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問合せ
【合作】( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです
第13世界 アイドル◆YhrftnhMQI
7
:
本編のあらすじ
:2007/03/22(木) 22:37:58
从'ー'从「はじめまして。わたしの名前はアヤカ・ワタナベ、去年の春、『ニュー速プロ』に入ったアイドルです。
このお話は、わたしが同じ事務所のアイドルのツンちゃんやクーさん。社長のショボンさんや副社長のマーヤさん。
そして担当プロデューサーのブーンPといっしょにトップアイドルをめざしてがんばるお話です」
川 ゚ -゚)「時は西暦201X年。天海春香や如月千早ら10人のトップアイドル達──通称“ムコナの10人が”活躍してから
十数年後の日本は『第3次アイドルブーム』といわれるほど多くのアイドルが生まれ、そして消えてゆく
群雄割拠のアイドル戦国時代。野望を秘めた少女たちが
『歌姫<ボーカルマスター>』『愛姫<ビジュアルマスター>』『舞姫<ダンスマスター>』『アイドルマスター』
────トップアイドル中のトップアイドルである4つの称号をめざし、切磋琢磨して過ごしている。
私みたいに声優出身だったり、個性的なアイドルも数多く存在しているんだ」
ξ゚听)ξ「去年の5月。あたしとアヤカ、クーさんは同時期にアイドルとして『ニュー速プロ』に入ることになったの。
その後レッスンしたり、販促セールに参加したり・・・地道な努力のかいあってか、
あたしとアヤカは新人アイドルユニット『VIPPER’s』のオーディションに合格したわ」
从'ー'从「そんな時、わたしの憧れだった『アイドルマスター』リョーコ・モモヤマさんがアイドルを引退しちゃったんです。
それですごく落ち込んじゃったんだけど、事務所のみんなやブーンPに励まされたからもう平気です。
わたしは、みんなの力を借りて一生懸命アイドル坂を上り続けます!!」
从'ー'从「それじゃあ今日もがんばって」
从'ー'从・ξ゚听)ξ・川 ゚ -゚)・⌒*(゚〜゚)*⌒・(*゚ー゚)・('、`*
「アイドルマスターめざすよ〜(目指すわ・めざそうか・目指しますわ・めざさないと・目指します)」
10
:
本編のあらすじ
:2007/03/22(木) 22:40:41
簡易キャラ紹介(『ニュー速プロダクション』) 合作ver.
アヤカ 从'ー'从:本名はアヤカ・ワタナベ。都立きらめき高校に通う高校1年生。父子家庭。
あるアイドルがきっかけで『ニュー速プロ』の新人アイドルになった。
空気を読めないが、能天気な性格がそれをフォローして誰からも好かれる性格をしている。
ダンスは苦手だが、表現力には自信アリ。舞台では赤いギター(のようなもの)を背負っているが
あくまでただの飾りで、弾くことはない。その下には戦闘用のシルバー・メタリックがあるとかないとか。
新人アイドルユニット『VIPPER’s』のメンバー。
ブーン ( ^ω^):本名は内藤ホライゾン。アイドル事務所『ニュー速プロ』に所属する新米P(プロデューサー)。
担当アイドルはアヤカ・ワタナベ。彼女以上に空気が読めない。音痴。
ツン ξ゚听)ξ:財閥『ダイゴウジグループ』の一人娘で、私立ツンデレ学園高等部に通っている。
子煩悩な父親を説得し、『ニュー速プロ』の新人アイドルとして活動をはじめた。
4つ年上のドクオは幼馴染。かなりの猫かぶりだが、身内(事務所関係者)にはかなり辛辣。
現在、ワケあってドクオと同棲中。アイドルとしての能力は全体的に高水準。
新人アイドルユニット『VIPPER’s』のメンバー。
ドクオ ('A`):ブーンと同じ『ニュー速プロ』の新米P。担当アイドルはツン。
基本的に腰が低く、ツンにいいように使われている。手先や要領がよく、
気配りもできるのでプロデューサーとしては有望株。
11
:
簡易登場人物紹介
:2007/03/22(木) 22:41:29
クー 川 ゚ -゚):もとは声優だったが、ある事件をきっかけに『ニュー速プロ』に入ってアイドルになった。アヤカたちとはほぼ同期。
声優からアイドルに転身したため、声の技術は高い。ハイレベルの声帯模写ができる。
21歳と、登場する現役アイドルでは最年長。スタイルも悪くないが、大人の魅力よりもむしろ子供向けの
アピールをで売っている。ちなみにアニオタ。
マーヤ 川`・−):『ニュー速プロ』の副社長 兼 クーのプロデューサー。アイドルの身を第一に考える美人P。
外出時はいつもサングラスを着用する。巨乳。
アイドルからみのセクシャルな話題を嫌悪していて、空気の読めないブーンは
よくしかられている。
ショボン (´・ω・`):『ニュー速プロ』社長。芸能界各所にコネがある。
15
:
簡易登場人物紹介
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:43:24
簡易登場人物紹介(その他) 合作ver.
カレハ・コノハ ⌒*(゚〜゚)*⌒:新人アイドルユニット『VIPPER’s』のメンバー。
小学生と見間違えんばかりのロリぃ体形だが、れっきとした中学二年生。
名家のお嬢様。アイドルとしての力はツン同様高い。
最初、彼女が合作編の主役だったが、「ドクオのペン…」とあまりにカブってしまうため
直前になって出番を大幅に削られた。
エチゼン:カレハの執事で、彼女のマネージャーも兼ねる老紳士。イメージ的にはデスノートのワタリ。
しぃ (*゚ー゚):大手芸能事務所に所属し、「東京美少女コンテストグランプリ」の実績をもつ新人アイドル。
新人アイドルユニット『VIPPER’s』のメンバーで、その中ではツンと1、2を争うほどの実力者。
失敗のないアイドル。
トソン ('、`* :本名サリー・D・トソン。新人アイドルユニット『VIPPER’s』のメンバー。メガネっ娘。
魔法王国出身という設定は本編同様、今回も生かされない。
アイドルA〜C:新人アイドル仲間。駄菓子好きなA、マジメなB、お持ち帰り癖のあるCと、設定はあるが
名前はまだない
17
:
簡易登場人物紹介
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:44:16
ハインリッヒ 从 ゚∀从:元芸人。移籍した先でアイドルにさせられてしまったが、持ち前の器量と才能で
一躍関西の人気者になった。ジョルジュとは小さい頃からの腐れ縁。関西人
ジョルジュ ( ゚∀゚):元芸人。今はハインリッヒのマネージャーをやっている。
ミスティ:アイドル界のひとつの頂点『愛姫<ビジュアルマスター>』の称号を持つアイドル。
作中のワイルドカード的存在。元ネタは蜥蜴座の白銀聖闘士・ミスティ。性別は女。
天海春香:『アイマス』のメインヒロイン。天然腹黒な無個性キャラ。
18
:
簡易非登場人物紹介
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:45:41
【非登場人物紹介】
リョーコ・モモヤマ:アイドル界のひとつの頂点『アイドルマスター』の称号を持っていたアイドル。アヤカの憧れの存在
本編のラストにて引退後、普通の芸能活動をはじめている
ネリネ・フェブラリィ:アイドル界のひとつの頂点『歌姫<ボーカルマスター>』の称号を持っていたアイドル。
関係ない話ですが、某アニメに『ネリネ』っていう歌好きなヒロインがいたのをこの前知りました。
流石兄弟:『VIPSTAR』とよばれる兄弟ユニット。マルチタレントとして大人気らしい。
FOX 爪'ー`)y:今回の合作のラスボス。
∧ ∧
茶・もこみち (幻‐ロ∀ロ:『猫姫<ネコミミマスター>』を名乗る元祖ネコミミアイドル
オーキド (〇ε〇):初代『携帯獣王<ポケモンマスター>』
┗( )┓ オワタ:『糸冬姫<オワタマスター>』を名乗ることもある。合作掲示板のアイドル
川幻 ゚ -゚) マスターダーマ:流派東方不敗の開祖で、ホイミンやスラッシュの師匠
(秋 ゚д゚ ) ミルナ:『アキバ王<アキバマスター>』。ラジオ会館のマネージャー
マイルドスター1号 ▼・ェ・▼:VIP高校バスケ部のシューティングガード、イヨウの飼い犬
如月千早・萩原雪歩・高槻やよい・水瀬伊織・秋月律子・菊池真・三浦(旧姓)あずさ・双海亜美・双海真美
:『アイマス』に登場するヒロイン達。
本編の十数年前、これに天海春香を加えた“ムコナの10人”が活躍していたという設定。
22
:
簡易登場人物紹介
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:50:22
【合作新キャラ】
??? (主^ω^):主人公。ウィンディでも定規でもなく、ちゃんと人の形して登場。
ミキ・ハセガワ 川´・ヮ・`ム :合作編の主要キャラ。中学二年生。
どこぞの“未完の幼きビジュアルクイーン”とは何の関係もありません。あふぅ。
ヘイポー パA゚イ:フォックスの化身。どこまでも貧弱で軟弱な根性ナシ。
体形にコンプレックスをもっている。
23
:
アイドルマスター
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:52:12
それでは、今度こそ投下をはじめます。予定より2時間遅いwwうぇうぇwwww
>>21
逆に考えればいいんだ。アイドルマスター全部予告編だ、って考えればいいんだ。
25
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:53:10
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゚_ = ゙_ノlllliilllllll ゚。;" . := - 二 _ -/ / _。= |___|//\\ 。─_ ゙、 ゙、 二 -゚ 二 ─。・。゚o;゚ lll。・ ゚。。゚_
・゚/iiiillliillllllllll`ー、゚。' ゚ 。─ / /___'_____ ̄____ ̄_______゙、 ゙、 ─ = 。 二 ・゚ ゚o。'゚。・iilll 。lll 。 。
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r‐'iillllllllllliiillllll ゚・ll。゙o゚ 、゚。 二 -。-゚ 二 _ = - 二 _ _ 。─ = _ o = o二 -。'。。゚; o゙。゚。illliiloll。iillll゚ ・
llllllllllllllliilllliiilllllllllo゚。;゚o 。 o , _ ・ ゚ _ ─゚ _ ─ -_ ゚ ゚。ソilllllllllllllii゚o illl・゚ iillllllll
lllllllllllllillllllllliiill。゚iill。o ..; 、 ─ 。  ̄ ─ ゚ ─ _ ─ 。 ゚ ゚ノiilllllllllllliiillllllllliillllllllllliillllll
lllllllllllメメタァlllllllllllllllllll 。・lll 。"。 _ _ 。 ゚ ゚ o 。゚・"。^。・゚o。"o 冫。 ゚ 。
o゚:.lll。。゚o・.゙。o゚゚。lllll。・.' ─ ゚ 。 。 。゚ '' o゚ 。・。゚。"。 o゚ 。 ・
゚・。゚o:.゚。`・"。^。・゚o。"o 冫,o゚。゙====爪'ー`)人(^ω^主)==== ゚ '' o゚ 。・。゚。"。 o゚ 。 ・
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29
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:54:59
从'ー'从「ハッピバースデートゥークー」
ξ゚听)ξ「ハッピバースデートゥークー」
( ^ω^)「ハッp」
('A`)・(´・ω・`)・川`・−)「ハッピバースデーディーア クー・ホーリェ」
5人「ハッピバースデートゥークー」
ブーン以外の5人の歌にあわせてクーがケーキのロウソクを吹き消した。
自作の飾りつけがされた部屋に再び明かりが点灯し、クラッカーが鳴らされる。
川`・−)「おめでとう」
( ^ω^)「おめでとうですお」
川 ゚ -゚)「みんなありがとう。わざわざ料理やケーキまで用意してくれて……うれしいよ」
ξ゚听)ξ「当たり前ですよ。あたしの誕生日のときだって、みんなで祝ってくれたじゃないですか」
从'ー'从「あのときはカレハちゃん達もきてくれてたよね」
('A`)「(そしてあの時も家はメチャクチャになったっけ…ブーンとかショボン社長が酔いつぶれて)」
30
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:55:58
ξ゚听)ξ「そういえばクーさん、今年いくつになったんですか?」
川 ゚ -゚)「えっと・・・誕生日がきて17歳から17歳になったな」
「「「「「おいおい」」」」」
从'ー'从「そうなんですかぁ。わたしも来月17歳になるんですよ。同い年ですね」
川 ゚ -゚)「…………」
川 ; -;)「(これが、若さか……)」
ちょっと涙目になる22歳であった。
(´・ω・`)「さて、料理が冷めるとよくない。それじゃあ食べるとしようか」
从'ー'从「それじゃあ、クーさんの誕生日を祝ってぇ……」
全員「かんぱーい!!」
気勢よくグラスが鳴り響いた。
31
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:57:48
──30分後
(酔^ω^)「一番、内藤ホライゾン。歌いますお!」
はやくもできあがったブーンが豆カラを手に立ち上がろうとするが、足取りおぼつかない。
フラフラと二歩歩いたところで膝をついた。
( ´ω`)「うえっ……気持ち悪いお」
从'ー'从「ムチャですよぉ、ブーンP。お酒弱いのに一気飲みなんかするから……」
( ´ω`)「今日の余興のためにブーンは一生懸命練習してきたんですお。ここで引いては何のため……」
川`・−)「ブーン君、やめときなさい」
( ´ω`)「……わかりましたお……」
本当に悔しそうにブーンは言い、手にした豆カラをマーヤに手渡した。
川`・−)「ん?」
( ´ω`)「マーヤさん、ブーンの代わりに歌ってくださいお」
32
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 22:58:59
川`・−)「わ、私?」
从'ー'从「えっ。マーヤさんが歌うんだ。たっのしみー」
('A`)「そういえば、マーヤさんの歌は聞いたことがないですね」
川 ゚ -゚)「リクエストは受けつけてます?」
川`・−)「……主賓のリクエストじゃしょうがないわね。一曲だけよ」
川 ゚ -゚)「(ゴニョゴニョ)」
川`・−)「はいはい。覚えてるかしらね……」
川`・−)「2番、マーヤ。『THE IDOLM@STER』 歌うわよ」
从'ー'从「ツンちゃん、私たちもいくよぉ!」
ξ゚听)ξ「はいはい……」
(推奨BGM:『THE IDOLM@STER』(ttp://www.youtube.com/watch?v=9jHb90bP5Rw)
33
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:00:14
狭き門をくぐり、熾烈な争いを抜け
トップアイドルになれるのはほんの一握り
それでも、少女たちは夢を追う
倒れても立ち上がり、傷ついても立ち止まらない
これは そんな明日の栄光を夢見る少女たちと
彼女たちをサポートする人々の
愛と勇気と友情と 果てない野望の物語
34
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:00:43
アイドル
それは少女達の永遠の憧れ
狭き門をくぐり、熾烈な争いを抜け
トップアイドルになれるのはほんの一握り
それでも、少女たちは夢を追う
倒れても立ち上がり、傷ついても立ち止まらない
これは そんな明日の栄光を夢見る少女たちと
彼女たちをサポートする人々の
愛と勇気と友情と 果てない野望の物語
35
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:01:49
(主^ω^)「(前の世界は辛かったお……“前の世界”という表現であってるかはわからないけど……)」
(主^ω^)「おっ、光が見えてきたお」
(主^ω^)「よぉし、行くお!!」
光に向かってに飛び込む少年。少年が吸い込まれた後、光は再び大きくなり、タイトルロゴを象った。
( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです
【 IN ( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです 】
外伝「XENOGLOSSIA GIRL」
37
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:03:00
マーヤ達の歌とダンスで盛り上がる『ニュー速プロ』一同。会場となったドクオ(とツン)の部屋からはにぎやかな声が聞こえてくる。
歌が終わり、ブーンが口を押さえてトイレにかけこんだちょうどその頃。
暗い夜道を少女が一人歩いていた。
名前はミキ・ハセガワ。先月14歳になったばかりの中学2年生。学習塾からの帰り道、参考書の詰まったリュックを背負い、
うかない表情でトボトボと家に向かって歩いている。
川´・ヮ・`ム「あーあ、またママに何か言われるなぁ……」
眼鏡の下の瞳が先ほど返却された塾内模擬テストの結果を思い出し、そことなく陰る。
中学校にときから母親の意向で塾に通わされているが、そこまで成果がでているとはいえなかった。
習い事を増やされ、友達と放課後遊ぶこともままならない。来週から控えている春休みも、すでに予定が詰められていた。
39
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:04:45
川´・ヮ・`ム「……ん?」
ふと道端に目をやると電柱のところで何かが光っていた。
川´・ヮ・`ム「何だろう?」
どうやら何かの装飾具らしい。親から持たされている携帯電話のライトをつけ、
しゃがみこんでそれを手にとった。
2センチくらいの星飾りがひとつついているだけのネックレス。頼りない携帯電話の明かりしか
光源ないのにもかかわらず、一片の汚れもないそれは淡い光を発していた。
川´・ヮ・`ム「きれい……誰の落し物だろう」
パA゚イ「待つズラ!」
しゃがんでいるミキに背後から声がかかる。おどろいて立ち上がると、いつからそこにいたのだろう。
黒いコートを着た小男がそこにたっていた。伸ばしっぱなしでボサボサな髪、三十過ぎであろう風体に不釣合いな
ニキビ面。栄養が足りてないのだろうか、薄白い頬は少々こけ気味である。
41
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:05:36
川´・ヮ・`ム「えっ? な、なんですか……」
パA゚イ「オイラは怪しい人じゃないズラよ。そのDATを探していただけズラ」
川´・ヮ・`「こ、このペンダントですか?」
パA゚イ「ペンダントじゃないズラ、DATズラ。おいらはそれをちゃんと持ち帰らないといけないズラ」
川´・ヮ・`ム「DAT?」
パA゚イ「そうズラ。それがあればフォックス様も喜ぶズラ。だからそれをわたすズラ」
川´・ヮ・`ム「え……で、でも。落ちてたものは交番に届けないと」
パA゚イ「しつこいズラね」
そういって男はミキに迫る。本能的に危機感を感じたミキはとっさに後ろを向いて走りだした。
パA゚イ「あっ、待つズラ!」
42
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:07:24
慌てて男も走り出す。だが追いつかない。別にミキの足が速いわけではない。
男が遅すぎた。手と足が同時に出ている時点でマズいのだが、さらに足をもつれさせて転倒する。
川´・ヮ・`ム「……大丈夫ですか?」
思わず立ち止まりミキが男にかけよる。その華奢な足首を、男がガシリと握りしめる。バランスを崩してお尻から倒れこむミキ。
川´・ヮ・`ム「きゃっ!!」
パA゚イ「お、おねがいズラ!逃げないで、そのDATをわたしてほしいズラ。それがないとおいらの
願いがかえられないズラ」
川´・ヮ・`ム「……願い?」
その言葉を聞き、ミキは抵抗を止めた。
パA゚イ「そうズラ。DATを持っていればその力を使えるようになるズラ。オイラはそのDATを
FOX様に返す前に使って、オイラはマッスルボーイになるズラ」
川´・ヮ・`ム「こ、これはただのペンダントですよ…………ペンダン……ト?」
手にしたそれを見る。それはペンダント──ではなく、『ペンダントの形をしたDAT』。
自然とミキはそう判断していた。
43
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:09:15
パA゚イ「わかったようズラね。さ、それをさっさとわたすズラ」
???「おい」
パA゚イ「何だズラ、せっかく今いいところなのに…」
???「そこで何をしている」
川´・ヮ・`ム「あ」
見上げるとそこには二人組の警官が立っていた。ひとりが男の腕を踏みつけ、婦警がミキの足から
男の手を振りほどく。
婦警「大丈夫?怖かったでしょう」
パA゚イ「や、やめるズラ!なんでオイラに腕輪をするズラ?!オイラは何もしてないズラ!」
警官「はいはい、話は署で聞くから……もしもし、未成年略取未遂の疑いで容疑者を確保。場所は……」
川´・ヮ・`ム「…………」
婦警「君の名前は?」
川´・ヮ・`ム「あ……ミキ・ハセガワです」
とっさに手にしたDATをスカートのポケットにねじこむ。幸い、誰もその動作に気づいていない。
44
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:11:32
婦警「そっか。ミキちゃん、お姉さんと一緒におうちに帰ろうか」
川´・ヮ・`ム「はい……」
家に戻ると彼女の母親が帰りが遅くなったことに腹をたてていたが、付いてきた婦警から話を聞き
一転。半狂乱の様相で矢継ぎ早に質問し、騒ぎだてながら抱擁を繰りかえしてきた。二三度抱かれ、
疲れているから、と半分嘘をついて部屋に戻る。
眼鏡をケースに戻し、髪をほどいてベッドに座ってポケットに手をやる。
冷たい金属の感触。
DATの感触。
45
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:12:08
しばらくそうした後、部屋に鍵をかけてカバンをあけ、紙袋から雑誌を取り出した。
『週間アイドルますたー』
通称、「シューマイ」。本編3話にちょっとでてきただけだが、最大手のアイドル雑誌である。
母親には内緒だが、この年頃の女の子の例に漏れず、芸能界の事情に興味は尽きない。同級生の女子の多くは
ジャニーズや流石兄弟のような男性アイドルに夢中だが、ミキは彼らよりも、自分と変わらない年の女性アイドル達が好きだった。
黙々とページを繰っていく。『愛姫<ビジュアルマスター>』特集、ステージ情報、読者プレゼント……
関西の雄・ハインリッヒ高岡を中心とした地方アイドル集合ピンナップのページをめくると、
4つ区切りでブレイク寸前アイドル特集がやっていた。左下には『VIPPER’s』も載っている。
川´・ヮ・`ム「しぃ、トソン、アヤカ、ツン……カレハ・コノハ」
自分と近い年のアイドル達を眺める。学校に通いながら、光り輝く世界で生きている彼女たち……
親に言われるまま成果のでない勉強を続け、日陰を生きている私と同じ。
──私と同じ、中学生。
川´・ヮ・`ム「……私も……」
46
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:12:52
ムリだとは理解していた。平凡な容姿、十人並みの運動神経、存在しないカリスマ、時間を縛られ
アイドル雑誌一冊買うのにも苦労する限定された生活空間。
……もし、全部の問題が解消されたら…………
ミキは強くDATを握りしめる。
一時間後、ミキの母親が様子を見に来たとき、部屋はもぬけの殻だった。
48
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:15:05
・
・
・
クーの誕生日から10日が経過した。高校は春休みにはいり、特番の多い時期ということもあって
仕事も目にみえて増えてくる。日々のレッスンや営業なんかもあり、少女達は忙しくも充実した日々を過ごしていた。
そんな春の朝。ドクオがいつものように朝ごはんの準備をしていると、寝巻き代わりのよれよれの
ワイシャツを着たツンが自室から出てくきた。現在、ツンは仕事の都合でドクオの家に居候しているのだ。
ξ゚听)ξ「おはよードクオ」
('A`)「おはよう。今日はいつもより早いね……お風呂沸いてるよ」
ξ゚听)「うん、入ってくる……」
半分閉じた瞳をこすり、ツンは服をかかえて風呂場へと歩いていった。
49
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:16:59
カポーン
ξ゚听)ξ「うーん、ウチの自家用温泉に比べたらまだまだだけど、それでも朝から湯船はいいわねぇ……
温泉の素の微妙な香りがなんともいえないわ」
('A`) ツン、気持ちいいからって寝ちゃダメだよ
ξ゚听)ξ「はいはい、わかってるわよ」
('A`) タオルここに置いとくよ。あと、今日は卵どうする?
ξ゚听)ξ「固焼きで」
('A`) 了解
50
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:17:43
ξ゚听)ξ「♪長い渡り廊下であの人と すれ違うたび心臓が止まる
まるでNENNEのように 俯いて 後姿見送った〜♪」
ξ゚听)ξ「♪いつも戦って逃げていた あの日の夕日は目が 閉じた
けれど勇気をくれたのは いつもあな〜た〜 けど〜♪」
ξ゚听)ξ「♪上野発の夜行列車降りたときから 青森駅は雪の中〜♪」
ξ゚听)ξ「♪青い風が今 胸のドアを叩いても
私だけをただ見つめて 微笑んでるあなた〜♪」
ξ゚听)ξ「♪僕は見つけてしまったんだ 君と言う名の赤いバラ
棘があっても美しい 僕の心を惹きつける〜♪」
ξ゚听)ξ「♪ゆあーすたんでぃんぐひぁー あずとぅるあずゆーあーぼーおんじすあーす
どーんぴんおーるゆあほぅぷすあんゆあどりぃむす さむばでぃずえるすぃずりぃぶぅす~♪」
朝から熱い湯船。しかも歌いながら30分つかるのはどう考えても健康に悪いと思うのだが、どうだろう。
湯船を出て、髪をぬらさないようにシャワーで体を流すツン。栓を閉じ、外に出ようと湯船に蓋をかける。
次の瞬間。
(主^ω^)「熱いぉおおお!!」
蓋を突き破り、裸の男が飛び出した。
52
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:19:57
ξ゚听)ξ「!!!!!」
(主^ω^)「はぁはぁ……お風呂だったのかお。何か前にも同じようなシチュエーションが……ん?」
ξ゚听)ξ「……」
風呂の縁に両足をかけて立ち座りする全裸の男。何も着ていないツン。
ス キ ャ ン ダ ル の 予 感 !
53
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:21:09
ξ////)ξ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
(主^ω^)「ノウッ!!」
目をつぶったままのツンの拳が足に炸裂し、男はバランスをくずして転落。股間を強打する。
ξ////)ξ「どっ、ドクオにも見せた事ないのにぃぃぃぃぃ!」
('A`) ツ、ツン。どうしたの?
ξ;゚听)ξ「変態が、変態が風呂にいるの!!」
パンッ ┃≡
.______| ('A`) < な……何ぃ!
| と l,)
______.|┃ノーJ_
ξ#゚听)ξ「開けるなぁぁぁぁぁぁ!!」
木桶がドクオの顔面に直撃した。
55
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:23:04
────3時間後
(主^ω^)「…というワケなんですお」
風呂場での騒動のあと、ドクオは股間を押さえて悶絶している男を介抱し、服を着せて『ニュー速プロ』に連れていった。
警察に通報してスキャンダルになるのを恐れたというのもあったが、それ以上にこの不可解な状況と、
息もたえだえに妙な話をつづける、知り合いによく似た闖入者の話を、事務所の仲間や上司に判断してもらいたかった。
川`・−)「にわかには信じがたいわね。DATにフォックス……世界を救うなんて」
ξ#゚听)ξ「というより、記憶喪失の時点で疑うわよ。しかも名前だけなんて……
そうそう都合よくいってたまるもんですか」
('A`)「でも本当にフォックスって人からかろうじて逃げ出した、っていうのならおかしくないかも」
川 ゚ -゚)「乱入した経緯を聞く限り、常識の範疇を超えてるな……」
(´・ω・`)「ふむ。どうしたものかね」
56
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:24:44
(主^ω^)「信じてもらうほかないですお……」
( ^ω^)「信じるお!」
(主^ω^)「!」
从'ー'从「……どうしてです?ブーンP」
( ^ω^)「こんなハンサムの言う事が嘘なわけが……もとい」
屠殺所の豚でもみるようなツンの眼差しを受け、ブーンは言い直す。
( ^ω^)「もし、ブーンが全然知らない世界に来て、当に困って助けを求めている時に無視されたら、それはきっと辛いお」
(主^ω^)「ブーンさん……」
( ^ω^)「ブーンでいいお。ブーンに似た顔の人にさん付けされるの居心地が悪いお」
川 ゚ -゚)「……そうだな」
59
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:26:38
クーも同意する。
川 ゚ -゚)「何者かのジョークにしては手がこみすぎているし……私も信じるよ」
川`・−)「DATの存在を知っている私たちなら判別は可能なのね。そこまで期待されても困るけど
もし見つけたら教えてあげるわ」
(´・ω・`)「行くところもないのだろう?よかったらドクオ君の家に寝泊りしてくれ」
('A`)「(えっ、何それ……聞いてない)」
(主^ω^)「みんな、ありがとうございますお。すぐに信じてもらえるなんて嬉しいお」
从'ー'从「ブーンPが信じる、っていうならわたしも信じますよぉ。何か手伝えることがあれば
言ってください。ね、ツンちゃん」
ξ゚听)ξ「……全く。DATを回収したらさっさと次の世界に行きなさいよ」
(´・ω・`)「(……ブーン君そっくりの男が何か騒ぎを起こして、変な誤解を招くのは勘弁だからな)」
61
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:28:43
(´・ω・`)「ところで……君の名前なんだが……名前がないのは面倒くさい。
とりあえずの名前でも決めておかないか?」
('A`)「他の世界を回ってるとき、名前はどうしてたの?」
(主^ω^)「いろいろつけてもらいましたお。クズミ、カレー、ジョン……」
川 ゚ -゚)「巡る世界によって名前が違うというワケか。よかったら私達が名前をつけてようか?」
(主^ω^)「おねがいしますお」
从'ー'从「クーさん、何かいい案でもあるんですか?」
川 ゚ -゚)「うん。そうだな……『メキシコに吹く熱風』という意味の……げろしゃぷ、というのはどうかな?」
('A`)「サンタナじゃないんですか……」
(´・ω・`)「ふむ……姿の似ているブーン君にあやかってブーンツー……ブンツーとかはどうかな?」
('A`)「クィン・マンサに乗ってそうな名前ですね」
(;^ω^)「(という事は、二人とも途中で死ぬのかお……)」
(主^ω^)「ブンツー……悪くない名前ですお」
アニメじゃない名前はこうして可決された。
63
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:30:44
( ^ω^)「ブンツーの名前も決まったし、早速DAT探しに出発だお」
('A`)「いやいや。これからレッスンでしょ、ブーン……」
( ^ω^)「レッスン場に行きながらDATを探すから問題ナシだお」
(主^ω^)「僕はどうしようかお……」
从'ー'从「わたし達と一緒に探しに行きましょうよ。いいですよね?」
(´・ω・`)「ウチの見習いで、ブーン君の双子の弟という事にすれば大丈夫だろう。がんばりたまえ」
川 ゚ -゚)「私は『黄金の風』の収録があるから行けないが、DATが落ちてないか注意してみておこう」
川`・−)「できるだけDATの情報は隠しておいたほうがいいわね……じゃあ行ってきます」
クーをつれてマーヤは出て行った。
( ^ω^)「よーし、ブーン達も出発だお!!」
65
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:32:43
こうしてブンツー達のDAT探しがはじまったが……
アイドルA「うーん、“違和感のあるもの”なんて見てないなぁ……それより、ガムいるかい?」
从 ゚∀从「DAT?知らへんなぁ……」
アイドルB「見てないわね」
ξ゚听)ξ「Do you know DAT?」
アイドルC「YES雛見沢」
⌒*(゚〜゚)*⌒「さぁ、存じませんわね。それより、私(わたくし)の出番が少なすぎませんこと?」
エチゼン「台詞があっただけでもマシ、というものでございます、お嬢様」
('、`* 「ちょっとわからないわ……」
(*゚ー゚)「ごめんね、力になれなくて」
一週間たっても何の成果も出ていなかった。
66
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:37:41
川 ゚ -゚)「見つからないな、DAT……」
雨が事務所の窓を叩く。マットをひいてストレッチをしていたクーがポツリとつぶやいた。
('A`)「『この世界のどこか』だから、そう簡単に見つからないとは思ってたけど……」
ξ゚听)ξ「アンタ、実はこのままウチの事務所に就職するつもりじゃないの?」
(主;^ω^)「そ、そんなツモリはないですお」
ピンポーン
運送屋「宅配でーす」
从'ー'从「はーい」
( ^ω^)「ブーンがとってくるお……雨の中、ご苦労様ですお」
外に出たブーンが大きなダンボールを部屋に持ってきた。
( ^ω^)「この前注文した新しいアクセサリが届きましたお」
」
67
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:39:07
从'ー'从「開けてもいいですか?」
('A`)「うん。壊さないでね」
アヤカがバリバリとガムテープをはがしてゆく。やがて衝撃緩和剤につつまれたそれが姿を現し、
見ていた全員が凍りつく。開けた当人は気づいてないらしく、その大きなかぶりものを頭に装着した。
从DAT'ー'从「どうです?似合いますかぁ?」(イメージ画像→ttp://www.uploda.org/uporg742651.jpg)
全員「…………」
69
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:40:44
(主;^ω^)「だ、DATだお!」
从'ー'从「へ?」
被り物をとりはずし、まじまじと見つめること約3秒。
从'ー'从「ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇ!!ほ、本当だぁ。これ、DATだよぉ!!」
(主^ω^)「なんというスピード解決……これは間違いなくご都合主義」
('A`)「ま、まぁ。見つかってよかったね、ブンツー君」
ξ゚听)ξ「さ、それを持ってさっさと行っちゃいなさい」
(主^ω^)「み、みんな……」
ブンツーがDATをかざすと、『律子のかぶりもの』の形をしたDATは光になってその中に吸い込まれていった。
('A`)「それじゃあDAT探し、がんばってくださいね」
(主^ω^)「うん。みなさん、本当にありがとうございましたお。
がんばって立派なアイドルになってくださいお」
从'ー'从「いつかわたし達のステージを見に来てくださいね」
71
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:41:45
(主^ω^)「うん。みなさん、本当にありがとうございましたお。
がんばって立派なアイドルになってくださいお」
从'ー'从「いつかわたし達のステージを見に来てくださいね」
(主^ω^)「FOXを倒したら、きっと来ますお! じゃあ。ショボンさんにもよろしくおねがいしますお」
最後に事務所の面々と握手をかわし、ブンツーは光になって消えていった。
川 ゚ -゚)「……行ったな」
川`・−)「まるで疾風のようだったわね」
('A`)「……さあ、ボク達も行こう。レッスンが待っている」
从'ー'从「うん、それじゃあ今日もがんばるよ〜」
72
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:43:03
こうしてこの世界のDAT集めはの終了した。だが、次も上手くいくとは限らない。
がんばれ、ブンツー。負けるな、ブンツー。DATは君を待っている───
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ =\(^o^)/ =
73
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:44:08
【次回予告】
从 ゚∀从「さぁて、明日の『ブーンが世界を巡るようです』は?」
エチゼン「エチゼンです。春らしくなってまいりました。屋敷の桜もすっかり満開になり、カレハお嬢様も
広すぎる庭を散策しては微笑んでおられました。庭師のみなさんの努力の賜物ですね。
さて、次回は
『マスターダーマ暁に死す』
『お笑いの王子様』
『はじめての鋭斬刀』
の3本です」
从 ゚∀从「明日もぜったい見るんやで。ジャンケンp
ハ;゚A゚イ「待つズラァァァァァァァァァァァァァァ!!」
事務所のドアが開き、手錠をつけたヒョロ男が叫ぶ。再び光が発生し、ブンツーがその中から顔を出した。
79
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:48:49
从'ー'从「えっと、どちらさまですかぁ」
パA゚イ「ふふふ……聞いておどろけ見て笑え。オイラはヘイポー、FOX様の刺客ズラ!」
(主^ω^)「DATならもう回収しましたお」
パA゚イ「甘いズラ。この世界に落ちたDATはそれだけじゃないズラよ」
(主;^ω^)「……ど、どういうことだお?!」
パA゚イ「オイラはお前の持ってるDATを手に入れて、共振を使ってもうひとつのDATも
手にいれてみせるズラ。さぁ、勝負ズラ!オイラに勝ったら話は聞かせてやるズラ」
('A`)「ツン、逃げて!」
( ^ω^)「アヤカ、ブーンの後ろに来るお!」
川`・−)「来るわよ!」
1分後。
パA゚イ「ギアス!」
そこにはボロ雑巾のようになったヘイポーが!
81
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:51:24
パA゚イ「い、一対四は辛いズラ……」
( ^ω^)「(あれだけフラフラな状態ならブーンひとりでも勝てた気がするお…)」
川`・−)「アイドル事務所を襲っておいて……穴ほって埋められないだけマシに思いなさい」
(主^ω^)「さぁ、約束どおり詳しい話を聞かせるお」
パA゚イ「だ、誰が言うズラか……」
ξ゚听)ξ「……」
パA゚イ「ご、ごめんなさいズラ。だからもうぶたないでほしいズラ……」
右手をあげたツンを見てヘイポーが涙を浮かべる。
('A`)「(何だったんだ、あの威勢は……)」
パA゚イ「実は……」
カクカクシカジカオラオラムダムダアリアリボラボラよいしょー!
川 ゚ -゚)「……すでにDATは第三者の手に、か」
ブチャラティ「DATは二つあったッ!」
83
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:53:12
パA゚イ「オイラは警察からスキをみて逃げ出した後、居酒屋『だるい家』の主人に拾われ、住み込みで手伝いながら
その女の子と会った場所を一週間探し続けたズラが、どこにもいないズラ。
今朝、買出しの途中にお前を見つけて、仕事の休憩時間にここまで追ってきたんだズラ」
ξ゚听)ξ「なるほど」
川`・−)「ヘイポー君がDATについて話した、って事は……その女の子はDATの力を使えるのね」
('A`)「厄介だね……持ち歩いている分、捜索はラクになりそうだけど」
Trrrrrrrrrrrrrrrrrrrr.
从'ー'从「はーい。今出るよぉ…………はい、アイドル事務所『ニュー速プロダクション』のワタナベです」
(´・ω・`)『アヤカ君か。DAT、見つかったよ』
从'ー'从「ふぇ?」
85
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/22(木) 23:57:46
・
・
・
从'ー'从「でも、まさか今日一緒に番組収録するアイドルさんが持ってたなんて……ラッキーですね」
('A`)「どうかな……」
ランクAアイドル、ミッキー・スターがDATを持っている。
提携を結んでいる『新速プロダクション』に出かけているショボンは電話越しにそう言った。
('A`)「ミッキー・スターについてさっき調べてみたんだけど……情報がないんだ」
( ^ω^)「それがどうかしたのかお?」
('A`)「所属事務所は『秋月芸能事務所』、アイドルランクA。でも、いつ彼女がアイドルになったのか、
どんな仕事をしたのか、プロデューサーは誰なのか。『アイドル出版』にも探りを入れたんだけど
資料は見つからない……九日より前のことは」
川 ゚ -゚)「九日前といえば……ヘイポーがDATを奪われた時期と合致するな」
从'ー'从「って事は……どういう事」
ξ゚听)ξ「……まさか!」
('A`)「そう……」
('A`)「ミッキー・スターはおそらくDATの力でアイドルになっている」
86
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:01:01
気が付いたら、アイドルになっていた。
カツラではない金色の髪、膨らんだ胸、整った輪郭。声は澄み、動きは切れる。
目の前にはブラウン管の向こう側にいた芸能人がいて、唇から自然に言葉が紡がれる。
音楽に合わせて腕は動き、見知らぬステップを踏んでいく。頭に知らないはず歌詞が浮かび、
聞いたことのない歌を歌い続けている。眼前にはたくさんのスタッフ、観客、居た覚えのないファン。
その視線が自分に集中しているのにもかかわらず、動揺など欠片もしていない。
川´・ヮ・`ム「……変なの。でも……」
もちろん、楽しい。塾や習い事について考えなくてもいい生活。親に急かされない毎日。
同じようにスケジュールに追われるにしても、心も体はうめきひとつあげてこない。
そう、彼女はまさに憧れていたアイドル。
ミキ・ハセガワではなく、ミッキー・スターというアイドルになっていた。
「君がミッキー・スターかお?」
“自分の名前”が呼ばれ、ミキ……いや、ミッキーは振り向いた。自分ひとりしかいなかったスタジオ。
視線の先には見知らぬ3人の男。そして、憧れていた3人のアイドルが立っていた。
87
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:03:01
川´・ヮ・`ム「……はじめまして、ミッキー・スターです。今日はよろしくおねがいします」
从'ー'从「あ。アヤカ・ワタナベです。こちらこそよろしくお願いします」
ξ゚听)ξ「そうじゃないでしょ、アヤカ……」
(主^ω^)「はじめまして。ブンツーですお……ミッキーさん、DATを渡してもらえませんかお?」
川´・ヮ・`ム「…………」
川´・ヮ・`ム「…………DAT? 何のことですか?」
(主^ω^)「ミッキーさんの首にかかってる、それですお」
とっさにミッキーは掌でDATを隠した。ドクオがそれを見て苦い顔をする。
88
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:05:04
('A`)「えっと……おねがいです。それを返してもらえませんか?」
川´・ヮ・`ム「……イヤ」
それまでの余裕を持った……いや、“余裕をもったように見せていた”振舞いがなくなる。
川´・ヮ・`ム「私はアイドル。アイドル、ミッキー・スター。ミキじゃない」
ξ゚听)ξ「ミキ……それがあなたの名前ね」
川´・ヮ・`ム「違う!私はミキをやめたの。ミッキーよ」
川 ゚ -゚)「……ミキ」
川´・ヮ・`ム「聞こえないわ」
( ^ω^)「ヒソヒソ(どうするお……強引に奪うのかお?)」
('A`)「ヒソヒソ(それはまずいよ、ブーン)」
(主^ω^)「ヒソヒソ(困ったお……ネズミの国から抗議がきたらどうするお……)」
从'ー'从「……ミキちゃん」
アヤカが一歩前に出た。
89
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:07:59
从'ー'从「私ね……中学生のとき、リョーコさんにあこがれてアイドルになったの。それまで、特に
興味持ってなかったのにね……」
話しながらミッキーに向かって歩いてゆく。
川´・ヮ・`ム「(中学生のときに……)」
川´・ヮ・`ム「(……はっ!)」
川´・ヮ・`ム「こ、来ないで!」
从'ー'从「わたしはアイドルになるために生まれてきた、みたいな女の子じゃないよ。スカウトさんに
声をかけられたこともない、普通に勉強して、普通に友達と遊ぶ、本当に普通の女の子だった
芸能界のことなんて、社会のことだって、全然知らなかった」
从'ー'从「……だから、夢を追いかけた」
川´・ヮ・`ム「……私は、普通の女の子じゃない」
90
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:10:38
川´・ヮ・`ム「毎日塾があって、お稽古があって……友達と遊ぶのも、本屋でアイドル雑誌を買う時間もない。
お母さんやお父さんがいないとなにもできない中学生じゃ、アイドルになんてなれないわ!」
从'ー'从「別に今なる必要はないじゃない」
从'ー'从「わたしも『ニュー速プロ』の入所オーディション受けたの、夢みてから1年後だもん。
中学校を卒業したら高校があるし、高校を卒業したら大学や専門学校もある。
今、何の努力もしないで強引に夢をかなえちゃったらきっと後悔するよ……」
川´・ヮ・`ム「あ……」
91
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:12:18
从'ー'从「ね、ミキちゃん」
自分より上背のあるミキの両肩に、アヤカはそっと手をおいた。
从'ー'从「夢っていっぱい種類があるよ。身近な夢、遠い夢、現実的な夢、理想的な夢。
夢みるのはたのしいけど、自分で叶えられる夢を自力でかなえるのはもっと楽しいことだとおもうの。
ね。ズルなんかしないで、一緒に『アイドルマスター』目指そうよぉ」
川´・ヮ・`ム「アヤカ……さん……」
髪は元の黒髪にもどり、体躯も一回りちいさくなってゆく。
ミッキー・スター……いや。
ミキ・ハセガワのDATがひとりでに外れ、床におちた。
92
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:13:50
川´・ヮ・`ム「ヒック……ヒック……わ、私……」
从'ー'从「うん、泣きたいときは涙ながしちゃえばいいんだよ」
川´・ヮ・`ム「うっ……ごめんなさい……ごめんなさい」
堰を切ったように泣き出したミキをアヤカがやさしく抱きしめた。
从'ー'从「(本心に違いはないけど、この前呼んだマンガと同じシチュエーションで助かったよぉ)」
93
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:16:54
ξ゚听)ξ「一件落着ね」
( ^ω^)「見事な説得……さすがアイドルだお」
('A`)「(それアイドルの仕事違う……)」
(主^ω^)「さて、あとはDATを回収して……」
パA゚イ「取ったどー!」
(主^ω^)( ^ω^)川 ゚ -゚) ('A`)「ちょwwww」
94
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:21:21
(;^ω^)「な、なんでお前がここにいるんだお!」
パA゚イ「簡単だズラ。トイレの窓から脱出して追ってきたズラ」
(主^ω^)「DATを返すお!」
パA゚イ「断るズラ! これでオイラの積年の夢がかなうズラね……」
ヘイポーは思い出していた。
どんなに肉を食べても、牛乳をのんでも、筋トレをしても、ドーピングコンソメスープを注入しても
大きくならなかった自分の体を。
パA゚イ「アイドルさん、言ったズラね、『自分で叶えられる夢は自分で叶える』って。
オイラの夢は自力では無理ズラ。だから、オイラの弱さを受け止め、DATを使って夢を叶えるズラ」
ヘイポーの体が光につつまれ、そのシルエットをかえていく。
('A`)「こ、これは……」
97
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:23:27
,、
/ |\
/ | \
/ ̄`ー' ̄`ー、
/ DAT |
/ 、-。、_,。-‐、 |
| ヽ_ノ ヽ、_ノ l/|
| >ー く / |
\ ( ー- ) ./|_|
_-‐' ̄|\ >― く// `ー―-、__
/~⌒~ ̄| , -‐'\ ` - ー '/ \ '  ̄\
/ | `ー―-、ヽ ノ -―'~ ̄ 、 \
/ / `ーV -‐' ̄ ヽ |
/ || \ |
| || |`、
/`-、 / ヽ||/ ヽ ー、_ノ \
/ 、 ||/ |/ \ \
/ V \. || / ヽ ヽ
| ヽ ヽ/ヽ、 人 | |
| / \、_ / \ / ヽ | |
/ ノ /  ̄`ーー' l 、 ̄`ーー-ー' ∧ l |
( / /\ 入 / | | / ) / \ 人 ヽ
/ \ ,/ \ l、_ 人_ _,| -‐',/l / `ー、_>-‐'~ |
// 〈 | \ / | ヽ / | | |
| | | | | | | / | |
| | | | l、_ 人_ _ _ ,| _/ | |
全員「パクリだぁぁぁ!!」
ニ゚A゚ク「間違えたズラ」
99
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:25:15
_, .:-:‐:‐:ァー. 、
_,...∠:_: : : :/.: : : :`ヽ.--. 、
/ : : : :_;ヒ;ス: : : : : : : : : :ヽ: : \
,」: : : : /: : : : :\_; : : : : : : :.ト、;_;_ゝ、
/:レ:┬:': : : : : : : : :`ト:─:-:、ノ:´: : : : :ヽ
{: :/: : :.|: : : : : : : : : : :.|: : : : : :ヽ、.: : : : :_;」、
_,|_;」_;_:.人;: -─- 、: : :ノー- 、: : |'´ ̄`く `1
/  ̄ /: : : : `Y´ `r〈: : : : r'  ̄r─‐、 ヽ: :|
f'´ |: : : : :./ ! 丿 !: : :.|‐、,r┼‐ァ'1 }=〈
|ヽ∧、__L:_: : :.| ト、 ,.イl |;_;_:.レ′ レ′ |,ノ: : |
レ'∠ノ`T':‐:./\1 _|ヒ′ , イ: : T'´〉ー:‐:‐r:'´: : :./
\.:」: : :.ヽ. ̄. ,r:'´: :ヽ、: :} |; : : : :.ト、: _,:イ
/⌒ヽ、: : ト:-: ′: : : : /:. ̄ :ヽr‐'´\|;.」′
/ `ー┼t-:-:-:-ュへ:_:_:_/ \
{ /ヽ:. ̄ ̄: : : : :_ト{ }
>-, _ イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ト、 .ィ′
└'^←一'´ \`_ー_´_]
ヽ.}、_ヽ_>
(主^ω^)「合作関係者全てを敵に回すつもりかお?!!」
パA゚イ「大丈夫ズラ。オイラは後一回変身を残しているズラ」
103
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:27:54
,,-´~``,;::;;::;;:;: r - 、
r-、 ,;;;;;;r" .・ . ,.;;;;;:;;;;;/ ヽ
,' ';,;;;,;| パA゚イ r" ┃l r´ヽ|
| r┃| r / | ( r"ヽ
l |○ l ` ' | ○ ', \ r" l
> | ○ヽ ・ | ○ ヽ_r" ━|
l┓ヽ l ○ ', ,l ○┏━|/ヾ |
__l┗ ノ ゝ `DAT´ (´ ̄ ̄ `ヽ、
_r'-- 、 ヽ |r" `l´ /^l`lヽノ
r' ヽ ,'━、 r`──‐'\ ━し (ノノ
レ´,'^lヽ、 | | l,,,,..,.,,,.,<
| l l,-| ヽノ;;;;;;;:;:;:;:;;:; ;;:;;;;:;:;;;;:;;;:;
ヽノ~^ し' ;:;;;:;;:;:;:;;:;;;:;;,, ;;:;;;:;:;;:;;;:;;:;;;;
''"'''''"''''''''" "'''''''''''""''''
パA゚イ「これだ、これズラ! オイラが求めていたのはこの体ズラ」
原型をとどめないほど膨れ上がった腕をふるう。十数キロある撮影機材があっさりと倒れてゆく。
グフフと気持ち悪い笑みを浮かべ、ヘイポーはブンツー達に向き直った
104
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:29:10
ハ超゚A゚イ「さぁて、行くズラ。お前の持ってるDATも奪わせてもらうズラよ」
(主^ω^)「やばいお……こうなったら、こっちもDATの力を使うしかないお」
( ^ω^)「ブーンも手伝うお」
ξ゚听)ξ「簡単に逃がしてくれる様子もないしね……」
从'ー'从「ミキちゃん、下がって!」
ブンツーのDATに6人が手をかざし、戦いがはじまった。
105
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:31:01
『ゴキリ』
ブンツーの腕が変化する。以前も使った、異能の力
(主^ω^パンッ)「攻撃だ、とうっ!」
ξ魔゚听)ξ「『衝撃の増強』『腕力の増強』」
___
\ /
('A`)「ソニックブーム!」
从K'ー'OB从「くらえぇぇぇぇ。新必殺・ライトハンド奏法ッ!!」
川聖 ゚ -゚)「約束された勝利の拳!!」
ガイルもどきの音波が、魔女もどきの拳が、異能者もどきの斬撃が、銀色ギターの打撃が、
聖闘士ちっくなエクスカリバーが。ヘイポーの巨体に次々と打ち込まれる。
が──
パA゚イ「貧弱、貧弱ぅ」
('A`)「そ、そんな……他作品のワザまで使ったのに」
パA゚イ「所詮はパクリズラ。オリジナルが同じ技を使ったらどうなるかはわからないズラが、
オイラの肉体に、紛い物の力では傷ひとつつけることもできないズラね」
紛い物でドーピングしたヘイポーが笑う。
111
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:33:51
春香「だったらこれはどうかしら?」
从'ー'从「春香さん!ブーンP!」
パA゚イ「何ズラ?」
(ギ^ω^)「今だお!」
唐突に乱入する”ムコナの10人“天海春香。ヘイポーが視線を向けた方向にブーンは割り込んだ。
二人の目と目が向かい合う。
(ギ^ω^)「内藤ホライゾンが命ずる、全力でDATを手放すお!」
春香「魅力ビィィィィィム!!」
偽絶対遵守の命令が発動し、(元)トップアイドルが魅了をしかけた。
・・・・・・しかし。
パA゚イ「……何か、やったズラか?」
春香「そ、そんな。相手のハートをロックオンして命令をさせる魅力ビームが効かないなんて……」
思わず後ずさる元『アイドルマスター』。
112
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:36:28
パA゚イ「……プロレス、って競技を知ってるズラか?」
パA゚イ「プロレスが数ある格闘技の中で最も強く、最も美しい理由を知ってるズラか?
相手の攻撃をあえて受け、耐え切り、対効果よりもその華麗さを意識した数々の必殺技で“相手を超えていく”美意識。
あのリングの上の勇士達のパワーをオイラは手に入れたズラ。肉体的にも、精神的にも、お前たちを超えたズラ
地上で最も強く、最も華麗で、最も美しいオイラに勝つのは不可能ズラ!」
肉体美をみせつけんとポージングを決めながらヘイポーは言い放った。でもなんでギアスが効かないんだろう。
('A`)「に、逃げよう!」
全員「言われなくてもスタコラサッサだぜぃ」
('A`)「……」
114
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:37:58
川´・ヮ・`ム「きゃあっ!」
从'ー'从「ミキちゃん!」
スタジオのコードにひっかかって倒れるミキ。そこに駆け寄ったアヤカにヘイポーが迫る。
パA゚イ「まずはアイドルさんからズラね」
( ゚ω゚)「アヤカァァァァァァ!」
ブーンがかけもどろうとするが間に合わない。ヘイポーの拳が二人に振り下ろされ────
すんでのところでとまった。
('A`)「(寸止め……いや、違う!)」
パA゚イ「な、何でズラ? 動けないズラ!」
???「……アイドルに拳を振るう人間が地上で最も強く、最も華麗で、最も美しいわけないだろう。
それに、頂点はただ独り……受けてみるがいい。聖域の制裁を」
115
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:38:27
i、 r--、ヽ、/ ./ i .l ""'' ノ lヾ `ヽ イ
ヽ、 l i У/ / l lフ=''"/ l ヾ ヾ. ト / l
/⌒""'='ニ"/ ./ ./ ノi _ノ .ノ 'ヾ, ヾ, ヾヽ, ,x、))))v) / .j
,l ''" ̄ ̄""ヾ/ ./ ノ r=" / ''ヾ、 ヽ, ヾ v "''=-,,y''" j
l ,-=、 .ヾ_シミニ'" /" 'j l, .トゞゞ、'"οοヾ jヽ
ヾ、 ( > l"ヾ、=-,,,-=" j λ"ゞゞ""v/、ノtjノヾ、 /ヾゞ
""'''-==,,,ノ ノ "i | .ノ ト、> ./,ミ、、/、' t''i゚jフ ‖ ゞ
 ̄ ̄ l ヽ、 ./ l ヽ()/"i゚j"ゞ、 ヾJl ,,,
.l ヽ、 __,,---=" / \ヽ 'ノ _,, 、 t
ヽ、 う'''" ̄ / .||, ⌒ヾ、 ) 人ヾ
ヽ -==,,,,,,____,,,,=-'''" λ ヾ、\-"/ ヾ、)
ヾ, |、 lヽ ヽヽ\ ヾ
ヾ ヾ、、 l ヽ ヾi⌒ヽ=-,,,ヾ
ミスティ「マーブルトリパー!」
パA゚イ「ヤッダッバーーーー」
『愛姫<ビジュアルマスター>』の指先から発生した風でヘイポーは吹き飛ばし灰色の粉となって
どこかへ消えていった。
117
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:43:36
ミスティ「神よ 私は美しい…
そう、この地上のいかなるものにもまして…」
↓この下にまとめさんがミスティの「あの画像」を張ってくれるのを期待
ちなみに、収録予定の番組はミッキーのかわりにミスティが友情出演することで
順調に行われた。
118
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:44:37
翌日。とあるライブハウスの廊下.にアヤカ達『ニュー速プロ』のメンバーとブンツーはいた。
从'ー'从「これでお別れですね」
(主^ω^)「ごめんだお、早くDATを見つけないといけないんだお……
客席でアヤカやツンの歌を聞いてから行くお」
(´・ω・`)「さびしくなるね」
('A`)「他の世界でもがんばってくださいね」
ξ゚听)ξ「……気をつけていきなさいよ」
(主^ω^)「みんな……ありがとうだお!」
⌒*(゚〜゚)*⌒「アヤカさん、ツンさん、打ち合わせがはじまりますわよ!」
从'ー'从「あっ、もう時間だ……行かないと」
(主^ω^)「それじゃあ……またね、だお!」
VIPPER’Sのステージがはじまった。一曲目が終わり、惜しみない拍手を送りながらブンツーは次の世界へと旅立った。
119
:
合作・アイドルマスター編
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:45:35
同時刻。ミキは居間で母親と対面していた。
行方不明になったときの事はDATの力で有耶無耶になっている。珍しく自分から話をしてきた娘に
不思議そうにしている母親に、ミキは話し始めた。
川´・ヮ・`ム「お母さん。今じゃないんだけど…………いつか……私……」
“アイドルになる”事を夢見た少女が、またひとり誕生した。
【おしまい】
126
:
次回予告?
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 00:48:41
从'ー'从「あれれー、次回予告が書きかけだよー」
作者「正直盲点だった。あと5分待ってください」
128
:
次回予告
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 01:03:03
【次回予告】
从'ー'从「さぁて、来週のサザエさんは?」
ξ゚听)ξ「違うって。明日の合作は「( ^ω^)は幻の大地の住人のようです」。後半戦の先陣にふさわしい
ドラクエをモチーフにしたファンタジーね」
アイドルC「ホイミンちゃんがかわいいんだよぉ……はうぅ、お持ち帰り〜♪」
ξ゚听)ξ「私は『猫姫<ネコミミマスター>』茶・もこみちがどんな活躍をするのか期待してるわ」
('A`)「(登場しなかったどうしよう……)」
从'ー'从「ねぇねぇ、私も実は呪文使えるんだ」
ξ゚听)ξ「え?」
从'ー'从「 ザ ム デ ィ ン 」
ξ゚听)ξ「それ違う」
139
:
アイドルマスター
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 01:15:31
( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです
IN
( ^ω^)ブーンがアイドルマスターを目指すようです 】
外伝「XENOGLOSSIA GIRL」は
はこれで全部終了です。支援、wktk,ありがとうございます。
アクシデントがたくさんありましたが、バトンをまわせてよかったです。
頭痛くなってきたので、あとがきをかけそうにありません。新しいPCがくるまで
ここにはこれませんが、明日の幻さんをはじめとした後発のみなさん、今エールを送ります。
がんばれ!
最後になりましたが、ナムコさん、たくさんのブーン小説作家さん、タフガイ。本当にごめんなさい。
141
:
アイドルマスター
◆YhrftnhMQI
:2007/03/23(金) 01:18:35
あ、そうだ。これは書いておかないと。
・「XENOGLOSSIA」はアニメ版アイドルマスターのサブタイトルと同じですが、この小説内では
『知らないはずのことを知っている、できない事ができちゃう』という現象の意味です。
つまりは、ミキ・ハセガワの事ですね。
・この作品は『THE IDOLM@STER』およびナムコさんとは何の関係もありません。
・「アニメ店長」はしばらくお休みです。
それでは、みなさま。
おやすみなさい。
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