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【合作】( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです

第2世界  秋葉原◆zD.tvziESg

666 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 21:59:13.48 ID:/kmq+j460





( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです




  『 IN ( ^ω^)ブーンは秋葉原に生きるようです 』







672 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:01:33.73 ID:/kmq+j460




季節は変わりに変わって、桜がほころぶ春。
寒さが厳しい冬を乗り越え、街は静やかに春の陽光に照らされている。

4月5日、晴れ。 今日も秋葉原は人と人とが触れ合う、従来の活気的な姿を見せていた。



AM 10;00───

カランコロン・・・

( ^ω^)ノ「おいすー」

('A`)ノ「おいすー」

/ ,' 3「おう、おはよう」

秋葉原の繁華街にまたがり、雑然とその姿を表す、喫茶、バーボンハウス。
知る人ぞ知る、隠れた活気ある名店である。
ブーンとドクオは、いつもの通りに挨拶を済まし、店内に入る。

( ^ω^)「あれ、めずらしいお。 兄者さん弟者さんがいないお」

/ ,' 3「うむ、まだここには来とらんぞ」

677 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:03:40.73 ID:/kmq+j460
川 ゚ -゚)「やあ、2人とも」

( ´∀`)ノ「モナー!」

先に居た先客は、同じくこのバーボンハウスの常連、クーとモナーである。
早速、ブーンとドクオは手を振っている彼らの方に向かっていった。

( ^ω^)「おいすー! 2人とも、聞いてくれお! さっき公園を通ったらベンチに・・・」

( ´∀`)「すごいモナー! そういえばブーンは・・・」

川 ゚ -゚)「うむ。 彼はいい男だからな」

(;'A`)「ブーン・・・ お前・・・」

4人はいつものように、仲が良さそうに雑談を始める。
荒巻も、カウンターの仕事を済ませると、

/ ,' 3「今日も、いい天気じゃのう・・・」

彼もまた、のんびりと平和な時を過ごしていた。



だが、突飛なできごととは、予想だにもしなかった時に現れるものである。
それは、平和な時間ともお構いなしに、彼らの元にやって来た。


684 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:05:47.94 ID:/kmq+j460
ブーン達が来て、1時間余り。 彼らは未だに、テーブルを囲んでの談笑をしていた。
まさに、その時の事である。


ガシャーーーーン!!!

突如響きわたる、ガラスの悲鳴。
バーボンハウスのショーウィンドウに穴が開き、ガラスの破片は次々と四方に散っていった。
中に居た者は例外なく、ハッと入り口の方に顔を向ける。

(;^ω^)「ちょ、なんだお!!?」

(;'A`)「ガラスが・・・ 割れた・・・」

/ ,' 3「・・・! あれは・・・?」

幸い、ガラスが落ちた所は、ブーン達の位置とは離れた所だったので、ガラスが直撃するなどと言う事はなかった。
しかし、何かに気づいた荒巻は、誰よりも早くガラスの破片が散った所に向かう。
窓は、中央がくり抜かれたかのように丸く開き、その周辺のガラスは、蜘蛛の巣のように深いヒビが入っている。

/ ,' 3「こ、これはなんじゃ・・・?」

割れ落ちたガラスが集まっている中に、ガラスの色とは違う、何やら黒味がかった物体が転がっている。
すぐに分かった。 これが窓に当たって、ガラスが割れたのだと。


689 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:07:49.01 ID:/kmq+j460
(;^ω^)「荒巻さん! そ、それは・・・?」

ブーン達も、向かった荒巻に続いてバタバタと現場に近寄っていく。
5人の目は当然ながら、そこにある、黒い謎の物体に目を向けていた。

川;゚ -゚)「なんなんだ、これは・・・?」

謎の物体は、なんとも言葉では形容しにくい、丸帯びた形のようであった。
5人は、それが何なのかは全く検討もつかず、ただ驚きと警戒の目で、それを見守っている。

しかし、「それ」は彼らに思考を与える時間も許さず、少しずつ、微動にながら、姿形を変えていった。

(;´∀`)「うわあぁ! 動いたモナ!!」

川;゚ -゚)「皆! 離れろ!!」

黒い物体は、5人が離れていく中、だんだんと変化を続けていく。
やがて、「それ」は縦長状の物体になり、各部から、棒のようなものが突出し始めた。

そう、「人」の形に変化していったのだ。


690 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:09:33.20 ID:/kmq+j460
(;'A`)「・・・・・」

序々に物体の変形が微動に収まる。
5人の目には、もう「それ」の変化を見守るのにしか余裕がない。
やがて、黒ずみが解消され、それは完全な人の形となっていた。

(主^ω^)「・・・・・・」

ブーン達は、そこにできた「人」をまじまじと見つめる。
性別は、どうやら男。 顔からして、どことなく少年らしさが残っているように見える。
しかし、見るべきはその服装。 見るからに、この時代の人ではない。 中世の布服のような雰囲気をさらけ出していた。
男は以前、足を動かさないまま、気をつけの姿勢で直立している。

/ ,' 3「あ、あんたは・・・?」

荒巻が男に一歩近寄り、男との交信を図ってみる。
すると、男は顔をゆっくりと動かし、そして口が動いた。

(主^ω^)「・・・・ここが・・・、違う世界なのかお・・・?」

(;^ω^)「おっ?」

男が僅かに吐いた言葉と聞き、ブーンは男に向かって聞き返してみた。
すると、男がいきなりブーンの元に歩き出し、彼の肩を両腕でつかみ始めた。


699 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:12:44.18 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「君・・・! こ、この世界の人かお・・・!?」

(;^ω^)「え?・・ あ、そうd・・・

(主^ω^)「ぼ、僕は! 【DAT】って物を探してるんだお! な、何か知ってるかお!!??」

(;^ω^)「あ・・・ ちょ・・・!」

男はブーンの肩をつかむや否や、まるで嘆願するかのようにブーンに質問を浴びす。
手で体を揺すられているブーンは、まるで何をしていいのか分からないように、釈然としている。
それを見たドクオは、急いでブーンの元に駆け寄り、

(;'A`)「あ、あの! 落ち着いてください!」

ドクオは興奮気味の男に向かい、手を延べて男を制した。
すると、男は急にハッと我に帰る

702 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:14:28.78 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「ハッ・・・・!!」

男は、自分がブーンに対して突っかかっているのをようやく自覚する。
すると、男はブーンの元から一歩離れ、

(主^ω^)「す、すまなかったお・・・」

と、男がブーンに向かって一言謝罪する。
すると、荒巻がすかさず男の元に寄り、

/ ,' 3「とりあえず、落ち着きなさい・・・」

カウンターに置いてあった冷水をそっと男に差し出す。 それを彼は遠慮しがちに一気に飲み干した。

川;゚ -゚)「・・・君は一体誰なんだ? 一体なぜ空からやってきたんだ?」

荒巻によって近くの椅子に座らされた男は、ブーン達5人の顔を一瞥して、意を決したかのように顔を上げる。

(主^ω^)「・・・・僕は、違う世界から来ましたお・・・!」


712 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:18:12.88 ID:/kmq+j460
(;^ω^)「・・・・・お?」

(;'A`)「・・・・えっ?」

川;゚ -゚);´∀`)「・・・・・ッ!?」

/ ,' 3「・・・・ち、違う世界・・・?」

(主^ω^)「はい。 こことは違う、別の世界からですお」

そして、男は自分の身に降りかかった事を、全てブーンに話した。
自分の世界が悪によって滅ぼされかけてる所。 その世界を救うには、【DAT】という物が必要な事。 そして、自分は世界を救うため、そのDATを探しに来たと言う事。 
その全ての事をブーン達5人に、端からこと細かく説明した。

ブーン達は、男の話を全て聞き通す。
当然ながら、彼らは男の言う事に時折、いや、初めから驚愕を表していた。


713 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:20:11.57 ID:/kmq+j460
(;^ω^)「・・・・信じられないお・・・」

(;'A`)「異世界って・・・、それなんてRPGだよ・・・」

(主^ω^)「全部本当だお・・・ 信じてほしいお・・・」

川;゚ -゚)「・・・・・・・」

(;´∀`)「モナァ・・・・・」

/ ,' 3「・・・一体何が何なのかわからんの・・・」

目の前に、異世界から来たをいう、少年風の男。
その状況を目の当たりにした、バーボンハウスの一行。
彼らに、一体何が起きるのか、それを知る術など全くない。

ここバーボンハウスに、またもや新たな驚異が降り注がれていた。


716 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:22:14.65 ID:/kmq+j460
カランコロン・・・

(*´_ゝ`)ノ「おいすーーーっ!!」

(´<_`;)「あ、兄者・・・、荷物を少し持ってくれ・・・」

ブーン達が取り込み中というのにも関わらず、なにやら荷物を大量に持った流石兄弟がやって来た。
2人は、何やら立ち上がっているブーン達に気づき、喜び勇んで彼らに近寄っていった。

(*´_ゝ`)「よう、お前ら!」

(´<_` )「遅くなったな。 今日は珍しく兄者が勝ったぞ」

(;^ω^)「あっ・・ 2人とも・・・」

(*´_ゝ`)「ホラ見ろ! この景品! 『奇跡の価値は』で馬鹿勝ちしたんだ!」

(´<_` )「やっぱりパチンコはエヴァに限るな」

2人はどうやらパチンコで馬鹿勝ちしたらしく、まるで酔っているかのように感涙している。
しかし、ようやくいつもの5人とは違う、まだ見ぬ顔の男に目が通る。

(;´_ゝ`)「・・・・この方は?」

(;'A`)「あっ・・・いや、その・・・」

男に対する返答に困り果てていたドクオだが、男は自ら塞栓して、兄弟の元に向かい、

(主^ω^)「僕は・・・、違う世界の人間ですお・・・」


721 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:24:10.67 ID:/kmq+j460
(;´_ゝ`)(´<_`;)「・・・・・っ!!」

2人はその男に出会い頭、早速奇妙な発言を咬まされた。
一体その言葉を聞いたのかどうか、兄弟はそのまま動かなくなってしまった。
だが、その静まった空気を溶かすように、

( ´,_ゝ`)(´<_,` )「プッ・・・!」

( ´,_ゝ`)9mプギャー「ちょwwww何言ってんすかwwwww異世界ってwwwwwサーセンwwwwww」

(´<_,` )「あ、兄者・・・! ひ、人様に向かって失礼だろうwwwwwwっうぇwwww」

川;゚ -゚)「ふ、2人とも・・・笑うんじゃあない!」

( ´,_ゝ`)「じゃあwww証拠を見せてくださいよwwwwwwww」

男は兄者の言葉を聞き、少し考え出す。

(主^ω^)「・・・・証拠、ですかお・・・」

725 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:26:34.45 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「・・・わかりましたお。 証拠、見せますお!」

(;´∀`)「な、なんか大変なことになってきたモナ・・・」

( ´_ゝ`)「んん? まさか本当に・・・」

兄者が言いかける前に、男は皆から一歩下がり、下を向いて何やら言葉を発する。

(主^ω^)「行きますお!!」



ピカアアァァァァァ・・・・!!


(;´_ゝ`)「なっ・・! ぇえ・・・!?」

川;゚ -゚)「こ、これは・・・・・?」

(;^ω^)「ま、眩しいお!!」

瞬間、男の身から、この世のものとは思えない、強烈な光が四方に発される。
間もなく、バーボンハウスは金色の光が支配する、光一色の空間となってしまった。


728 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:28:48.12 ID:/kmq+j460
/ ,' 3「この光は・・な、なんじゃ!!?」

(主^ω^)「これがさっき言った、僕が手に入れたDATですお・・・」

(;´∀`)「目がぁ、目がぁ・・・!!」

(;'A`)「眩しい・・・! ・・・と、とりあえず・・・この光を止めてくれ・・・!」

ドクオが光の光源たる男に向かって、弱くも一言発すると、発していた光はゆるゆると勢いを失い、やがて男の元に帰っていくように消え失せた。

(;^ω^)「・・・・・・・」

(´<_`;)「・・・俺達は夢でも見ているのか・・・?」


(主^ω^)「・・・これで信じてくれましたかお・・・?」

川;゚ -゚)「あ・・・ああ。 だがな・・・」

(;´∀`)「こんなことって現実にあるのかモナ・・・?」

人から突然、光があふれ出る現象。
そんなものを目の当たりにしてしまったブーン達は、ただ何をしていいのか分からず、呆然と立っている。
しかし、光を目の当たりにしてから動かなかった兄者が、不意に口を開いた。

( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

732 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:30:42.92 ID:/kmq+j460
( ´_ゝ`)「信じる・・・ 信じるぞ・・・!」

(主^ω^)「・・・え?」

( ´_ゝ`)「俺は信じるぞ! 君が異世界から来たってことを!!」

(主^ω^)「あ・・・ ありがとうございまs・・・

( ´_ゝ`)「そう、その方が面白いぞ! 異世界なんて前代未聞だ!! ワハハハハハハ!!!」

(主^ω^)「あ、あの・・・」

('A`)「あ、あれは壊れちゃったから仕方ない。 某団長になっちまった・・・」

(主^ω^)「某団長・・・? そ、そうですかお・・・」

( ^ω^)「ブーンも信じるお! 君のことを!」

(;'A`)「(こ、こいつらは純粋だな・・・) み、みんなは・・・?」

ドクオはそういうと、モナー、クー、弟者、そして荒巻に目を向けた。

735 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:32:46.50 ID:/kmq+j460
( ´∀`)「モナー! 僕も君を信じるモナ!」

川 ゚ -゚)「まだ意識が朦朧だが・・・ 君のいうことは分かった」

(´<_` )「俺も頭が・・・ だが、困っているなら見過ごせんな・・・」

/ ,' 3「やっぱり・・・ 不思議な事ってあるもんじゃの・・・」

4人も男の方に向かう。 男はそれを見ると、

(主^ω^)「・・・ありがとうございますお! 力を貸してほしいですお・・・」

( ´_ゝ`)「OK。 じゃあ、詳しく話を聞かせてくれ」


兄者は男に言い寄ると、彼をいつものテーブルに連れ込んだ。
そして、ブーン達もそれについていき、男を囲むように椅子に座った。

('A`)「・・・結局は、その【DAT】を探せばいいんだよな?」

(主^ω^)「そうですお。 この世界に落ちたDATは形が小さくて、こんくらいの大きさですお」

男は額を集めている皆に向け、指でおおよその大きさを示す。
その大きさは、大体携帯電話より少し小さい、石に近いサイズだった。

739 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:34:56.56 ID:/kmq+j460
(;^ω^)「このくらいって・・・ そんなのどうやって探すんだお・・・?」

(;´∀`)「モナ・・・。 こんなに小さいもの、手がかりなしじゃあ無理モナ・・・」

(主^ω^)「その点は大丈夫かもしれませんお。 実は、僕がこの世界に落ちたとき、同時にDATもどこかに落ちるのを見たんですお。 多分、ここから500mも離れてませんお」

川;゚ -゚)「し、しかし・・・ ここはだな・・・」

(´<_`;)「ああ、この秋葉原のどこかということになるな・・・」

(主^ω^)「え・・・? そんなに難しいですかお・・・」

( ´_ゝ`)「うーん・・・ じゃあ落ちた場所、そこについて何か覚えはないか?」

(主;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくださいお・・・ なんか思い出せそうですお・・・!」

男はそこで頭を抱え、うなるように手を動かす。
そしてすぐに、男は何かを思い出したかのように、顔をハッと上げた。

(主^ω^)「少し思い出しましたお! 近くにあったものをなんとなく覚えてますお!」


743 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:37:24.94 ID:/kmq+j460
( ´_ゝ`)「フムフム・・・」

男が現場について、覚えていたらしい特徴を、兄者はスラスラとノートに書き込む。
それを大まかにまとめると、


     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・どうやらそこは室内らしい

・落ちた場所は、何やら『縦長の物体』の上らしい。

・その物体の隣に、もう一つ同じくらいの物体があったらしい。 その物体は白っぽかったという。

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(主^ω^)「うーん・・・。 これくらいですお・・・」

( ^ω^)「ちょっとまだヒントが足りないお・・・」


747 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:39:24.70 ID:/kmq+j460
(´<_` )「兄者、何かアテはあるのか?」

と、弟者が中心にいる兄者に声をかける。
すると、兄者は注目している皆に向かって、

( ´_ゝ`)「いや、分からん! だが、探そう! 片っ端から!!」

川;゚ -゚)「しかし、ここは秋葉b・・・

(#´_ゝ`)「だからこそだ!! この街に詳しい我らしか、見つけることはできないだろう!!」

ダンッ!! と机を勢い良く叩ききる兄者。
同時に男の元に向かい、そっと肩を叩くと、

( ´_ゝ`)「大丈夫だ。 今から我々と共に探そうではないか!」

(主^ω^)「ホントですかお!? 凄く助かりますお!」

('A`)ヒソヒソ「兄者さん、なんか凄い気分がいいですね・・・」

(´<_` )ヒソヒソ「この企画でテンションが高まったんじゃないか・・・?」


749 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:41:35.17 ID:/kmq+j460
( ´_ゝ`)「さあ行こう! 未知のDATを探しに!!」

( ´∀`)「おkモナー!!」

( ^ω^)「夢がひろがりんぐwwwwっうぇwwww」

川 ゚ -゚)「やれやれ・・・」

/ ,' 3「その前に、窓が割れとるんじゃが・・・orz」


と言う事で、かくしてブーン達は、突然現れた異世界の男に力を貸し、秋葉原に繰り出す事となった。
はたして彼らは、無事に男を助ける事が出来るのだろうか・・・

 ────────────────


  ※※※※※アキバ王、ミルナからのお知らせ( ゚д゚ )※※※※※



( ゚д゚ )「やあ君たち。 久しぶりだね。 私はコッチ・ミルナだ」

( ゚д゚ )「この世界で落ちたDATの場所・・・。 実は、現実の秋葉原に見合わせて考えているんだ」

( ゚д゚ )「本編の中で出されたヒント。 それを見て、現実にもある、ある場所を考えてみてくれ」

(;゚д゚ )「まあ、これまでのヒントで分かる者がいたら、私はアキバ王を引退しなければならんかもな・・・」

( ゚д゚ )9m「一番最初に『建物名・その中のDATの落ちた場所』が分かった人には、『第二のアキバ王』の称号をあげるぞ!(強制的に) では、さらばだ!」

753 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:44:19.91 ID:/kmq+j460


謎の男に遭遇し、男に力を貸す事になったブーン達。
男の探す、【DAT】というものを、ここ秋葉原から探すということだが・・・

( ´_ゝ`)「まあ待て。 その前に準備をせねば」

(主^ω^)「お? 何かあるんですかお?」

( ´_ゝ`)「まずは君の『名前』だ。 決めとかないと不便だろう?」

('A`)「確かに不便だな・・・。 でも、なんかしっくりくるのありますか?」

( ´_ゝ`)「そこで、だ。 諸君、何かいい名はないか??」

指を指し、皆に意見を慕う兄者。
すると、ブーン達は一斉に言葉を放った。

川 ゚ -゚)「阿部高和」

/ ,' 3「CVE Vz61(サブマシンガンの種類)」

( ^ω^)「おっ! 水銀燈」

('A`)「水g・・・ じゃあ、パンジーさん (ハルヒ7巻の敵キャラのあだ名)」

( ´∀`)「オッゴ (MS IGLOOより)」

(´<_` )「・・・・ ゼルエル!!(最強の使徒)

753 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:44:19.91 ID:/kmq+j460


謎の男に遭遇し、男に力を貸す事になったブーン達。
男の探す、【DAT】というものを、ここ秋葉原から探すということだが・・・

( ´_ゝ`)「まあ待て。 その前に準備をせねば」

(主^ω^)「お? 何かあるんですかお?」

( ´_ゝ`)「まずは君の『名前』だ。 決めとかないと不便だろう?」

('A`)「確かに不便だな・・・。 でも、なんかしっくりくるのありますか?」

( ´_ゝ`)「そこで、だ。 諸君、何かいい名はないか??」

指を指し、皆に意見を慕う兄者。
すると、ブーン達は一斉に言葉を放った。

川 ゚ -゚)「阿部高和」

/ ,' 3「CVE Vz61(サブマシンガンの種類)」

( ^ω^)「おっ! 水銀燈」

('A`)「水g・・・ じゃあ、パンジーさん (ハルヒ7巻の敵キャラのあだ名)」

( ´∀`)「オッゴ (MS IGLOOより)」

(´<_` )「・・・・ ゼルエル!!(最強の使徒)

762 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:46:14.25 ID:/kmq+j460
( ´_ゝ`)「まー待て。 君達の意見が分かった。 皆の意見を合わせようか」

(主;^ω^)「あ・・・ あ、あの、イマイチ意味が分からないですお・・・」

( ´_ゝ`)「まあ気にするな。 よし、君の名前は『秋葉』だ! ちょうどいい名前だろう?」

(主^ω^)「秋葉・・・。 それならいいですお!」

('A`)「(俺達の意見の意味ないし・・・)」

( ^ω^)「秋葉君かお・・ なかなかいい名前だお! よろしくだお!」

川 ゚ -゚)「ま、まあ現実的だが・・。 よし、では行こうか?」

( ´_ゝ`)「いや、まだ後一つ。 弟者、例のものを」

(´<_`;)「ああ、把握した」

そういうと、兄者に頼まれた弟者は、自らのカバンの中を漁り始め、何やら服らしき物を取り出してきた。


767 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:49:07.00 ID:/kmq+j460
´_ゝ`)「これこれ。 これを着るんだ!」

(主^ω^)「そうですかお? じゃあ有難く・・・」

('A`)「・・・って、その服はっ!」

ドクオがその服を見たとき、彼は咄嗟にその服の種類が把握できた。
黒いシマが入った青いネルシャツ。 足元が誇りたかっている小汚いズボン。

見るものは間違いなく察知する、まさしく秋葉系御用達の服装だった。
男はそれを何も警戒せず、喜んで身に包んでいく。

(主^ω^)「ど、どうですかお?」

( ´∀`)「おっ、結構僕たちと同じ感じになったモナ!」

川 ゚ -゚)「なかなかいいんじゃないか? どことなくブーンにも似てるな」

( ^ω^)「ブーンのシャツはウニクロですお! 他のとは一味違うお!」

( ´_ゝ`)「・・・うむ、これぞこの街の格好に相応しい。 これで安心して街に出れる」

(主^ω^)「本当ですかお? 良かったお!」


771 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:51:16.97 ID:/kmq+j460
( ´_ゝ`)「ああ、 よし! では行こう!! 宝を探す旅に!!」

( ^ω^)´∀`)「おーーーっ!」

兄者が店内に響き渡るように声を出すと、男も続いて店の出口へと向かう。
残った者は、やれやれ、と某団員の気持ちを察するように、勇む兄者達の後に着いていく。
ともかくも、彼らは秋葉原の繁華街に身を繰り出す事となった。



─────


(主^ω^)「こ、これは・・・? 一体?」

( ´_ゝ`)「ん? ああ、これはビルだ。 人が住むところだぞ」

(主^ω^)「うわああ・・・ 人が凄いお・・・」

早速バーボンハウスを出発した一行は、とりあえず人の集まる『中央通り』を歩き始めていた。
ちなみに、荒巻は割れたガラスを片付けなければならないので、店に留守番だ。
いきなり大通りに入った秋葉は、その景色と人口に圧倒されっぱなしである。

773 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:53:10.63 ID:/kmq+j460
( ^ω^)「とりあえず、最初はどこにいくんだお?」

( ´_ゝ`)「んまー、この近くを漁っていこうか」

川*゚ -゚)「だったら『あそこ』しかない!」

(主^ω^)「?」

(;´∀`)「クー・・・。 まさか・・・ あそこに行くのかモナ・・・?」

( ´_ゝ`)「うむ、あそこか。 把握した」

突然意気込むクーの声を聞いた皆は、その場所を察知したらしく、一斉に方向を転換した。

776 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:55:10.65 ID:/kmq+j460

【とらのあな】

秋葉原中央通りに位置する、6階のビル全階にある。 駅からは6〜7分くらい。
名前からの推測は難しいが、知る人ぞ知る、『同人誌』取り扱い店舗である。
他にもエロゲ・キャラソン・一般のマンガなどが多々あり、二次元好きには定評の高い店である。
因みに地下一階の18禁売り場には18歳未満でも簡単に入れたりする。


川 ゚ -゚)「と、いうことだ。 早速行こうか」

('A`)「クーさんの趣味全開の場所ですよね・・・」

(;´∀`)「あ、あの・・・。 僕、ここ苦手なんですけど・・・。 帰っていいモナ?」

川#゚ -゚)「アァン!? 言う事が聞けねーのかゴルァ!!」

((((( ;∀;))))ガクガクブルブル・・・

(主^ω^)「こ・・・、ここにDATが・・・!」

川 ゚ -゚)「ああ、間違いない! きっとここだ! さあ行こうっ!」


783 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 22:58:07.43 ID:/kmq+j460
割かし小さめの入り口を抜けると、そこには大量の書物が蓄えられていた。
1階は、一般マンガ売り場。 ホントの一般マンガしかない。

川 ゚ -゚)「まあ、一階はただの本屋だ。 本番は4階からだ」

(;´∀`)「モナ・・・。 ここだけは僕も耐えられるモナ・・・」

(主^ω^)「あの・・・。 この本はどうやって読むんですかお?」

( ^ω^)「ああ、これはマンガって言って、こう右から読むんだお」

(主^ω^)「へぇーーっ! 凄いですお!!」

秋葉はブーンに渡されたマンガに感嘆し、パラパラと見入っているようだが、

川 ゚ -゚)「ほら、さっさと上に行くぞ!」

(;´∀`)「やっぱり行くモナか・・・」

張り切るクーに先導された一向は、奥の階段に向かい、上の階を目指した。
秋葉はこの上に何があるということなど露知らず、一向についていくのみだった。

('A`)「そういえば、兄者さんたちがいないな・・・」

2階、CD・DVD売り場─────

( ´_ゝ`)「OK買いだ。 弟者は古泉verを買ってくれ」

(´<_` )「把握した。 キャラソン買いなんて流石だよな俺ら」

784 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:00:10.85 ID:/kmq+j460
川*゚ -゚)「ほら、ここだ」

秋葉はクーの行くがままに案内された場所には、これまた数え切れない程の本が敷き詰めていた。
だが、この本達、表紙からして、只者ではないことが判明する。

(;´∀`)「うわぁぁ・・・。 同人誌がたくさん・・・。 僕にはこれが分からないモナ・・・」

川 ゚ -゚)「秋葉。 こっちの本は一階のマンガよりオススメだぞ!」

(主^ω^)「どれどれ・・・ って、うわっ!?」


彼が本の表紙を覗き込むと、あまりに意表を突かれてのか、思わず声が上がってしまった。
その表紙には、女性の裸体。 男のダンディーな姿。 くそみそ・・・ まさに数々取り扱っているかのようだった。

(主^ω^)「(この世界の流行ってすごいお・・・。 でもちょっと欲しいかも・・・)」

('A`)「しっかし、ここは本当に品数が多いな・・・」

( ^ω^)「ドクオ、僕は上の中古品売り場に行ってくるお〜」

ブーンもそういうと、さっさと他の階に姿を消してしまった。


787 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:02:15.83 ID:/kmq+j460
('A`)「あ、そういえばDATはありそうなのか?」

と、ドクオは不意に気づき、クーと共にいる秋葉に声を掛けるが、

(主^ω^)「クーさん。 これ、気に入りましたお!」

川 ゚ -゚)「ほう、ふたなりか。 いいセンスをしている。 買ってやろう」

(;'A`)「・・・・・・。 あのーー・・・?」

(主;^ω^)「・・・あ! はい、何ですかお?」

(;'A`)「ダ、DATはありそうか?」

(主;^ω^)「あぁっ! そうでしたお! えーーっと・・・」

川#゚ -゚)「チッ」

秋葉はドクオの一言で、ふと本来の目的を思い出し、辺りをキョロキョロ見探るが、

(主^ω^)「ここじゃなさそうですお・・・ 少しも雰囲気を感じられませんお・・・」

( ´∀`)「ま、ここには例の、『白いもの』なんてないモナ・・・」


793 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:04:10.81 ID:/kmq+j460
川 ゚ -゚)「そうか・・・。 しょうがない。 他を当たるしかないな・・・」

('A`)「こりゃあ結構大変になりそうだな・・・」

秋葉により、ここにはDATがないことを告げられた一行。
仕方なく、店を出ようとしていたところを、

( ^ω^)「たーだいまだおー! 買い物終わったおー!」

と、上の階から颯爽とブーンが降りてきた。
片手に、紙袋に敷き詰めた本が、多数見え隠れしている。

( ^ω^)「そういえば、DATは見つかったのかお?」

( ´∀`)「残念ながら、ここにはないらしいモナー・・・」

(主^ω^)「・・・・・ッ!! あ、あの! それ、見せてくれませんかお!?」

( ^ω^)「? これかお? 構わないお」

突然、秋葉がブーンの元に駆け寄り、彼の買った同人誌を見せてくれるよう、催促する。
偶然表紙が見えたのだろうか、秋葉は一冊の本を抱え、表紙を凝視している。

(主^ω^)「・・・・ これだお!」

川 ゚ -゚)「ん? どうしたんだ?」

798 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:06:17.00 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「これですお! 『白いもの』は、これだった気がしますお!!」

と、秋葉がブーンから借りた同人誌の表紙を見つめ、皆に掲げ上げる。
ブーン達は見せられた表紙を見ると同時に、

(;'A`)「え! このキャラだったのか!? 『白いもの』って・・・」

(;^ω^)「マジかお!? 僕はてっきり電柱とかかと思ってたお!」

川;゚ -゚)「確かにほとんどが白いが・・・。 予想外だ・・・」

どうやらブーンが買った同人誌のキャラこそ、秋葉がDATの近くで目撃した物らしかった。
そして、大体の大きさは1mほどであると記憶していたようだ。

(;´∀`)「このキャラが飾ってある所っていっても・・・。 これは有名だから色々と売ってるモナ・・・」

('A`)「うーーん・・・ フィギュアならいっぱいあるだろうが、小さくはないんだろ?」

(主^ω^)「あ、はい。 少なくともDATよりははるかに大きかったですお・・・」

皆は判明した『白いもの』の正体に驚嘆するが、有名であるものが故に、イマイチ場所が特定できない。
結局、ブーン達はその在り処を考えながらも、『とらのあな』を後にしたのであった。


802 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:08:19.27 ID:/kmq+j460
秋葉原中央通り、とらのあな前───

( ^ω^)「あ、そういえば兄者さんたちは?」

(´<_`( ´_ゝ`)『ここにいますが何か?』

煤i´∀`;)「ちょwwwwいたのかモナwwwww」

( ´_ゝ`)「ああ、事態は把握した。 このキャラが例の、『白いもの』だったんだろ?」

(´<_` )「つまり、これのフィギュア、もしくは像っぽいのを探せばいいんだな?」

( ^ω^)「フィギュアモエスwwwwwwww」

川 ゚ -゚)「だが、しかしだな・・・」

('A`)「まずどこを探せばいいんだ・・・?」

とりあえず『とらのあな』を出て、中央通りを南に歩き始めたブーン達。
相変わらず謎を交錯している一行だが、その前を歩いていた秋葉は、町並みに聳える建物を見ていると、

(主^ω^)「! ・・・・これは・・・!」

( ^ω^)「ん? どうかしたのかお?」


808 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:10:22.75 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「この箱・・・。 この配列・・・。 間違いないお!!」

(主^ω^)「皆さん! DATが落ちた周りには、ここにあるような箱がいっぱいありましたお!」

秋葉は店の中を除く込むや否や、急に思いついたかのように声を出す。

彼の見る先にあったのは、『ABC2番館』。 1階に、大量のガンプラが敷き詰めてあるところだ。
彼はそこにある積まれたプラモデルの箱を見て、彼らに説明する。

(;´∀`)「マジかモナ!? じ、じゃあ、DATの場所ってまさか・・・」

川;゚ -゚)「ああ、間違いなく、『ガンプラ売り場』だな・・・!」

(主^ω^)「え? ガンプラって何ですk・・・

(*´∀`)「知らないなら教えてあげるモナ!! ガンプラってのは・・・」

(;^ω^)「ストーーーップ! それどころじゃないお!」

(#´∀`)「・・・・・・チッ」

( ´_ゝ`)「これは急な展開だな。 場所が特定されてきたぞ」

(´<_` )「どれ、ここに入ってみようではないか」

812 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:12:38.71 ID:/kmq+j460
【ABC2番館】

ABCの正式名所は、『アソビットボビーシティ』。
アニメやゲームを揃える他館と違って、ここではボビー系の製品を取り扱っている。
ガンプラ売り場、カーホビー、戦艦、ミリタリー、鉄道模型・・・
他を凌駕する品揃えと共に、様々なジャンルを扱うことが定評である。
ちなみに、一階のガチャポン売り場近くのエロゲポスターの中央に、何故かボールペンで「ぬるぽ」と書いてあったのを作者が目撃している。(12月に)

(;^ω^)「ホントだお・・・ 確かに『ぬるぽ』って書いてあるお・・・」

( ´_ゝ`)「まあ、そんなことはどうでもいいんだがな」

川 ゚ -゚)「ん? モナーはどこにいった?」

(;'A`)9m「モナーなら、あそこ・・・」

突如行方をくらましたモナーだが、彼のお尻と思わしきものが、積み重なった箱から垣間見える。
するとそこには、しゃがんで箱を片っ端から手に取るモナーの姿があった。

(*´∀`)「GP‐02! ケンプファー・・・! テラモエス・・・!!」

何たる事か、モナーはプラモデルの表の絵柄に、自身の頬をくっつけスリスリと摩っているではないか
これはもう、同士のブーン達にも言える言葉がない。

817 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:14:51.02 ID:/kmq+j460
(主;^ω^)「ところで、この箱は一体何なんですかお?」

(*´∀`)「これは『ガンダム』のプラモデルだモナ! ほら、あそこに見本が飾られてあるモナ!」

(主^ω^)「え!? この箱があれになるんですかお?」

店の品物に疑問を持った秋葉は、すぐさまモナーの支配下に入ってしまっていた。

そして残されたブーン達は、大まかに店内をグルっと見回ると、

( ^ω^)「うーーん・・・ やっぱりここには『あれ』はないお・・・」

('A`)「『あれ』関連のものがある、ガンプラ売り場・・・。 そんなとこあったっけな・・・」

(;´_ゝ`)「むうう・・・。 俺はなんとなく見覚えがあるような、ないような・・・」

川;゚ -゚)「しかも、『あれ』はフィギュアよりずっと大きいらしいし・・・」

(´<_`;)「くそ・・・。 あのキャラのでかいバージョン・・・。 どっかで見た気がする・・・」


820 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:16:36.31 ID:/kmq+j460
店内をぐるりぐるりと回りつつも、考えを張り巡らせている一行達。
どうやらもう少し、という所まで出ているようだが、その特定はまだ難しい。

一方、モナーは秋葉にプラモを進め、彼にプレゼントするまで至っていた。

(主*^ω^)「ありがとうございますお! 帰ったら作ってみますお!!」

(*´∀`)「その息だモナ! どうせなら工具も・・・」

気づけば、秋葉の両手には同人誌、ガンプラと、多数のオタクアイテムがぶら下がっていた。
にも関わらず、彼は意気揚々に店の物を閲覧したり、モナーの説明をすらすらと聞き入っているのであった。


(;^ω^)「あのーーーー・・・ DATは探したんですかお・・・?」

(主;;^ω^)「はうっ!? あ、ああ!!」

先と同様、秋葉はまたもや気を取られていった様子。
再び自分の目的を思い出したかのように、店内をまた回り通し始めた。


821 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:18:24.35 ID:/kmq+j460
(;'A`)「全く、大丈夫なのか・・・?」

川 ゚ -゚)「純粋なんだろう。 良い意味で。 なんでも興味を持っているようだ」

(´<_`;)「だからって同人誌をプッシュするのはどうかとも思うが・・・」

・・・とのように、この秋葉という人物にいささか疑念を抱くメンバーだが、今一応、彼はしっかりとDATを探しているようだ。
やがて皆の前に戻ってくると、

(主;^ω^)「・・・ダメですお・・・。 ここには覚えがないですお・・・」

( ´_ゝ`)「そうか・・・。 こういう所だと思ったんだがな」

( ´∀`)「まあ、他にもガンプラは売ってるモナ。 大丈夫モナ」

(主^ω^)「あと、実はもう一つ、思い出したことがあるんですお」


825 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:20:31.64 ID:/kmq+j460
と言うと、彼は何やら後ろから大きな箱を取り出してきた。
言うまでもない、プラモの箱である。
大きさは通常のそれとは少し違う、やや二周り大きい物であった。

(主^ω^)ノ□「これなんですお。 この絵・・・」

( ´∀`)「ん? このプラモはガンダムじゃないモナ。 これがどうかしたモナ?」

(主^ω^)「実は・・・。 このプラモの絵そっくりな物の上に、DATは落ちましたお・・・!」

(;^ω^)「・・・え!? 本当かお?」

(;´_ゝ`)「こ、このプラモで間違いないのか!?」

(主^ω^)「はい。 間違いないですお・・・! この一色に染まった色、人を模したように作られた体、そしてこの長い角・・・」

(;'A`)「ちょ、ちょっと待てよ・・・。 ま、まず最初から考えると・・・」

突然判明した事実を即座に飲み込み、ドクオは最初から考えだす。
つまりはと言うと・・・


・DATは室内にある、2つの縦長の物体の近くに落ちたようだ。

・片方は、皆も知っている、全体的に白い某キャラクターの像である。

・現場は、どうやらガンプラ売り場のようだ。

・もう片方の像は、一色であり、人に近い体、長い角が特徴的であり、誰もが知っているものである。


830 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:22:29.10 ID:/kmq+j460
( ^ω^)「この二つの像。 これが同時にある所・・・」

('A`)「それがあるガンプラ売り場・・・。   ッ!!!!」

(*^ω^)*'A`)川*゚ -゚)*´∀`)*´_ゝ`)´<_`*)「あっ!!!!!」

なんと6人同時、全く同じタイミングでその場で声を上げ、パッとひらめいたのだ。
すると秋葉の元に寄り、団欒と説明を始める。

(*^ω^)「わかったお! その場所が!!」

(*'A`)「俺もわかったぜ! これは知っていれば簡単だった!」

川*゚ -゚)「ああ! 確かにこのキャラ達は同じ作品だがな・・・!」

(*´∀`)「この2人がでっかく飾られてるのは『あそこ』しかないモナ!」

(*´_ゝ`)「そうか! 何かが引っかかってると思ったら、あそこのことだったのか!」

(´<_`*)「確かにあそこはガンプラ屋としてはイメージしにくかったな・・・!」

しかし、そのようなトークを浴びせられていても、全く理解が不可能であった秋葉は、

(主;^ω^)「あわわ・・・。 み、皆さん・・・何を言ってるんですかお・・・?」


834 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:24:17.33 ID:/kmq+j460
(*^ω^)「安心してほしいお! もうDATの場所は分かったも同然だお!」

(*´_ゝ`)「そうと決まれば、行こう! 『あそこ』に!」

(主;^ω^)「は、はい・・・って! ちょっと待ってくださいお〜〜!!」

早速、意を決したかの様に走り出すブーン達一行。
その後ろについていく、何も理解ができない秋葉。
向かうは駅前、そこには不特定多数の人々が無作為にうずめ合っていたのだった。


─────────────────


( ゚д゚ )「と、言うわけだが、皆さん分かったであろうか?」

( ゚д゚; )「正直、これは秋葉原をある程度知ってる人でないと分からないだろう・・・。 すまない・・・」

( ゚д゚ )「だが、出てきた二つのキャラ、これは分かったかもしれない。 これさえ分かれば十分自身を持っていいぞ!(オタとして)」

( ゚д゚ )ノシ「と、言うわけで3に続く! だ!」


843 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:28:12.36 ID:/kmq+j460
【ラジオ会館】

秋葉原駅徒歩1分。 電気街のど真ん中にそびえ立つ、行楽地の本拠と言ってもいい建物である。
昔からの建物であるが故、壁などの劣化がやや目立つ。
しかし、中にはフィギュアから電気製品まで、ジャンルを越えた様々な製品が、数十の店舗と共に所狭しと立ち並んでいる。
そして、最上階などはスタジオが備えられており、いわゆる「イベント」はここで行われる。


川 ゚ -゚)「ここのガンプラ売り場の階だ。 そこに『それ』はある」

エスカレーターが途中までしかないので、最初から階段を使用している一行。
狭めに作られた階段は、刻一刻と彼らを目的まで案内をする。
そんな中、小走りに階段を走る秋葉が、突然立ち止まると、

(主^ω^)「・・・・・感じるお! DATの波動が! すぐ近くに、もうすぐだお!」

( ´∀`)「ってことは・・・ これは当たりのようだモナ!」

(;'A`)「DATを持たぬ者にはわかるまい・・・。 ってやつ?」

と、なんだか中二病混じりの発言を交わす中、とうとう目的の階に到着する。


するとすぐに、彼らの目の中に飛び込んできたものがあった。


845 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:29:43.77 ID:/kmq+j460


           |_ |
           | `'|
          ノ,.、 ゝ、.__
         /ー 、,__、,.__ `\
         /_,,._/_,ジ=、\  \
       / - 、,_  ヽ、_ :》、\   l
       / ィ‐ 、_`'‐ 、,_ヾ゛\ `ヽ/´\
      / / |   \_ ` ‐ 、_> ヽ_/〉
      / | 〉、_/ヽ7\_i/__\_li∠、
      `'>|iヘ/'`Y´`|i //T/,-‐`ニ _‐、>'"\
      //ヽ∧_ハ.イ`メ‐|./ハ'、__ 〉ノ!丶、 \
   ,..、/./   ,.<ゝィ;;/ `゛‐イノ」|ヘ――‐ イ!ヽ  `丶\
  /ゝへヽ_./  〉YV'y‐|`vヘ \ヽ-t‐'"  ,|i   `i |
 /    `'ー‐'/r'v‐i'ヾ_,トイY'\_  ̄7\/ | / ト‐''´
 ヽ、_   ∠ーf_ハ.,l、.ト|´\ノ ソ! |ト、 \l\  !| /
    `''‐'゛  ̄||i`ヽ ‐| /`l/   |.| ヽ   \\V
         |l / `ヽ/   | | ヽ  ヽ\\ _
         〉く   /   //  ヽ  ヽ \_\` ‐ 、
         |ヽ/  ,イ   _//    \ \_/ \\  \
         | |  /    | /      \   \_`ー 、_ \
         !  i.∧    |.|         //`ー、  r‐‐=ニ\
       //  ハ l     |.|    / ̄ ̄/     \\
      /ヘ〈_/ ヽl |   //  /     ヽ



846 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:30:52.51 ID:/kmq+j460


               _,、-──- 、ヽ __
               ,、-'"´       `´  `ヽ、
             /         _         \
          //         ヽ |iー-、     ヽ
        /  __           \ヾ、 `r!     ヽ
       / ,ィi´ /            i  \|| `l \    ヽ
        / ////      /      |   ヽ-'  \ \ ゙!
        / /| {{ /  |     |     | | |  ト、        \ ヾ!
     / /| | ∨   | |   |     | | .∧ |、ヽ    ヽ  \/
      | |.! し'  || |! | !    | |/ ハ\!ヾ\   ヽ   /
      | .! | | |  | | || |、 ',   リ/|/ ,. -r‐vYリ、.  |.! | /
     | | ',| |   レi‐| ッ=ミ、ヽ.  | l/ '´ l:::`i´ // ∧ || | V
     ヽ! ヽ!|ヽヽ|ヽ`i´ l::‐l`\ |     '"´ // / ∧川 /
         ト、|\|ヽヽ `´   `     // / / /レi/
          ヽ || i|\`ー=‐ j       // / // /
          || ハ  \ `ー、 ` -一  /,.ィ'/!ノ) )
          〉 H ト、 |゙i┬``‐、    '´/__//∧
         / ヽ! ∨ ヽ ||! |ヽ iヾi|`ー '´二___,/   |
         _/     ! __>ゝリ/ヽト、|」 / ____|   _,,|
       /:::l    /   r‐'  Y   `´  l__|  r'´  ヽ
       _|:::ノ   /ト、/     ヽ       」  |  /ヽ
      /ヽ'′/::::|::::::|     レ‐、  ,、-─'´   |  |   ヽ
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850 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:32:54.96 ID:/kmq+j460
(*^ω^)「・・・そう! これだお! ここのプラモ売り場の名物!」

(*´_ゝ`)「『等身大、綾波レイ』! 『初号機』! 二体のモニュメントだ!!」


ブーン達の前にはばかったのは、言うまでもない、『綾波レイ』・『初号機』のモニュメントであった・・・!
丁度身長の長さと同じで、あの「エヴァンゲリオン」の2キャラが堂々と入り口を占めている。
この階の店が紹介される時、まず挙がるのがこの像というほど、検挙がある物なのだ。

(主 ゚ω゚)「・・・・あれは・・・! ま、まさか・・・!」

その像を直面した秋葉は、何の迷いもなく、一点の方向に指を指す。
その先は、初号機の肩の上。 良く見ると、何やら黄色い、キラキラした物が見え隠れしていた。

(主 ゚ω゚)「ま、間違いない・・・! あれはDAT! DATだおっっ!!」

( ^ω^)「あそこにあるのが、DAT・・・?」

('A`)「すごい小さいな・・・ でも、宝石みたいに輝いてる・・・」

川 ゚ -゚)「どうやら、無事発見のようだな・・・!」

( ´_ゝ`)「よし秋葉! 早速取ってくるんだ!!」

(主^ω^)「・・・・取ってきますお!」

853 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:34:44.28 ID:/kmq+j460
皆にそく栓されて、早速秋葉はDATへ手を差し伸べる。
彼の胸の中にあるのは、自己の使命の達成感、そしてブーン達への多大な感謝。
それぞれに深く感動を覚えつつ、光り輝くDATに手を掛けようとした、その時・・・

店員「あっwwwwwwダメですよwwwwwwwこれに触っちゃwwwwwwサーセンwwwwww」

(主;^ω^)「・・・えぇ!??」

どこからともなく店員が現れ、なんといきなりモニュメントに向かう秋葉の手を制したのだ。
そんな店員の行動に、ブーン達は驚き、

(;^ω^)「ま、待ってくださいお! 僕達はこれを拾うだけですお!」

(;´∀`)「そ、そうモナ! 変な事はしないモナ!」

店員「ダメったらダメですwwwwww壊れちゃいますよwwwwwwサーセンwwwwww」

川;゚ -゚)「本体には触れませんから・・・」

皆がどう言っても、店員はそれに触らせることを拒絶する。
どこか相容れないような雰囲気の店員なのだが・・・
すると、

店員「ここ見てくださいよwwww右手のナイフwwwwwなくなってるんですよwwwww」

そういうと、店員は、初号機の空いた右手を指している。
と、そこには、前に何かがあったかのような感じで、手の平の一部が剥がされているのだ。

855 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:36:23.00 ID:/kmq+j460
店員「初号機のプログナイフwwwww誰かに盗られちゃってwwwwwwうちの支配人も怒ってますwwwwww」

店員「だから被害を防ぐ為に、これには触らないようにしてくださいwwwwwwwwサーセンwwwwwww」

(;'A`)「そ、そんな・・・」

どうやら前誰かに盗まれたらしい、プログナイフ。
そんな件もあってか、このモニュメントには触れられない、というのが店員の言い分だった。(実物も、なぜかナイフがなくなってる。 盗まれたのかは知らんが)

(;´_ゝ`)「じ、じゃあこれあげますから・・・」

店員「またキャラソンっすかwwwwwもう持ってますからwwwwwwサーセンwwwwwww」

(主;^ω^)「ううう・・・」

目の前に探し物があるのに、店員は一歩も引いてくれない。
そんな状況で困り果てている時に、後ろの入り口から突然、

ウィーーーン・・・


859 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:38:34.50 ID:/kmq+j460
( ゚д゚ )「ふー。 疲れた疲れた」

悠々とやって来た男。 その名も『秋葉王ミルナ』。
彼は入り口を抜けると、そこにいたブーン一行をすぐに発見した。

( ゚д゚ )「ってあれ? ブーン君達じゃないか!」

(;^ω^)「あ! ミルナさん!」

( ゚д゚ )「どうしたのかね? 何か買いにきたのかい?」

(;'A`)「い、いや。 ちょっと探し物が・・・」

店員「あっ支配人wwwwwwwwアザースwwwwwwww」

(;´∀`)「・・・・えっ!?」

( ゚д゚ )「ああ、ごくろうごくろう」

川;゚ -゚);´_ゝ`)「・・・・ちょ!、どういうことです!?」

( ゚д゚ )「ああそうか、皆には言ってなかったね・・・ 実は・・・」

突然姿を現し、否やいきなり店員と親しげに話したミルナ。
すると彼は、ブーン達が想像もしてなかったことを言い出した。

( ゚д゚ )「私は、このラジオ会館のマネージャーなんだよw」


863 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:40:49.49 ID:/kmq+j460
(;^ω^);'A`)川;゚ -゚);´∀`);´_ゝ`)´<_`;)「ちょwwwwwwwwおまwwwwwwwwww」

( ゚д゚ )「ハハハ、驚いたかい? だから君達は大歓迎だよ。 じゃんじゃん見ていってくれ」

( ^ω^)「じゃ、じゃあ! そういうことなら!」

と、ブーンは急いでミルナに用件を説明し始めた。
勿論、秋葉に関する話は除いて、であるが

( ゚д゚ )ノ「なんだ、そういうことなら構わんよ。 ほらっ」

ミルナが理由を聞くと、快く承諾し、すぐに初号機の肩にあるDATを取ってくれた。
それを丁重に受け取った秋葉は、

(主^ω^)「あ! ど、どうもありがとうございますお!」

(;゚д゚ )「しかし、これは何だい? すごく光っているが・・・?」

(;'A`)「ま、まあ、宝石みたいなもんですよ・・・」

店員「(これ売ったら高そうwwwwww貰っときゃ良かったwwwwww)」


867 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:42:54.73 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「・・・これがDATかお・・・! これがあれば、僕の世界が助かるお・・・!」

探し物であったDATを、やっとこさ見つけた秋葉は、しばらくその純粋な表面をじっと見続けていた。

( ^ω^)「良かったお、秋葉君! これで目的は達成かお?」

(主^ω^)「はい!! 皆さん・・・。 皆さん、本当に、ありがとうございましたお!!」

( ´_ゝ`)「なあに、同然の人助けだよ」

(´<_` )「無事、一件落着で良かったな」

川 ゚ -゚)「それに、君に、良い事を教えることができたからな」

( ´∀`)「ガンダムを教えれて、僕も嬉しいモナー」

('A`)「そ、それはさておき・・・。 じゃあ、一回バーボンハウスに戻りましょうか」

無事役目が終わったブーン達は、円満してバーボンハウスに帰っていったのであった。

868 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:44:16.29 ID:/kmq+j460
( ゚д゚ )「んっ・・・? 君、そのポケットの中にあるのは・・・?」

店員「あっ・・・・・^^;」

( ゚д゚ )「それってまさか、あのなくなった初号機の・・・・」

店員「・・・・・ プ、プログナイフッスwwwwwwwサ,サーセンwwwwwww」

そういうと店員は、あの弐号機の構えのように、ナイフをジャキッと前にかざした。

(#゚д゚ )「・・・・・・・」

店員「サーセンwwww ・・・アッーーー!!!」

873 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:45:55.35 ID:/kmq+j460
バーボンハウス─────

ラジオ会館から少し歩き、やっとこさ一行はバーボンハウスに戻ってきた。
午前中にここを出て、今は早くも2時を回ろうとしている。
中に入ると、丁度割れたガラスを片付けたらしい荒巻が、カウンターで煙草を一服しているようだった。

/ ,' 3「おお、無事見つかったようじゃな」

(主^ω^)「お蔭様ですお。 これで僕は元の世界に帰れますお」

/ ,' 3「ああ・・。 ワシにはまだ実感が沸かないのぉ・・・」

( ^ω^)「秋葉君。 もう、行っちゃうのかお・・・?」

(主^ω^)「はい・・・。 まだ僕のすることは残っていますお・・・」

( ´_ゝ`)「そうか・・・。 行ってしまうのか・・・」

川 ゚ -゚)「・・・私たちのこと、忘れないでくれよ」

( ´∀`)「そのガンプラ、帰ったらじっくり作ってほしいモナ!」

(主^ω^)「ありがとうございますお! 皆さんから貰ったもの、大事にしますお!」

秋葉の手元にあるのは、先に貰った同人誌と、ガンプラの箱。
さらには、服装までそのまんまであった。

875 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:48:26.86 ID:/kmq+j460
(´<_` )「うむ、その服装。 なんだか凛々しく見えるな」

('A`)「ホントですね。 なんだか不思議だ・・・」

(主^ω^)「じゃあ皆さん、・・・僕は、そろそろ元の世界に帰りますお・・・」

(主;ω;)「本当に・・・ ありがとうございましたお・・・! 皆さんのこと・・・ 絶対忘れませんお・・・!」

( ´_ゝ`)「おいおい、最後は笑って別れようじゃないか。 それに別れってのは、また次の再会までのあいさつだろう?」

(´<_` )「兄者、ありがちのセリフだが、将にその通りだ。 またいつか会おうじゃないか!」

( ;_ゝ;)「そ、そうさ・・・! また・・・。 また会えるさ・・・!」

( うω^)「そうだお・・・! また来てくれお・・・! 待ってるお・・・!」

(主;ω;)「み、皆さん・・・」

(主つω⊂)ゴシゴシ

(主^ω^)「・・・・・はい! また・・・また会いにきますお・・・!」

877 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:50:13.76 ID:/kmq+j460
(主^ω^)「・・・それじゃあ、またいつか!!」

そういうと秋葉の手に握ってあったDATが、瞬く間にまばゆい光を放ち始める。
やがて、体の周りが黄色い光に取り囲まれ、彼の体も黄色く染まっていった。

そして周囲の光が完全に消滅した頃、彼の姿は、もうどこにもいなくなっいた。

・・・・・

・・・



─────

( ^ω^)「行っちゃったかお・・・」

('A`)「異世界か・・・。 俺もいつか行ってみたいな・・・」

( ´∀`)「・・・僕達、とっても貴重な出会いをしたんだモナ・・・」


881 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:51:50.80 ID:/kmq+j460
(´<_` )「あ! 兄者。 さっき買ったキャラソンを聞こうじゃないか!」

( ´_ゝ`)「おお、そうだな! では早速・・・」

急に思い立った兄弟は、つい先程購入したCDをカバンから取り出した。

(;´_ゝ`)「ちょwwwwww弟者wwwwwwなぜお前も古泉verを持っているのだ! 俺が買ったはずだが?」

(´<_`;)「な、何を言っているんだ!! 兄者がキョンだろう!? 俺は間違えてないぞ!」

(;^ω^)「ありゃ・・・。 2人とも古泉買ったのかお・・・」

(;'A`)「と、とりあえず聞きましょうよ」

( ;_ゝ;)「ウワーン!! なんてこったいーーーーー!!!」

(;´∀`)「うわあぁぁ!! 暴れちゃダメモナ〜〜〜!!」

再びどやどやとした声が、バーボンハウスに響き渡る。
でもやはり、このいつもの音が聞こえている事こそが、皆の何よりの安堵の印であったのだ。

/ ,' 3「ほっほっほ! 皆、元気なことじゃのう」

川 ゚ -゚)「ええ、全く・・・。 にぎやかでいいことですよ」

昼下がりの晴れ渡った空の中、この店には毎度同じく、若く、活気溢れる声が飛び交っているのであった。



fin

909 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:55:16.56 ID:/kmq+j460
長い時間のお付き合いありがとうございました。 これにて終了です!
今回は主軸の性格の矛盾を楽しもう! ってことだったので、コロコロとイメージを変えてみたりしました
さらに、本編でできなかった秋葉散策を組み合わせてみたわけですが・・・

とりあえず、見てくれた人全員に感謝です!


914 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:55:57.88 ID:/kmq+j460

次回予告


ξ゚听)ξ「はい! では最後に、恒例の次回予告を行ってみましょー!  司会は、私としぃでお送りするわ」

(*゚ー゚)「明日は、◆6Ugj38o7Xgさん作『('A`)と( ^ω^)は異世界でもう一度出会うようです』の投下でーす」


ξ゚听)ξ「異世界に降り立ち、様々なものに出会うドクオ。 その後、今度は友達のブーン・ショボと共にもう一度、異世界に戻ってくるってお話! 見ごたえアリのファンタジー小説よ!」

(*゚ー゚)「『もう一度出会う』では、様々なキャラが登場します! 外伝なんてワクワクするなぁ・・・!」

ξ゚听)ξ「私は『異世界』のギコとしぃが大好き! とってもロマンチックだったもの・・・」

スタッフ「ヒソヒソ・・・」

ξ;゚听)ξ「え? それを体で表現してほしいって・・・? ・・・し、しょうがないわね・・・」


915 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:56:46.16 ID:/kmq+j460
ξ゚Д゚)ξ←ツン「生きて帰れるなんて思ってない…死にに行くつもりだ」

ツンが、しぃの体を押し倒す!

(*////)「え・・・? ひゃぁあ!」

ξ゚Д゚)ξ「俺も…お前は分かってくれてると思ってる。 今更…言う事もない、俺の思いはずっと変わらない」

(*;ー;)「ツ…、ギコ…行ってらっしゃい…」

ξ*゚Д゚)ξ(*////)「ハァハァハァハァ・・・・・」

─────

(;^ω^);'A`)「・・・・・・・」

ξ;゚听)ξ;*゚ー゚)「ハァハァ・・・。 ・・・! あっ・・・・・」

(;^ω^);'A`)「・・・流石の俺らでもそれは守備範囲外だわ・・・」

918 名前:秋葉原 ◆zD.tvziESg :2007/03/11(日) 23:57:53.23 ID:/kmq+j460


3月12日 



( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです



  『 IN  ('A`)と( ^ω^)は異世界でもう一度出会うようです 』





            好  御  期  待  ! !







第3世界へ


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