)「大丈夫……かお?」

耳から手を離すが、ハラサの声らしきものは聞こえなかった。
どうやら大丈夫のようだ。

僕は一息ついて、校門を見てみた。





                      ''';;';';;'';;;,.,                  ザッ
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッ
          ザッ            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                        vymyvwymyvymyvy     ザッ
               ザッ     MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
                   Λ_ヘ^−^Λ_ヘクマー^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
     ザッ            ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
                __,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ    ザッ
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
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806 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:53:21.48 ID:YVTfK/7+0


        ____
      /ノ   ヽ、_\
    /( ○)}liil{(○)\
   /    (__人__)   \  えー
   |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
   \    |ェェェェ|     /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



813 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:55:33.98 ID:YVTfK/7+0
(;^ω^)「ちょっ……! 地域の方々までかお!!」

僕の常識は通用しないらしい。
学校の外から、地域のおじいちゃんおばあちゃんがやってきた。

『あたちの手下たち! よく聞くんでち!』
『この街のどこかにDATはある! それを探し出すでち!!』


「「「「「「「「「「「「おおーー」」」」」」」」」」」


大群がいっせいに腕を上げる。
もうね、震度8はいったんじゃないかと思うぐらい。

『さぁ、行くでち!!』

学校のスピーカーからそう流れた瞬間

おじいちゃんおばあちゃんは、とてつもないスピードで駆け出した。


815 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:56:51.93 ID:YVTfK/7+0
(;^ω^)「これじゃ……先に見つけれるはずがないお!」

(;^ω^)「せめて……催眠術を解く方法がわかれば……」

僕は髪をくしゃくしゃに崩した。
自分の無力感、それに憎しみさえ覚えた。

□「……ひょっとしてそれはギャグで言ってるのかお?」

(#^ω^)「ギャグ!?ふざけるなお!!」

□「……さっきハラサが解く方法言ってたお」


( ^ω^)「mjd?」
□「mjd」




( ゚ω゚)「早くそれを言えお!!!!!!!!」

819 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:58:45.86 ID:YVTfK/7+0
『その人が望んでいる物』を与える。
そうすれば、催眠術は解けるらしい。

(;^ω^)「それって簡単そうで意外と難しいお……」

僕はトボトボと歩き出す。
トン、と後ろから肩を叩かれた。

川 ゚ -゚)「内藤、お前は正気か」

後ろを振り向くと、あのクーさんがいた。
雰囲気からして、たぶん催眠術にはかかっていない。

川 ゚ -゚)「何やら学校中の生徒の様子がおかしくてな」

彼女ならきっと協力してくれるだろう。
僕はそう思い、知っている事を全て彼女に話した。

………

川 ゚ -゚)「なるほど……まずは力になりそうな奴の催眠術を解くのが先だな」

( ^ω^)「把握だお!」


822 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 21:59:50.29 ID:YVTfK/7+0
地域のじいちゃんばあちゃん、そしてVIP学園の生徒。
彼等は町中に広がり、家のタンスから下水道までDATを探していた。

( ^ω^)「お……!」

クーさんと街を歩いていると、ようやく見覚えのある顔に出会えた。
それも、見覚えのあるどころか、僕の大親友である彼。

('A`) 「……」

同じバスケ部所属、そして僕の親友であるドクオ。
彼も催眠術にかかっているのだろう。無言でDATを探し続けていた。

( ^ω^)「ドクオ!聞こえるかお!!」

('A`) 「……」

返事はない。
黙ったまま彼は手を進めていた。

(;^ω^)「さて……ドクオの一番欲しいものは何かお……」


1、たぶん……丸くてツブツブのあるアレだ!!
2、たぶん……丸くて真ん中に穴のあるアレだ!!
3、たぶん……丸くて男に2つついているアレだ!!


>>830

830 ふぐ調理師(北海道) 2007/03/20(火) 22:01:14.47 ID:YwavNneA0


854 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:06:53.74 ID:YVTfK/7+0
( ^ω^)「丸くて真ん中に穴のあるアレだお……きっとそうだお!」

僕は常備持ち歩いている、アレを取り出した。
いつもいつも、胸ポケットに大事にしまっている。

( ^ω^)ノ◎「『ドラ○もん 〜そこまで魅せる!?ミーちゃんのあ・そ・こ』」

この世にたった50個しかない限定DVD。
マニアに売れば、50万はくだらないだろうと言われている代物だ。

僕はそのDVDを、無理矢理ドクオの手に握らせる。
次の瞬間、無言でDATを探していたドクオに変化が現れた。

('A`) 「………」

(*'∀`)「『ドラ○もん 〜そこまで魅せる!?ミーちゃんのあ・そ・こ』……」

ドクオはそのDVDを舐めるように見つめる。
口元はニヤニヤと緩み、溜息すら漏れている。

そのドクオの幸せを崩したのは、クーさんだった。

川 ゚ -゚)「……何をそんなに嬉しそうにしている」
(;'A`) 「ク、クー!お前いつからそこにいた!!?」

(;^ω^)「……ずっと前から……」
(;'A`) 「うわぁぁぁ!!ブーン!!お前いつからそこに!!!」


859 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:09:14.61 ID:YVTfK/7+0
………
……



( ^ω^)「──という事で、君はハラサに操られていたんだお」
('A`) 「……」

説明した後も、なんだか気の抜けた顔をするドクオ。
もう催眠術は解けているだろうに……何が不満なのだろうか。

川 ゚ -゚)「不満そうだな、ドクオ」

クーさんも同じ事を思ったのか、それとも僕の心を読んだのか。
彼女はドクオに対して疑問を投げかけた。

('A`) 「ってよぉ……」

語尾が弱い。何か後ろめたいものでもあるのだろう。

川 ゚ -゚)「なんだ、文句があるなら言ってみろ」
('A`) 「それじゃ……言わせて貰うけどよ」



(#'A`) 「あれじゃん!幼女に命令されて、まるで犬のように働くって夢のようじゃん!
    もうこんなチャンスこねーよ!!なんで催眠術解いたんだよ!!」


871 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:11:05.69 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「さて、次の人物探しでも行こうか」
(#)'A`#() 「行きましょうか」
(;^ω^)「……」

クーさんを先頭に、僕たち三人は歩き始める。
とりあえず、DATを探すのが一番で、知り合いにあったら、催眠術を解くという方向にしている。

□「ところで、何でクーさんは催眠術に掛かってないんだお?」

僕の胸ポケットに入れている定規が声を出す。
すでにクーさんとドクオには説明しているが、
やはり定規がしゃべるというのには驚きを隠せないでいた。

川 ゚ -゚)「一番望んでいるものを手に入れれば催眠術はとけるらしいが、
     それ以前に私は望んでいるものなどない」

□「……欲がない……って事かお」

川 ゚ -゚)「解釈はお前に任せる」

欲がない人物など、本当にこの世にいるのだろうか。
僕はそんな事を考えながらも、視線は絶えず動かす。
人、人、人、入、入、人。
さっきよりも、催眠術にかかっている人間の数が増えている。
ハラサが、行動範囲を広げているということだ。

878 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:14:05.06 ID:YVTfK/7+0
( ^ω^)「お!」

自分の学校の制服を着た人間を見つけた。
黙ってDATを探すその少年に近づき、顔を確認する。

( ,,゚Д゚)「……」

名札を見たところ、2年生のようだ。
こんな奴の望んでいることなんてしらね、と思い、僕は足を進めようとする。

川 ゚ -゚)「ん、こいつは……」

その僕の足を止めたのはクーさんだった。

( ^ω^)「知り合いかお?」
川 ゚ -゚)「……弟の知り合いだ」

( ^ω^)「大体、コイツが望んでいる物は分かるのかお?」
川 ゚ -゚)「想像はつく」

1、女についている、やわらかいものを触らせればいい
2、阿部さん連れて来い、阿部さん
3、野球道具もってくればいいだろう

>>890

890 予備校講師(長屋) 2007/03/20(火) 22:15:19.92 ID:7zGc3ZTi0
1しかあるまい

916 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:21:24.74 ID:YVTfK/7+0
川///)「……世界を、救うため」

彼女は小さく歩き出した。
ギコという名の2年に近づき、ゆっくりとその手を掴む。

川///)「……」

その手を自分の胸に近づけて───。

そして、それを掴ませた。


(*^ω^)(*'∀`)(イエス!イエス!イエース!!)


( ゚Д゚) 「DATDATDATDATDATDAT」


(;^ω^)(;'A`) 「な……何ぃ!」

929 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:23:42.98 ID:YVTfK/7+0
川///)「ほ、ほら!やっぱり違っただろう!」

クーさんは急いで胸から手を外させる。
やっぱり、っていうかクーさんがおっぱいって言ったんだよね。

( ^ω^)「あー僕も催眠術にかかったおー」
('A`) 「俺もかかったわー」

( ^ω^)「あー催眠術といてー」
('A`) 「たすけてー」


川 ゚ -゚)「そんな下手な芝居はいい。次の物を試すぞ」


1、阿部さん連れて来い、阿部さん
2、野球道具もってくればいいだろう

>>940

940 公務員(関西・北陸) 2007/03/20(火) 22:24:27.99 ID:QWPNsAq8O


956 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:28:02.94 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「阿部さん連れて来い、阿部さん」

クーさんが言った阿部さんという人物。
一体それは誰なのだろう。

('A`) 「なんか、特徴とかないのか?」

川 ゚ -゚)「むぅ……。いい男だ」

(;^ω^)「他はなにかないのかお?」

川 ゚ -゚)「(男に)モテモテだ。それと、(ホモ)テクニックがすばらしい」

(;^ω^)「テクニックって……何かスポーツやってるのかお?」

川 ゚ -゚)「ああ、すばらしい(ホモセックス)プレイヤーだ」

( ^ω^)('A`) 「把握!」

僕とドクオは、その阿部さんとやらを探しに駆け出した。

965 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:32:38.76 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「……」

道端でただ一人、二人の帰りを待つクー。
5分ぐらいたったころ、ようやく一人の影が見えてきた。

('∀`)「クー!見つけたぜ!」

川 ゚ -゚)「ふむ」

ドクオの後ろから、また一人現れた。


安部総理「どうも。安部と申します」

('∀`)「どうよ!首相官邸から借りてきたぜ!」

川 ゚ -゚)「残念、人違いだ」

(;'A`)「くっ……しかたない、返してくるよ」

安部総理「目指すは美しい国!昨年を一文字で表すなら、責任ですね」



973 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:35:04.46 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「……遅い」

ドクオが去ってから、さらに5分後。
もうひとつの影が見えてきた。

(*^ω^)「クーさん!見つけたお!絶対にこの人だお!」

川 ゚ -゚)「ほう」

(*^ω^)「その人は、よく公園のトイレにいる人だお!?」

川 ゚ -゚)「そのとおりだ。よくやった」

(*^ω^)「お!」

ブーンの後ろから、一人の人影が現れた。



977 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:36:17.68 ID:YVTfK/7+0
 、        ヽ
 |ヽ ト、  ト、 ト、 、.`、
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄   ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
::   ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
    l'  """  l ) /
  h、,.ヘ.      レ'/ こんにちは
          レ′
 r.二二.)     /
  ≡≡    ,イ
.       / !
\   /  ├、
::::::` ̄´   /  !ハ.

978 守備隊(福島県) 2007/03/20(火) 22:36:32.36 ID:cnRzfKtl0
ちょwwww違うwwwww

996 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:38:27.88 ID:YVTfK/7+0
(*^ω^)「公園にいる、モテモテな人だお!」

川 ゚ -゚)「残念、人違いだ」

道下「え、僕じゃないんですか?」

( ´ω`)「違うらしいお……」

道下「なーんだ。モテる人っていってたから僕と思ったのにナー」

( ´ω`)「わざわざありがとうだお。もう帰っていいお」

道下「わかったよ。それじゃ、今から阿部さんと遊んでこヨー」

( ´ω`)「どこにでもいきくされ」

そう言って、ブーンの連れてきた男の子は去っていった。

18 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:43:22.51 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「……重大なことを見逃した気分だが、仕方ない」

( ´ω`)「やばいお……話が進まないお……」

僕とクーさんが話していると、そこへドクオが帰ってきた。
しかし、後ろに人影はない。

('A`) 「ダメだ!見つかんねぇ!」

( ´ω`)「僕もだお……」

川 ゚ -゚)「むぅ……仕方ない」


1、阿部さん連れて来い!絶対だ!探し出せ!
2、野球道具もってこい

>>26

26 留学生(アラバマ州) sage 2007/03/20(火) 22:44:26.73 ID:0iW95SIH0


40 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:46:47.28 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「阿部じゃなきゃダメだ!つれて来い!早く!!」

(;^ω^)「お……」
(;'A`) 「ど、どうしても阿部じゃなきゃダメなのか……?」

川 ゚ -゚)「当然だ!阿部!阿部!阿部だあああああああ!!」

僕たち二人は一気に駆け出した。
阿部を見つけ、ギコの催眠術を解き、DATを手に入れる。
世界を、救うんだ!!」

道下「あれ?そんなに急いでどこにいくんですか?」
( ゚ω゚)「今急いでるんだお!!」

すれ違うさっきの少年。
僕達は手を振ることもなく通り過ぎる。

──その瞬間、目の前が真っ暗になった。

44 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:47:27.87 ID:YVTfK/7+0
            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    前向いて歩けよ
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_

59 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:50:30.06 ID:YVTfK/7+0
( ゚ω゚)「五月蝿いお!僕は今忙しいんだお!」

男「おいおい……礼儀のなってないガキだな。道下、知り合いか?」

道下「なんか人探しているらしいですヨー」

( ゚ω゚)「そうだお!どくんだお!」

男「つくづく礼儀のなってないガキだ……」

男は、ブーンの首根っこをがしりと掴む。
ブーンは慌てることなく、ただ叫び続けていた。

( ゚ω゚)「ははははやややくはなはなはなせお!!」

男「あせっとるがな……」

男「いかんいかん……つい方言が出てしまった」

男「礼儀のなってないガキには……おしおきだ!!」

69 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:52:18.68 ID:YVTfK/7+0




__                        ||
   フ        _______    ||
  レ'   |||                ||
 ノ      /                 。







                            ■( ^ω^)ブーンが阿部さんに掘られたようです
                              ttp://vip.main.jp/127-top.html



83 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:56:30.82 ID:YVTfK/7+0
( ´ω`)「お……お……」

阿部「ふん……小さい穴だったぜ」

阿部と名乗る男は、ブーンとの行為を終え、ベンチに座り込んだ。
その様子をずっと眺めていたドクオは、既に放心状態だ。

阿部「なんだ?お前も欲しいのか?」

(;'A`) 「い、いえ!そんなエロゲ的展開は結構です!」
(;'A`) 「安価というジャンルが一緒で、微妙に危機感を覚えているなんて思ってません!」

阿部「そうか……残念だ」

その言葉を聞いた直後、ドクオは身の危険を察して走り出した。
目標はクー。
ブーンを置いたまま、ドクオはクーの元に返ってきた。

94 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 22:58:22.96 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「お、見つけたか?」

('∀`)「い、いやさ!阿部さん用事があるってさ!」

川 ゚ -゚)「むぅ……そうか」

('∀`)「それよりもクー!お前あんなのが好きだったんだな!」

川 ゚ -゚)「?」

('∀`)「大丈夫だって、俺は引かないよ!フヒwwwフヒヒッヒwwwww」

川 ゚ -゚)「ドクオ……?」

('∀`)「さぁ、アナルの世界へ飛び立とう!!」


川;゚ -゚)「ド、ドクオッ!落ち着け──!!」

102 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:00:55.86 ID:YVTfK/7+0
( ´ω`)「ただいまだお……」

僕はようやく腰に力が入るようになり、クーさんの所へ帰ってきた。
そこには、ドクオとクーの姿があった。

川 ゚ -゚)「遅いぞ、内藤」

(####)(####)「遅いぞ」

(;^ω^)「……誰だお?」

川 ゚ -゚)「ドクオだ。気にするな」

(####)(####)「うん、大丈夫だから」

(;^ω^)「お……」


川 ゚ -゚)「それじゃ、野球道具を持って来い」

111 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:02:19.98 ID:YVTfK/7+0

川 ゚ -゚)「野球道具を持って来い」

クーさんの一言に、僕は慌てて鞄を取り出した。
鞄をあさくり、中からグローブとバットを取り出す。

(####)(####)「なんでバットとグローブが鞄に入っているんだよ……」
( ^ω^)「僕の鞄はスペアポケットと繋がっているんだお!」

せっかくのギャグも、クーさんには通用しなかった。
クーさんは黙ったまま、僕のバットを手に取る。

川 ゚ -゚)「これがバットと言う物か……」

不思議そうに見つめる彼女。
僕もああやって彼女にジロジロと眺められたい。
股間のバットも、軽く大きくなっていった。

川 ゚ -゚)「ふむ。これならいけそうだ」

いけそうだ?
その意味を理解しようと頭を働かせる僕。

しかし、その答えは考えるよりも先に分かってしまった。


116 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:03:08.76 ID:YVTfK/7+0

(;'A`) 「く、クー?」
(;^ω^)「クー……さん?」

川 ゚ -゚)「ん?どうした?」

僕とドクオが目を見開いて視線に入れたもの。



ギコという男の菊穴の中に、バットのグリップを入れるクーさんだった。




□「なんか面白そうだナー」





128 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:04:18.07 ID:YVTfK/7+0
( ,,゚Д゚)「……」


肛門にバットを挿したまま動かない少年。
やはり、というか当然、これは彼が望んでいることではないのだろう。

しかし、クーさんは微動だにしない。
それどころか、目を覚ますのは今か今かと、目を輝かせている。

早くバットを抜いてくれ。
見ているコッチまで、ケツの穴がしまってしまうじゃないか。

そう思っていた、矢先だった。



( ,,゚Д゚)「……」

(*,,゚Д゚)「……ごるぁ」

135 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:05:21.72 ID:YVTfK/7+0

   ↓ドクオ
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●) 戻っちゃったよ
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }        \.
   ヽ     / ̄ ̄\     \
   /   ./   _ノ  \     \
   | .  |    ( ●)(●)
.  .    |  ヽ  (__人__)   戻ったお
.       ヽ,     `⌒ソ
        |      く
.        |       \        .    \
.  .      |     |ヽ、二⌒)          \
           ↑ブーン



143 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:06:42.89 ID:YVTfK/7+0

   ↓ドクオ
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●) 「ごるぁ(はぁと」なんて、少し照れちゃってるよ
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }        \.
   ヽ     / ̄ ̄\     \
   /   ./   _ノ  \     \
   | .  |    ( ●)(●)
.  .    |  ヽ  (__人__)   どうしようもない変態だお
.       ヽ,     `⌒ソ
        |      く    □
.        |       \        .    \
.  .      |     |ヽ、二⌒)          \
           ↑ブーン



150 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:08:03.66 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ ー゚)「やっぱり戻った」

うれしそうに口元を広げる彼女。
それに対して男は、軽い放心状態でいる。

(*,,゚Д゚)「……」


(;,,゚Д゚)「はっ───」

突然、全てを悟ったように目を見開く。
彼は視線を絶えず動かして、必死に現状を把握しようとした。

(;,,゚Д゚)「だだだだだ誰だぁぁぁあ! 俺のケツにバット突っ込んだ奴はあああああ!!」

川 ゚ -゚)「↓こいつ」
(;'A`)「え?」

(#,,゚Д゚)「ゴゴゴゴゴルァァァァァ!!!!」

男はケツから引っこ抜いたバッドをドクオに向ける。
振り下ろされたバットは、そのままドクオの頭に直撃した。

(#,,゚Д゚)「ななな何が起こったんだゴルァ!」

慌ててパンツとズボンを上げながら叫ぶ男。
驚くのも当然ですよねー。
急に我に返ったと思ったら、お尻にバットですもんねー。

157 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:09:14.73 ID:YVTfK/7+0

(;^ω^)「じ、実は……」

説明しようと思った僕を払いのけ、ギコという男は走り出した。
ちらりと見えたその顔は、青色の涙で覆われていた。

( ,,;Д;)「もうお婿に行けないぞゴルァァァァァァァ」

男の背中はみるみる小さくなり、ついに姿を消した。
僕もつられて、少しだけ泣いた。

(#)'A`)「……」

その場に倒れこんでいたドクオが、ゆっくりと立ち上がる。
涙こそ出ていないが、その顔は見るも無残な姿になっていた。

(#)'A`)「……番外編だからって、キャラ変えんなよクー」
川 ゚ -゚)「私は私だ。いつもと同じだ」
(#)'A`)「俺の知っている……クーは……こんなのじゃない」
川 ゚ -゚)「こんなので悪かったな」


(#)'A`) 「クーはもtt 川 ゚ -゚)「さぁ、次行こうか」


162 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:10:32.50 ID:YVTfK/7+0

───僕たち三人が歩き始めて、もう大分時間がたった。
DATはおろか、馴染みの顔すら見かけない。

(;^ω^)「この町ってこんなに広かったかお……?」
(#)'A`) 「広かったんじゃねーの?」

三人が歩く中、先頭はドクオ。
その後ろに僕がいて、最後尾にクーさんだ。

川;゚ -゚)「はぁ……はぁ……少し……休まないか?」

何の部活動にも所属していない彼女。
さすがに、疲労が見えてきていた。

□「そんな事言ってる時間はないんだお!」

ポケットの中の定規。
カタカタと揺れながら、大声で叫んでいる。

□「DATがハラサに渡ったら、本当に大変なんだお!」
川;゚ -゚)「しかし……さすがに限界だ……」

164 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:11:47.00 ID:YVTfK/7+0

そしていよいよ足を止めるクーさん。
やっぱり、胸がでかいと色々と困るのだろう。

('A`) 「しゃーねーな。俺がジュース買ってくるからよ」

そう言いながら歩き出すドクオ。
すぐ帰ってくるからなーと言うその背中を見て、僕は口元を上げた。

(*^ω^)(フヒヒwww この近くに自動販売機はないんだお!)

これで、ドクオが帰ってくるのには時間が掛かるだろう。
───そして、今の現状。

川;゚ -゚)「ふぅー……」

完全に疲れた、いとうつくしゅう女性。
そして、僕の二人だけ。
辺りの人間は、ハラサに操られて自我がない。


僕は───


※『自由記入』
ブーンが起こす行動を自由に書いてください。


>>172

200 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:17:38.99 ID:YVTfK/7+0
(*^ω^)「わーい!自殺するおー!」

前にもこんな安価あったな。
わーいわーい!

僕は鞄の中からナイフを取り出して、それを握り締めた。
銃刀法違反だー。ガモウだー。

(*^ω^)「手首きっちゃえー!」

僕が手首にナイフを当てようとした、そのときだった。

□「待つお!何早まってるんだお!」

(#^ω^)「定規の分際で僕に口出しすんなお!」

□「君が死んだら……世界は!どうなるんだお!!」

\(^ω^)/「バッドエンドー!」

僕は、もう一度手首にナイフを突きつける。
その瞬間だった───!

「まてっっ!!!」

210 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:20:46.69 ID:YVTfK/7+0
┏━━━━┓ ┃  / ̄\
┃ ←樹海 ┃ ┗━| ^o^ |━┓
┗━┓┏━┛     \_/  ┃
   ┃┃       ┏ ┗━
   ┃┃       ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

\(^o^)/「ヘイ!そこのボーイ!もうオワタのかい!?」

(;^ω^)「だ、誰だおお前!」

\(^o^)/「DJオワタだZE!以後よろしくまんちゅ!」

\(^o^)/「見たところ、自殺をしようとしてるらしいが……まだ早い!」

(;^ω^)「お前全然説得力ないお」

\(^o^)/「まぁまぁ、これでも見て落ち着けよ。ttp://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-3660.html

(;^ω^)「これは……」

218 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:23:13.83 ID:YVTfK/7+0
    | |
    | |          ボッキ隠し!
    | |  / ̄ ̄ヽ
    | |/  /| |      
    (^o^)ニニニニニニニニ⊃
       //  | |
     //    | |
   //      | |
 //        | |
とノ         と ノ


(*^ω^)「これは……」シコシコドピュッ!

\(^o^)/「もう出したのか!早いNA!」

( ^ω^)「……僕は、一体……」

\(^o^)/「自慰の後の喪失感ktkr!!」


( ^ω^)「早く!DATを見つけて世界を救うんだお!」

\(^o^)/「切り替えハヤスwwwwww」

( ^ω^)「ありがとう!DJオワタ!」

\(^o^)/「バイバイべりべりぐっちょん!」


227 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:27:17.95 ID:YVTfK/7+0
僕はクーの元へ急いで戻り、一緒に座り込んだ。
お互いたいした会話はなく、ただ時間だけが過ぎていく。

それから数分後、ドクオがジュースを持って帰ってきた。

('A`) 「ブーン、クーに何かしてねーだろうな?」

( ^ω^)「当然だお!」

三人でジュースを飲み始める。
僕のジュースはカルピスだったが、ここでクイズをひとつ。
「カルピスの絵柄が水玉なのはなぜでしょう?」

川 ゚ -゚)「カルピス発売の時期、七夕だったらしい。そこから天の川をあらわしているそうだ」

( ^ω^)「さすがクーさん……テレビであってた事をそのまんま出しちゃう!」
('A`) 「そこにあこがれるぅ!しびれるぅっっっっ!」

川 ゚ -゚)「ふん……さて、次はどうしようか」

228 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:28:48.46 ID:YVTfK/7+0


1、近くにいる、VIP学園の女子生徒の催眠術を解く
2、クーさんの弟の催眠術を解く
3、ギコを探し出し、事情を説明して協力してもらう
4、「みんな催眠術掛かってるんだし、スカート覗いてもOKじゃね?」
5、オワタだ!オワタを呼ぶんだ!!
6、定規を折ってみる
7、クーさんと打ち合わせをして、ドクオを逆レイプ
8、おちんちんびろびろーん
9、渡辺を探し出し、催眠術を解いて協力してもらう。
10、今ならっ!何でもっ!できるっ!気がするっ!!


>>235

250 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:36:04.44 ID:YVTfK/7+0
川 ゚ -゚)「あれは、VIP学園の制服……一応助けてみるか」

僕達はその女の子の元へ歩いていく。
そして、顔を見た瞬間、僕は驚きに打ち震えた。

(*^ω^)「しぃちゃんだお!しぃちゃん!」

(*゚ー゚)「……」

しぃちゃんと言えば、VIP学園2年のアイドル的存在。
ロリ顔巨乳身長低い。もう最高の女性なのだ。

川 ゚ -゚)「それで、こいつが望んでいるものは何か分かるのか?」

(*^ω^)「……」



( ^ω^)「……」



(^ω^)

257 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:39:17.03 ID:YVTfK/7+0
('A`) 「ダメじゃん、次行こう、次」

(;^ω^)「ダ、ダメだお!」

ここで彼女を助けて、印象をUPさせておかなければ……。
僕は必死に彼女の望んでいるものを考えた。

吹奏楽部だから……フルートか?

鞄からフルートを取り出して触らせるも、全く変化は無い。
じゃあ、男に飢えているのか?

ちんこを触らせてみたが、全く変化は無い。

(;^ω^)「くっ……」

□「お前さっき出したばっかりなんじゃなかったかお?」

川 ゚ -゚)「出した?何をだ?」

(;^ω^)「な、何でもないお!!」

263 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:42:27.87 ID:YVTfK/7+0
さすがに、僕には何か分からない──。
そう思い、先に進もうと思っているときだった。

( ,,゚Д゚)「しぃ!!」

先ほど助けたギコが、走って現れる。
僕たちの前に立ちはだかり、拳を握り締めた。

( ,,゚Д゚)「テメェ!しぃに何しやがった!!」

(;^ω^)「何もしてないお!むしろ助けようとしただけだお!!」

( ,,゚Д゚)「本当か!それ以外は何もしてないな!?」

□「ちんこ触らせたお」


(#゚Д゚) 「ゴルァァァアァァァァァァァァァ!!!!!!」

274 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:44:49.24 ID:YVTfK/7+0
( ,,゚Д゚)「はぁ……はぁ……」

(####)(####)「お……」

ボコボコに殴られ、捨てられたブーン。
ギコは呼吸を整える前に、しぃの元へ走り出した。

( ,,゚Д゚)「しぃ!大丈夫か!?」

しかし、返事は無い。
当然だ、彼女は催眠術にかかっているのだから。

( ,,゚Д゚)「しぃ!!」

ギコがしぃの手を強く握り締める。
その瞬間、彼女の目はまるで生気を取り戻したかのように輝いた。

(*゚ー゚)「ギコ……君?」

( ,,゚Д゚)「しぃ!!」

278 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:46:57.39 ID:YVTfK/7+0
(*゚ー゚)「ギコ君……助けてくれたんだ」

( ,,゚Д゚)「当然だゴルァァ!!」

(*゚ー゚)「……へへっw」

( ,,゚Д゚)「ど、どうした!?」

(*゚ー゚)「手、握ってるねww」

(*,,゚Д゚)「ご……ごるぁ!」

(*゚ー゚)「あははw 今日、学校サボっちゃう?」

(*,,゚Д゚)「俺はいつでもサボってるぞ!」

(*゚ー゚)「そだねww 遊びにいこっか」

(*,,゚Д゚)「ゴルァァ!」



( ^ω^)('A`)□「あーあー。しにてー」

286 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:48:45.57 ID:YVTfK/7+0
しぃちゃんとギコが手をつないで歩いていく後姿。
僕達は指をくわえてそれを見ていた。

川 ゚ -゚)「早く行くぞ、次だ」

□「そうだお!早くDATを見つけるんだお!」



290 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:50:31.12 ID:YVTfK/7+0

('A`) 「あ、ジョルジュ」

民家の庭を掘り続けている少年。
僕達と同じ制服に身を包まれた、バスケ部主将、ジョルジュだった。

('A`) 「あいつの欲しいものっておっぱいじゃね?」
( ^ω^)「僕もそう思うお」

僕とドクオの目線が、クーさんに注がれる。
そして、冷たい返事。

川 ゚ -゚)「絶対に触らせん」

先ほどのギコの件が響いたのだろう。
クーさんは胸を隠し、僕たちをにらみつけた。

('A`) 「でもよ、アイツ力も強いし、催眠術といておいたら何か役に立ちそうじゃね?」
川 ゚ -゚)「断固拒否する」

293 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:52:29.60 ID:YVTfK/7+0
('A`) 「おっぱい!おっぱい!」

リズムに合わせながら手をたたくドクオ。
それにしてもこのドクオ、ノリノリである。

( ^ω^)「おっぱい!おっぱい!」

僕も便乗して手をたたき始めた。

('A`) 「おっぱいおっぱいおっぱい」

( ^ω^)「おっぱいおっぱいおっぱい」

川;゚ -゚)「だから、さっきので無理ということが分かっただろう!」

('A`) 「それとこれとは人が違う!おっぱいおっぱい!」

( ^ω^)「おっぱいおっぱい!」

295 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:53:36.98 ID:YVTfK/7+0

        lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ  |ー‐''"l
 / お  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l| l  お ヽ
 l   っ  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| / っ  /
 |  ぱ  l  トー-トヽ| |ノ ''"´`   rー-/// | ぱ |
 |  い   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl い |
 |  !!   |       | l | ヽ,   ―   / | | l  !!  |
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄


301 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:55:02.05 ID:YVTfK/7+0
僕たちの声に押されたのか、クーさんは制服を脱ぎ始めた。
そして現れる
下着。

(;'∀`)「ほ、本当に脱いじゃったよ」
(;^ω^)「ほ、本当に脱いじゃったお」

川;゚ -゚)「……これで、ジョルジュに触らせればいいのか?」

僕達は黙って頷く。
あまりの刺激の強さに、気絶しそうなくらいだ。

川;゚ -゚)「……」

クーがジョルジュに近づき、その手を取る。
そして、勢いよく自分の胸を掴ませた。

( ゚∀゚)「DATDATダッ………」

DATを探し続けるジョルジュの言葉が止まる。
……どうやら、成こ───


( ゚∀゚)「…………DATDATDAT」

311 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:56:44.78 ID:YVTfK/7+0
(;'A`) 「催眠術が……」
(;^ω^)「解け……ない?」

川 - )「…………」


胸を掴んでいたジョルジュの手。
それはすぐに、DAT探しの仕事へと戻った。


川 - )「私は……一体……何のために……」

(;'A`) 「い、いや! あれだよ! うん! むっちゃ綺麗だった!」
(;^ω^)「そうだお! 豊乳だったお!」

川 - )「……黙れ」

下を向いたまま、脱ぎ捨てた制服を拾い上げる。
それを、これまた黙ったまま着た。

川 - )「次行くぞ、次」

(;^ω^)「じょ、ジョルジュはどうするんだお……?」

川 - )「死ねばいい」

315 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:58:11.54 ID:YVTfK/7+0
完全に機嫌を損ねたクーさん。
その後ろに、今度は僕とドクオが付いていく形で進んでいった。

(;^ω^)(ドクオッ!クーさん怒ってるお!)
(;'A`) (しらねーよ!お前なんとかしろよ!)
(;^ω^)(いやいや、ドクオはクーさんに気があるんじゃないのかお!?)
(;'A`) (それとこれとは関係ねーよ!)

クーさんの後ろ、小声で僕達は話し合っていた。
クーさんが怒ると言うのは本当に怖い。
なんていうか、雰囲気。雰囲気が怖いのだ。

□「……っ!」

□「おーい!おーい!!」

僕の胸ポケットの定規が揺れ始める。
僕はそれをポケットから取り出した。

□「この近くにDATがあるお! 感じるんだお!」

( ^ω^)「おっ!探すお!」

クーを含めた僕たち三人は、DATを探そうと辺りを見渡す。
草むらの中か?それとも民家の中か?

319 消防士(鹿児島県) 2007/03/20(火) 23:59:41.71 ID:YVTfK/7+0
(;^ω^)「定規! DATの形はわかんないのかお!?」

□「分からないお……」

それじゃ、見つけれるはずがないじゃないか!
僕にあきらめの気持ちが生まれ、手を止めた。

しかし、その時だった。

□「……!!近いお! もの凄く近いお!!」

どうやら本当に近いらしい。
僕は目の前の草むらを適当に浅くってみた。

そして、何かに触れる感触。


(*^ω^)「見つけたお!!!!!」

324 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:01:51.20 ID:NUUPfFL/0
                      |i\
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                         `ー一′

329 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:02:26.54 ID:NUUPfFL/0



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        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 なんだよこれ……. . .: : : :::::: ::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄




334 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:03:51.41 ID:NUUPfFL/0
(;^ω^)「ちょwwwwこれがDATかおwwwwwww」

□「よく見るんだお!」

定規が胸ポケットでかたかたと揺れる。
乳首がこすれて思わず吐息を出した。

□「これはただの赤ん坊で……DATの本体は額に埋め込まれているんだお!」

( ^ω^)「あるあr……ねーよwwwwwwwww」

□「さぁ、早く赤ん坊の額からDATを抜き取るんだお!!」

世界を救うヒーローっていうのも、中々酷いやつだ。
だが、友達を救うため、僕は赤ん坊の額に手を当てた。

──その瞬間、赤ん坊の体が少しずつ変化していった。
体は大きくなり、腹筋が割れた。
その姿は見る見る成長して───。

337 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:04:33.74 ID:NUUPfFL/0

                          ,、
                          / |\
                         / |  \
                      / ̄`ー' ̄`ー、
                      /    DAT    |
                     / 、-。、_,。-‐、  |
                     |  ヽ_ノ ヽ、_ノ   l/|  
                        |   >ー く   / |
                       \ ( ー- ) ./|_|
                  _-‐' ̄|\ >― く//  `ー―-、__
             /~⌒~ ̄|  , -‐'\ ` - ー '/  \    '     ̄\
           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
          /       /      `ーV -‐' ̄      ヽ         |
          /                ||          \           |
          |                ||                   |`、
        /`-、   /          ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
       /       、           ||/           |/      \ \
       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
      /       ノ /    ̄`ーー'   l  、 ̄`ーー-ー'    ∧        l   |
     (       / /\  入   /   |   |     / )  /  \      人  ヽ
    /    \ ,/    \     l、_ 人_ _,|    -‐',/l /    `ー、_>-‐'~    |
    //      〈       | \   /   |   ヽ   /  |        |        |
   | |         |        |     |   |    |      /          |        |
    | |       |         |    l、_ 人_ _ _ ,|     _/         |       |
   | |       /       /‐--、______, --‐'~ __〈         |      |
   | |,_     /       / ̄`ー-、____|__|____, --‐'~~ ヽ         |     |
   |~  `ー、/       /                    ヽ        |_, --‐‐/

343 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:06:12.20 ID:NUUPfFL/0

DAT筋肉「……」

鋼の肉体、アイアンマッスル、鋼鉄の体、はちきれそうな筋肉。
赤ん坊は、一瞬にして最強の戦士へと成長した。

(;^ω^)「お……」

□「くっ……ブーン!倒してDATを奪ってくれお!」

(;^ω^)「いやいやいやいやいや」

DAT筋肉──めんどくさいので以後「筋に君」と表記──は、僕たちの前に黙ったまま立っている。
その姿はなんとも不気味で、存在するだけで犯罪だと思った。

こんな巨大な奴を、僕が倒せるはずが無い。
DATを奪えるはずが無い。

346 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:07:10.19 ID:NUUPfFL/0
しかし、だ。
こいつを倒さなければ、この世界からハラサは消えない。
こいつを倒さなければ、友達の催眠術は解けない。

( ^ω^)「……やるお……」

僕の前には相変わらず筋に君が立ち尽くしていた。
僕は携帯電話を使い、クーとドクオを呼び出す。

………
……


(;'A`)「コイツの頭にあるのがDATか……」
川 ゚ -゚)「腹筋が、2つ3つ5つ7つ11つ13つ17つ19つ23つ29つ……」

( ^ω^)「行くお!みんな!筋に君を倒して、この世界を救うんだお!!」

僕たち三人は、立ちはだかる筋に君に向かった。

349 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:08:24.26 ID:NUUPfFL/0
( ゚ω゚)「ブーンアタァァァァァァァックウウウ!!!」

僕は両手をクロスさせ、鋼の肉体を持つ筋に君へと突っ込む。
加速度は最高だ。
脚、手、大地の力。
全てが重なり、大きな衝撃が筋肉へと伝わった。


(#'A`) 「ドクオキィィィィィィィッッッック!!」

僕の後ろからドクオがやってきて、斜めにジャンプした。
そのまま筋に君に目掛けて、飛び蹴りを食らわせる。
このワザで、僕は何度も死にそうになったことがある。


川 ゚ -゚)「ぱーんち」

最後はクーだ。
彼女の渾身の力を込めた拳が、筋に君の胸元へ直撃する。
ああっ!僕にもしてほしい!もっと僕を痛めつけてほしい!


3人の必殺技が、全て筋に君へと直撃した。

353 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:09:57.79 ID:NUUPfFL/0

                      _
                    _∧ `\
                   /   ̄ ̄\ゝ
                   /   .DAT   \
                 | (・ )  (・ )  |
                 |   ⊂      |
                  \ (Ο)     ノ
                   \_   _/
           .__/ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄)__
         〃  .// ̄ ̄ ̄/    / ̄ ̄ ̄/ /    〃⌒i
         |  ./ /     /    ./     / /    .i::::::::::i
   ____|  .しU /⌒\./    /     / | ____|;;;;;;;;;;;i
  [__]___|    / /-、 .\_.  /      Uし'[_]     |
   | ||     |    / /i  i    /           .| ||      |
   | ||____|____/ / .| .|\_ノ ______. | ||      |
   |(_____ノ /_.| | _________ | ||      |
   | LLLLLL/ __)LL | |LLLLLLLLLLLLLLLLL| ||_____|
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   |_||         / .ノ.                |_||    |_||
             (_/


359 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:11:39.00 ID:NUUPfFL/0
(;^ω^)(;'A`)川;゚ -゚)「……ばかな」

僕たちの攻撃を受け、筋に君は倒れるどころか余裕を見せ始めた。
その顔には、余裕という二文字がぎっちりと詰め込まれている。

筋に君「……」

反撃が来るか、とも思ったが、筋に君は動かなかった。
知能は赤ん坊レベルのままなのだろうか。

(;^ω^)「強い……」

□「お前が弱いだけだお」

( ^ω^)「お前もう黙ってていいお。クー、ドクオ、作戦を練るお!」


360 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:13:05.64 ID:NUUPfFL/0

僕たちが作戦を練ろうと固まったとき──。
僕たち三人の前に、一人の少女が現れる。
よく見たことのある、いや、僕を一番知ってくれている人物。

ξ)ξ 「……DAT  発見」
(*^ω^)「ツン!!!」

何やら呟きながら、僕たちから離れようとするツン。

ξ)ξ 「ハラサ様 報告 報告」

だめだ──。
彼女の催眠術は解けていない。
……どちらにせよ、彼女をこの場から逃がしてはいけない。

(;^ω^)「ツン、待つんだお!」

僕はツンの肩を掴む。
催眠術に掛かっていると言えど、力は変わらないようだ。
彼女の足は止まった。

ξ)ξ 「DAT 見つけた 報告 」

まずは彼女の催眠術をとかなければ──。
僕は必死に思考をめぐらせる。彼女の望んでいるものはなんだ?


───次の瞬間、僕の体は宙に浮いた。

363 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:13:44.14 ID:NUUPfFL/0
                          ,、
                          / |\
                         / |  \
                      / ̄`ー' ̄`ー、
                      /    DAT   |
                     / 、-。、_,。-‐、  | レディを引き止めるモンじゃネェよ
                     |  ヽ_ノ ヽ、_ノ   l/|
                        |   >ー く   / |
                       \ ( ー- ) ./|_|
                  _-‐' ̄|\ >― く//  `ー―-、__
             /~⌒~ ̄|  , -‐'\ ` - ー '/  \    '     ̄\
           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
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       /       、           ||/           |/      \ \
       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
      /       ノ /    ̄`ーー'   l  、 ̄`ーー-ー'    ∧        l   |
     (       / /\  入   /   |   |     / )  /  \      人  ヽ
    /    \ ,/    \     l、_ 人_ _,|    -‐',/l /    `ー、_>-‐'~    |
    //      〈       | \   /   |   ヽ   /  |        |        |
   | |         |        |     |   |    |      /          |        |
    | |       |         |    l、_ 人_ _ _ ,|     _/         |       |
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368 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:14:49.64 ID:NUUPfFL/0
筋に君が僕の体を掴み、投げ捨てたのだった。
何?こいつ意思あんの?

筋に君「俺自身痛めつけられるのは構わんが、レディーを止める奴は許さんぞ」

(;^ω^)「……」

筋に君「さぁ、美しきレディー。早く行きたまえ」

筋に君はツンの方を向き、さわやかな笑顔を送る。
その顔に振り向きもせず、ツンは歩き始めた。

ξ)ξ 「DAT 報告 ハラサ様」
(;^ω^)「ツンッ!!」

筋に君「お前の相手は俺だ!!」

筋に君の鋼の拳が僕に飛んでくる。
何とか横に避け、体制を整えた。

(;^ω^)「……ツンを止めるにせよ、DATを回収するにせよ……」


( ^ω^)「お前を倒せって事かお!!」


369 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:16:10.63 ID:NUUPfFL/0
         ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃ブーン   ドクオ   クー     ┃┏━━━━┓
         ┃HP: 20 HP:  20  .HP: 20   ┃  →戦う
         ┃MP: 0  MP:  0   MP: 0    ┃     逃げる
         ┗━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
                          ||
                       ー ||ー
                     /       \
                   /    DAT   \
                   | ____  ___ 、 |
                  | ヽ● ノ| |ヽ● ノ  |
                  |     / ヽ      |
                  |     (∩∩)     |  <以後よろしく
                  |    /⌒\     |
                   \    ○     /
                    | \ \ _ / /|
                 __/|   ̄     ̄  |\__
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃筋に君 が あらわれた !                     ┃
        ┃                                      ┃
        ┃                                     ┃
        ┃                                    ┃
        ┃                                    ┃
        ┃                                    ┃
        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


372 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:16:40.24 ID:NUUPfFL/0

         ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃ブーン   ドクオ   クー     ┃┏━━━━┓
         ┃HP: 20 HP:   0  .HP: 20   ┃  →戦う
         ┃MP: 0  MP:  0   MP: 0   ┃     逃げる
         ┗━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
                          ||
                       ー ||ー
                     /       \
                   /    DAT   \
                   | ____  ___ 、 |
                  | ヽ● ノ| |ヽ● ノ  |
                  |     / ヽ      |
                  |     (∩∩)     |  <アニメも見てね
                  |    /⌒\     |
                   \    ○     /
                    | \ \ _ / /|
                 __/|   ̄     ̄  |\__
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃筋に君「乙女の邪魔をするもの、我が排除する!」     .┃
        ┃                                      ┃
        ┃筋に君 の マーシャルアーツキック  !           ┃
        ┃                                    ┃
        ┃(;'A`) 「あべしっ!」                        ┃
        ┃ドクオ は 倒れた                          ┃
        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

379 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:17:55.40 ID:NUUPfFL/0

         ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃ブーン   ドクオ   クー     ┃┏━━━━┓
         ┃HP: 0 HP:   0  .HP: 20   ┃  →戦う
         ┃MP: 0  MP:  0   MP: 0   ┃     逃げる
         ┗━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
                          ||
                       ー ||ー
                     /       \
                   /    DAT   \
                   | ____  ___ 、 |
                  | ヽ● ノ| |ヽ● ノ  |
                  |     / ヽ      |
                  |     (∩∩)     |
                  |    /⌒\     |  <手ごたえが無さ過ぎる・・・
                   \    ○     /
                    | \ \ _ / /|
                 __/|   ̄     ̄  |\__
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃筋に君「お前も地獄へ飛べ!」                 ┃
        ┃                                      ┃
        ┃筋に君 の マッスル・インフェルノ  !             ┃
        ┃                                     ┃
        ┃( ゚ω゚)「ドフラミンg!」                       ┃
        ┃ブーン は 倒れた                          ┃
        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

382 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:19:17.51 ID:NUUPfFL/0

         ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃ブーン   ドクオ   クー     ┃┏━━━━┓
         ┃HP: 0 HP:  0  .HP: 20   ┃  →戦う
         ┃MP: 0  MP:  0   MP: 0   ┃     逃げる
         ┗━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
                          ||
                       ー ||ー
                     /       \
                   /    DAT   \
                   | ____  ___ 、 |
                  | ヽ● ノ| |ヽ● ノ  |
                  |     / ヽ      |
                  |     (∩∩)     |
                  |    /⌒\     |
                   \    ー     /
                    | \ \ _ / /|
                 __/|   ̄     ̄  |\__
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃筋に君「お前も消してくれる!」            .     ┃
        ┃川 ゚ -゚)ノ「私は女なんだが」                    ┃
        ┃                                     ┃
        ┃筋に君「ん!お前はレディーか!」                ┃
        ┃川 ゚ -゚)「そうだ。見逃せ」                     ┃
        ┃筋に君「巨乳は好みじゃない!死ね!」            ┃
        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


388 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:20:31.96 ID:NUUPfFL/0

         ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
         ┃ブーン   ドクオ   クー     ┃┏━━━━┓
         ┃HP: 0 HP:  0  .HP: 20   ┃  →戦う
         ┃MP: 0  MP:  0   MP: 0   ┃     逃げる
         ┗━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
                      γ ⌒ ⌒ `ヘ
                     イ ""  ⌒  ヾ ヾ    ドガァァァァァァァァン.....
                   / (   ⌒    ヽ  )ヽ
                   (      、 ,     ヾ )
            ................... .......ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ........... ........
            :::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、、ゝ.....|  |..., , ノソ::::::::::::::.......::::::
             _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''!  i;;;〜−ヽ_ii_i=n_ [l h__
             /==H=ロロ-.γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ 「!=FH=ロロ
             ¶:::-幵-冂::( (    |l  |    )  )=HロΠ=_Π
             Π=_Π「Uヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....
            Д日lTl,,..:''''"   ""'''ー-┬ーr--〜''""   :::Д日lT::::
            FH=n.:::::'            |   |  <アウェーイ   :::FL日l」:::::
            ロΠ=:::::.:.        ノ 从 ゝ        .::田:/==Д::
            口=Π田:::.                   .::::Γ| ‡∩:::::
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃クー の 攻撃 !                          .┃
        ┃                                      ┃
        ┃                                     ┃
        ┃世界 は 核の炎 に 包まれた !                 ┃
        ┃初めに戻る !                          ┃
        ┃                                    ┃
        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

399 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:21:57.16 ID:NUUPfFL/0
ふはははは!
最初の前回までのあらすじが伏線だったとは誰も気づくまい!
ふははははははは!!!!!




核の炎がおさまった……。

401 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:22:49.41 ID:NUUPfFL/0
                         ∧
                       / ̄ ̄ ̄`ヽ、
                      /   DAT   ヽ
                     /  \,, ,,/    |
                     | (●) (●)|||  |
             ゴクリ……   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|
                     |  | .l~ ̄~ヽ |   |し,
                     |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |丿
                     |    ̄ ̄ ̄    |

     ┏━━━━━━━━━┓
     ┃ 1、はい   2、いいえ┃━━━━━━━━━━━━━━━━┓
     ┗━━━━━━━━━┛                       ┃
         ┃筋に君がおきあがって .なかまになりたそうに       ┃
         ┃こっちを見ている!                      ┃
         ┃                                  ┃
         ┃なかまに いれますか?                   .┃
         ┃>>415                              ┃
         ┃1、はい   2、いいえ                    .┃
         ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛





415 建設会社経営(静岡県) 2007/03/21(水) 00:23:57.73 ID:iF9IbnlP0


426 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:28:06.72 ID:NUUPfFL/0
川 ゚ -゚)つ『いいえ』

筋に君「な……悪かった!このとおりだ!」

筋に君は両手を合わせ、クーさんに頭をペコペコ下げている。
正直、見ていて気持ちのいいものではない。

筋に君「なぜだ!安価に従うとかそういうのか!?」

川 ゚ -゚)「お前が嫌いだからだ」

(;^ω^)(;'A`)□(めっちゃ私用じゃん……)

筋に君「なんでもする!だから……頼む!!」

川 ゚ -゚)「むぅ……」

腕を組み、考え込むクーさん。そして、口を開いた。

川 ゚ -゚)「一生喋るな。っていうか頭のDAT抜け。消えろ」

筋に君「把握!」

筋に君は額に指を立て、そして──DATを──。

427 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:29:05.99 ID:NUUPfFL/0

┌──────────────────────―┐
│                                  |
│                                  |
│                /■\                  |
│               (´∀`∩)                 |
│               (つ  丿              |
│                ( ヽノ                  |
│                し(_)                    |
│                                  |
│              Now Onigiring. ..               |
│                                  |
│       大変お見苦しい場面をお送りしました。    |
│       しばらくおにぎりでお待ちください。        |
│                                  |
└──────────────────────―┘


429 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:30:21.96 ID:NUUPfFL/0
鋼の肉体を持つ筋に君は、瞬きをする間にその肉体を失っていく。
少しずつ、少しずつ、その姿は幼少期へと戻っていき……。

(;^ω^)「受精卵になっちゃったお……」

そして、受精卵と共に僕の手の上に落ちるDAT。
それは、僕のペニスぐらいの大きさの結晶だった。

□「でも、これで一件落着だお!」

( ^ω^)「お前何にもしてないお」

川 ゚ -゚)「……」

──その時だった。


川o・д・)「ついに見つけたでち!」


ハラサ……そうだ、まだ悪の元凶は消えてはいないんだった。

431 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:31:22.29 ID:NUUPfFL/0
川o・д・)「ふふふふ……。わざわざDATを見つけてくれたこと、感謝するでち!」

川o・д・)「あたちに取られるとも知らずに……。バカな野郎どもでち。
      大体、DAT見つけてはい終わりー、な訳なくなくないでち!
      あたちが既にお前たちに罠を仕掛けているとも知らずに……」

(;'A`) (何か一人舞台始まってる……)

川o・д・)「にやり! さぁ、あたちの下部よ! そいつらを裏切るんでち!」


ハラサが僕たちの方向を指差す。

その先にいた人物は───


1、クー
2、ドクオ
3、ブーン


>>440

452 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:36:31.60 ID:NUUPfFL/0
川 ゚ -゚)「はい、ハラサ様」

突然クーさんが声を出したかと思うと、いきなり僕の手に持つDATを取った。
そして、DATを手にしたままハラサの元に歩いていく。

川o・д・)「ふふ。コイツには特別な命令を出したんでち! 定規を持つ少年の後を追い、DATを
      獲得後、あたちの元に戻れとな!」

(;^ω^)「クーさんっ──!」

僕はクーさんを追いかけようと、全速力で走り出す。
……走り出そうとした。

(;^ω^)「っ!?」

体が動かないのだ。全く、まるで力が入らない。

川o・д・)「これぞDATの力! レディーの邪魔をする奴は動けなくなるのだ!」

DATは持つものの意思に反映する。
操られているクーさんの心が悪としたら、確かにそれは力を発動させると言うことだ。

彼女の足は止まらない。
もうハラサまで2,3歩のところまでやってきていた。

454 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:39:17.59 ID:NUUPfFL/0
('A`) 「クー」

静かな声だった。
だが、その声は空気を伝わり、クーさんの耳へと届く。

一瞬、クーの足が止まった。

('A`) 「やっぱ……今日のお前は、お前じゃなかったんだな」

しかし、止まった足は一瞬だけで、彼女はまた歩き出した。

('A`) 「なーんかおかしいと思ったんだよ。力強いし、俺の扱い酷いし」

川 ゚ -゚)「……」

彼女とハラサの距離は、もう既に10歩程度。
これ以上近づかれると、本当に危険だ。

('A`) 「俺は、いつものクーが大好きだ」

彼女の足が、完全に停止した。

460 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:43:30.91 ID:NUUPfFL/0
('A`) 「ちょっとセンスおかしいけど……弁当作ってくれて」

('A`) 「リアクション薄いけど……俺の話いっつも聞いてくれて」

('A`) 「俺が学校やめるって言ったときも止めてくれて……半分強引だったけど」

('A`) 「俺がお前を裏切ったときも……お前は俺を裏切らなかった」

クーさんの足はもう動いていない。
代わりに、ドクオの口だけが全体で動いていた。

('A`) 「俺は、クーが大好きだ。クーそのものが」

そして、言葉も止まった──。

川 ゚ -゚)「……」

誰一人としてその場を動かない。
……その沈黙が、破られた。

467 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:46:30.97 ID:NUUPfFL/0
川o・д・)「くっ……早くこっちに来るでち!」

ハラサがクーさんに向けて叫んだのだ。
動けない僕とドクオは、ただその姿を眺めるばかり。

川 ゚ -゚)「……」

川o・д・)「おい!どうしたんでち!!」

ハラサの叫び……それはクーの耳に届いていない。
彼女は言葉を発しないまま、その場に凍り付いていた。

川o・д・)「くそっ!こうなったら──!」

ハラサが走り出そうとする。
ハラサ自身が、クーさんからDATを奪うつもりなのだ。

川;o・д・)「!?」

だが、その動きは止まった。いや、止められた。
まるで見えない壁があるかのように、ハラサの動きが止まった。

469 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:48:52.15 ID:NUUPfFL/0
川 ゚ -゚)「……」

('A`) 「……」

ハラサの方を向き続けていたクーさん。
だが、その彼女が足を動かし、ドクオの方を振り向いた。





川 ゚ ー゚)「私も大好きだ、ドクオ」





その瞬間、彼女が持つDATの結晶が、僕たちを包み込むように光を発した。

474 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:52:34.38 ID:NUUPfFL/0
その光はクーを中心として、僕、ハラサ、そしてドクオを包んでいく。
視界を奪われ、目を瞑る僕。

─────・・・・・・……

……光が収まったと感じ、僕はもう一度目を開いた。


川 ゚ ー゚)「遅い、全く危なかったじゃないか」

僕の隣のドクオ。
さらにその隣に、クーさんの姿があった。

(;'A`) 「う、うっせ!めっちゃ恥ずかしいかったんだぞ!」

川 ゚ ー゚)「その割には、ペラペラと言葉が出たもんだ」

(;'A`) 「うぐ……」

川 ゚ ー゚)「礼を言う。ありがとう」



478 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:55:11.89 ID:NUUPfFL/0
( ^ω^)□「あーしにてー」

僕と定規がそんな事を呟いているとき。
光の中からもうひとつの影を発見した。

そう、ハラサだ。

だが、その姿は先ほどまでの園児服ではない。
いや、園児服に代わりは無いのだが、それがボロボロに裂けているのだ。

川メo・д・)「うぅ……」

顔にも傷が付いている。
どうやら、あの光がハラサにダメージを与えたらしい。



483 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:57:02.60 ID:NUUPfFL/0

川メo・д・)「う……うぅ……」

地面に転がり、丸く体を埋める。

そして次の瞬間には、大粒の涙を流し始めた。

川o;д;)「痛ぃ……ヒグッ……ぅぇ……」

(;^ω^)(;'A`)「……」


自然と 体が 動いた


( ^ω^)「よーしよし、ハラサはいい子だから、泣いちゃダメだお」

('∀`)「そうだよ。もう、悪いことしないって約束しようね」

川o;д;)「ごめ……グジュ……なさい……」

(*^ω^)「うんうん、いい子いい子」

(*'∀`) 「お兄ちゃんが守ってあげるね」


486 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:57:53.54 ID:NUUPfFL/0

川o;д;)「ヒッ……」

突然、おびえるように震えだすハラサ。

( ^ω^)「怖くないよー。お兄ちゃんは優しいからねー」

('∀`)「そうだよー。優しいよー」

川o;д;)「す、すいま……お許し…」

指先まで、細かに震えている。
何におびえているんだ?

('∀`)「お兄ちゃんとお医者さんごっこしよーかー」

川o;д;)「え……、それだけは……どうか……お許しお」

( ^ω^)「怖がらなくていいよー。えへへへー」

川o;д;)「も、もう一度だけ……チャンスを!」

('∀`)「あれ?もう一度なでなでしてほしい?」

492 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 00:59:25.64 ID:NUUPfFL/0

川o;д;)「う、うわああああああああああああ!!!」

突然、今までに聞いたことも無いような音が聞こえる。
音源はハラサだ。後に、それがハラサの叫び声だと気づく。



川o д )「……」

音が、止まった。



(;^ω^)「ハラサ……ちゃん?」

('∀`)「あ、病気の人の役?上手だなー。えへwえへへへへwwww」


川o д....

(;^ω^)「……お?」

ハラサの体が、黒い灰のように、崩れていった。


494 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:00:27.34 ID:NUUPfFL/0

川o ......

('∀`)「えへへへww ハラサちゃんはかくれんぼが好きなのかなーw」

川.....

('∀`)「えへへ………」

.......

(;'A`) 「えへへへへへ!!!????」


完全に灰となって、風に飛ばされていく。

(;^ω^)「……」


そして、僕の胸ポケットの定規が声を出した。

□「ハラサは元々、悪の化身。役に立たない奴は、消されてしまうんだお……」


497 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:01:57.02 ID:NUUPfFL/0

( ^ω^)「ハラサ……」

僕は空を見上げる。
先ほどまでの黒い雲はなくなり、ただただ青い空が広がっているだけだった。

( ^ω^)「定規、ひとつお願いがあるお」

□「お?」

( ^ω^)「絶対に……絶対に、悪の元凶を倒してくれお」

□「もちろんだお」

( ^ω^)「この世界のため、君の世界のため。そして、ハラサのために」

□「……ブーン」

( ^ω^)「僕はひょっとしたら、催眠術なんか関係なく……」


( ^ω^)「ハラサのことが……好きだったのかもしれないお」


502 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:02:31.90 ID:NUUPfFL/0

─┼─┐─┼─  /  ,.           `゙''‐、_\ | / /
  │  │─┼─/| _,.イ,,.ィ'    ─────‐‐‐  *  ←>>ブーン
  │  |ツ │    |  |  | イン /´⌒`ヽ    // | \
                     {,    リ)  / ./ |  \
               __ /}从、 リ( /  /  |
      ,. ,. -‐===‐- `つ/ ,.イ ’^ソハノリ   / ∵|:・.
    〃〃〃〃      //ミノ__  /´   /∴・|∵’
 _____      ノ_/ /    ヽミ、、   .∵.;|∵’:;
(        二二二ニ) ノΘ(__   )  ゙ 、∵.;|∵’,
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     .^^^'   \ !  ̄フ    ゙ 、 |∴
                   ソ  /      `
                  ノ⌒ヽ')
                / ノ/ /
      ツン→     /\/ ∧/   /       ',
              / /  ノ./   ./        ',
             ノ/   ヘ__、  ./ / ̄ ̄ ̄ヽ .',
            ヘ_'_,       /  \   /  ',
                     /    \/    ',
            ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙             ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙


ξ#゚听)ξ 「死ね!氏ねじゃなくて死ね!!!」


513 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:05:40.86 ID:NUUPfFL/0
(*^ω^)「ツン!」

僕は急いで起き上がり、ツンの元へ駆け寄る。
しかし、彼女の顔はそれはもう恐ろしいものだった。

ξ#゚听)ξ 「なんか急に目が覚めたと思ったら何よこれ!」

(;^ω^)「お……」

ξ#゚听)ξ 「誰!?ハラサって!どこの女の子?」

何を言っているんだ?ハラサが転入したときは、ツンはまだ意識があったじゃないか。

□「催眠術が無理矢理解けたから、たぶん記憶があいまいなんだお……」

定規が小さく呟いた。

ξ#゚听)ξ 「あー!クー!何か言ってよ!」


521 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:07:47.50 ID:NUUPfFL/0
川*゚ -゚)「全く……君はもう少し私を安心させれないのか?」

('A`) 「悪い悪い。ブーンの言葉に悪ノリしちまってさw」

川*゚ -゚)「むぅ……これからはしっかり頼むぞ」

(*'A`) 「おうよ」




ξ゚听)ξ 「……」



ξ#゚听)ξ 「何!?何が起こったの!?」

(;^ω^)「それはもう色々と……覚えてないのかお?」

ξ#゚听)ξ 「何を私に隠しているの!?もーーーーー!!」

526 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:10:56.97 ID:NUUPfFL/0
(;^ω^)「落ち着くお!ツン!」

ξ#゚听)ξ 「みんなで私に隠し事して……」

ξ゚听)ξ 「酷いよ……」


ツンの顔が見る見る落ち着いていく。
さすがに疲れてきたのだろう。

( ^ω^)「後でゆっくり話すお。とりあえず落ち着くお」

ξ゚听)ξ 「……そうする」

僕はツンを近くのベンチに座らせ、もう一度クーさんとドクオのところにやってきた。
二人のラブラブぶりを壊すのは楽しくて、ブーンしながらつっこんだのだ。

( ^ω^)「さて……定規。DATは取り戻したお」

528 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:11:31.00 ID:NUUPfFL/0

( ^ω^)「そういえば、どうやってDATを持って帰るんだお?」

僕は定規に向かって話しかける。
いくらなんでも、この状態のまま世界を救うのは無理だろう。

□「そのDATに、『僕を元の姿に戻す』よう想いをこめてくれお!」

( ^ω^)「把握だお!」

僕は結晶となったDATを握り締める。


──この世界を救いたい

──全ての世界を救いたい

──彼を、元の姿に戻してあげたい


心の中で声を出す、その瞬間、僕の視界は白に包まれた。

529 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:12:22.86 ID:NUUPfFL/0

……そして、閉ざされる光。
先ほどまで僕の胸にあった定規はなく、代わりに一人の人物が目の前に現れていた。

(主^ω^)「……戻ったお……」

(;^ω^)「僕……?」

目の前に現れた人物は、僕自身。
顔のつくりから身長まで、全てが重なっていた。

川 ゚ -゚)「むぅ……見分けが付かないな」

(;'A`) 「本当だぜ……おい、ブーン。どっちだ?」

(;^ω^)「こっちだお」

昔から親友でさえ、見分けが付かないほどだ。
僕は、もう一度『定規』の方を振り向いた。

535 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:13:50.96 ID:NUUPfFL/0

(主^ω^)「みんな、ありがとうだお……!」

彼が一歩僕に近づく。僕も引かれるように、一歩進んだ。

交わされる言葉は無い。
変わりに、僕はDATを掴んだ右手を差し出した。

( ^ω^)「……」

(主^ω^)「……」

彼はそれを受け取り、空いた手で僕の手を掴んだ。
お互いの顔を見つめる。まるで、鏡を見るかのように。

(主^ω^)「それじゃ、僕はいくお」

( ^ω^)「……頑張ってくれお」

(主^ω^)「お」


その瞬間だった──。
彼の周りを光が包み、次に彼の姿を確認したときには、もうその姿はなかった。



537 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:15:09.27 ID:NUUPfFL/0

( ^ω^)「……いっちゃったお」

(;'A`)「なんか……夢見てたみたいだな」

川 ゚ -゚)「学校をサボってしまった」

ξ゚听)ξ 「私は何が何だか全然分からないんだけど」


( ^ω^)「僕たちも、帰るかお?」

('A`) 「だな」

川 ゚ -゚)「ギコ可愛そうに」

ξ゚听)ξ 「ねえねえ、さっきブーンが二人いなかった?」

蒼井そら、僕はそれを見上げて大きく背伸びをした。
もう数学の授業は終わっている時間だ、と呟いた。

ξ゚听)ξ 「ねえ!何で私たち授業受けてないの!?」


〜終わり〜

555 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:17:57.30 ID:NUUPfFL/0


  (^o^)
  ̄( (7 私オワタが
  <⌒ヽ




  (^o^)
  <( (7 お送りします
  <⌒ヽ




  ノ
  (^o^)
  ( (7 次回予告!
  <⌒ヽ


566 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:19:32.36 ID:NUUPfFL/0
           ┌
           >
          /
     (^o^)/   <( ^ω^)ブーンはギアスを手に入れたようです
    /\ ̄\
   /   \  \
  <      |   |
   \   / ̄ ̄\
    ゝ /       \
     /          >
    /        /
     ̄        ̄
\(^o^)/「ヘイ!ヘイ!DJオワタだZE!以後よろしくターミネーター!」
\(^o^)/「本編に『予定外』で出てしまった!友情出演と言うことで参加だZE!」

\(^o^)/「さぁ、次回のギアスなんだが……そもそもギアスってなんなんDA!」

ξ゚听)ξ 「耳につけるアレじゃないの?」

\(^o^)/「それはピアス!オワタ!」

( ´∀`)「僕の大好きな千葉ロッテマリーンズに、前いた選手のことモナ?」

\(^o^)/「それは『ギャオス』!一般人には分からないネタだから気をつけNA!」

川 ゚ -゚)「とりあえずググッってみた。ttp://www.geass.jp/

\(^o^)/「全く関係NE−!オワオワオワタ!!!」

\(^o^)/「さて、本当のギアスとは何か……気になる方は……」

573 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:22:00.10 ID:NUUPfFL/0



           . //\\ .\          \
            /. \/\.\ .\         . \
          . //\ \/  \  \         .. ____________ アーレー
          /. \/\  /\ \  \         | (^o^)ノ | < 次回、( ^ω^)ブーンはギアスを手に入れたようですを見ろYO!
         . //\ \/  \/\ \  \       |\⌒⌒⌒ \
         / .\/\  /\  \/  .\  \      \|⌒⌒⌒⌒|
        .//\ .\/  \/\   /\ \ .\       ̄ ̄ ̄ ̄   
       / .\/\  /\ \/   \/\ \ \        //
      .//\ .\/  \/\  /\  \/  \ \     /:::/
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   (⌒ヽ、_,ノ⌒Y´ ⌒) ノ''"⌒ヽ,_ノ⌒ゝ'⌒ヘノ⌒)  /
:::(⌒::::::::::::(⌒ヽー゙ ....::(  ..::....... __人.....::::::::::::::::::::.⌒)、
:::_ノ⌒ヽ::::`Y⌒ヽ;;:::::"':::::::::::::::::::::::::::::(::⌒::⌒::)::::::::::::::::::`⌒)⌒つ
(´   ....:::.....:::::::::::::Y"´⌒ゝ、ノ⌒)::::::::::::::::,ノ⌒:::ヘ:::::::::::く::⌒´:::`)::::::`)
::::::::::::::::::::::::::::::ヽ....  γ⌒ヽ::::::::::::::::::::::(⌒)::::::::彡⌒::::ミ::`)::::::::`):::::::::`つ、 ,,,,,
:::::::::::::人::::::::::::::::`Y´::::::::::::::::::::r'⌒⌒Y´::::⌒::`ヽ、:::::人:::::::(´`)::::::ィ´:::::⌒:::::`゙:::::`)

580 果汁(鹿児島県) 2007/03/21(水) 01:24:17.94 ID:NUUPfFL/0
本当にありがとうございました。
これで投下は終わります。

AAのズレ、テンポ等、まだまだ学習すべきところが多々見つかりました。
これは、合作に参加した自分の特典だと思っています。

次回予告のとおり、明日はギアスさんの投下です。
では、バトンタッチですね。

本当に昨日今日と長い間ありがとうございました。


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