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('A`) 麻雀で対決するようです

〜9〜

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:42:09.03 ID:/oWzz9Gw0
〜 〜 〜
 
起家: ('A`)
南家: キバヤシ
西家: 从 ゚∀从
北家: 阿部

〜 〜 〜



【 東一局 】 ■■中■■■■


 ドクオ達が卓につき、シャキンのスイッチ操作によって親決めが終わると、
 牌が卓からせり上がってきた。

 しかし、いつも使っている隅の卓とは違い、
 各家の手元にも、牌がにょきっと上がってくる。


从;゚∀从 「おおっ!? え?」

(;'A`) 「わ……この卓、配牌も自動なんだ……」

(`・ω・´)「そうだよ。 フリーの卓は最新式だからね。
       ドクオ君は親だけど、最初に山から一個取るのを忘れないでね。
       少牌になっちゃうから」

(;'A`) 「は、はい……」
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:47:12.65 ID:/oWzz9Gw0
 
('A`) 配牌: 一二四九(14578)3東発中中


(|||'A`) (ど、どうしよう、とりあえずコレだ) 打東。

Σ(;'A`) (あ……! ダブ東から切っちまった……)


 即座に南家の客がツモり、スムーズに打牌を終える。
 対面の高岡はまごまごと理牌していたが、すぐに牌山に手を伸ばす。
 それから、ビシッと叩くような音を響かせ、打牌を終えた。

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:50:31.33 ID:/oWzz9Gw0
 
(`・ω・´)「あ、二人とも、牌山を少し前に出してね」

Σ(;'A`)ノ⌒□ 「はい……あっ」 コロリ

从 ゚∀从 「ばっか、牌こぼすんじゃねえよ」

(;'A`)ノ 「すすすスミマセンスミマセン」

阿部 「……ああ、別に構わないから手をどけてくれ、牌を切れない」

Σ(;'A`) 「ああっ! ご、ゴメンナサイスミマセンホント」

(`・ω・´)「まあまあ、緊張しなくていいから」

(|||'A`) 「は、ハイ……」


※マナーそのA
  捨て牌は河に六枚切りに、山は少し前に出してあげよう。

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:52:14.76 ID:/oWzz9Gw0
 
三巡目。

('A`) : 一二四(134578)3發中中  ツモ四

(;'A`) (と、とりあえずこれだ……) 打發。


 ひとまず、初巡と二巡目で場に二枚切れた發を合わせる。


(;'A`) (それにしても、みんな切るの早ええ……着いて行くのが精一杯だ)


 打ち慣れている感じの周りの客に比べて、
 明らかに緊張し、手が震えて理牌もままならないドクオ。

 同巡、対面の高岡が白を切り、北家の客がそれを仕掛けた。


从 ゚∀从ノ≡□ 「……」 パシッ

阿部 「ポン」  打中。

从;゚∀从 (げっ)

271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:54:57.78 ID:/oWzz9Gw0
 
(;'A`) (うーん……。
     せっかくの親番、安手で軽く流されるのはイヤだな……)  ツモ西。

Σ(;゚A゚) (ち、違う!
      よく見たらその白、ド、ドラじゃねえか……!)  打西(ツモ切り)。

(;'A`) (しかも、焦ってたせいで中を鳴き忘れた……。
     ドラ表示牌に一枚、今切られたので一枚だから、もう中がない……)


六巡目。

从 ゚∀从ノ□ パシッ  打(6)。

阿部 「チー」   チー(645)  打8。

(;'A`) (うっ……そろそろヤバい、警戒しなきゃだ……)


 仕方なく中をトイツで落としたドクオが、どうにかシャンテンまでこぎつけた八巡目。
 対面の高岡が、高らかに宣言し、牌を曲げた。


从 ゚∀从つ⌒⊂・⊃ 「リーチ!」

(;'A`) (……きた!)

273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:57:24.08 ID:/oWzz9Gw0
 
从 ゚∀从 捨て牌:
(9)發1(89)七 ←リーチ


(`・ω・´)「1000点棒は投げないで、卓の中央の窪みに置いてね」

从;゚∀从 「あ、サーセン……」


<ピコーン、リーチ♪ ←卓から流れる音声


 リーチ宣言牌の七萬に対し、ドラポンの北家は何のリアクションもおこさない。
 互いにツモ切りが続いた次巡、ドクオの手牌にも変化が訪れた。


('A`) : 一二三四四(134578)13  ツモ2

(;'A`) (テンパイか……。
     親だし、ここは一枚くらい勝負するべきだな……)

('A`) 「リー……」

Σ(;'A`) 「チ、ぁぅっ」

从 ゚∀从 「?」

(`・ω・´)「どうした?」

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 21:59:36.29 ID:/oWzz9Gw0
 
(;'A`) 「い、いえ、何でもありませんハイ、リーチです」

(|||'A`) (何やってんだ俺……俺のスタイルじゃここは100%ダマだろ!
     親とはいえ、待ちの6−9ピンは高岡のゲンブツだし、
     ドラポンの北家にも通ってるんだから……)


 後悔をいっぱいに込めつつ、こわごわと牌を切り出すドクオ。

 しかし、彼がリーチ棒を出すまでもなく、
 横に曲げようとした1ピンが高岡にストライク。


从 ゚∀从 「ロンッ!!」

Σ(;'A`) 「!!」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:02:17.02 ID:/oWzz9Gw0
 
从 ゚∀从 : 三四伍(23)224r56789  ロン(1)


  ■■中■■■■ ■■八■■■■


从 ゚∀从 「チッ、裏はナシ。 メンピンドラの3900(ザンク)!」

(|||'A`) 「は、ハイ」 チャラッ


 裏が乗らなかったことにホッと胸を撫で下ろしながら、
 1000点棒を4本取り出すドクオ。


キバヤシ 「ああ、それはよくないな」

(;'A`) 「?」

(`・ω・´) 「五千点棒あるでしょ? そっちの黄色いのね。
       ここは千点棒じゃなく、それで払ってあげたほうがいいね」

(;'A`) 「あ、ええ? そうなんですか……?」

阿部 「次の局で、君の肉……リーチ棒がなくなるだろう?」

(`・ω・´)「局の途中で両替しなくていいようにね」

(;'A`) 「ア……な、ナルホド」
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:04:45.44 ID:/oWzz9Gw0
 
从 ゚∀从 「つーかよ、ちょうど3900点払えばいーことじゃねーか」

(;`・ω・´) 「それはもっとダメだ……」


※マナーそのB
  スムーズな点数受け渡しができるとベター。
  次局のリーチ棒を無くさず、かつ、一人に100点棒が固まらないように。
 (東パツの3900点は五千点棒で支払うのがベスト)


(`・ω・´)「あと、高岡くんの手牌には赤5ソウが一枚あるから、
       ドクオ君はチップを一枚渡してね」

(;'A`)ノ■ 「あ、ハイ……これ」

从*゚∀从っ■ (ケケケ。
          満貫にはならなかったが、
          こいつから直取りしてやったぜ! ざまーみろ!)


 ('A`)    ……21100 (-3900)
 キバヤシ……25000
 从 ゚∀从 ……28900 (-1000+3900+1000)
 阿部   ……25000

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:06:55.34 ID:/oWzz9Gw0
 
【 東二局 】 ■■東■■■■

一巡目。

('A`) : 四r伍(2469)134西北白發  ツモ(8)

(;'A`) (ドラは南……高岡の風牌か……)  打西。


 東パツの失点を取り戻したいドクオだが、
 熱くならないよう、引き気味かつ慎重に手を進める。


六巡目。


('A`) : 四r伍(2456789)34發發  ツモ六

(*'A`) (思った以上に順調だ、早いテンパイが組めたぞ……)

(;'A`) (でも……發も鳴けなかったし、
     イッツーにもならない役無しテンパイか……)


 当然のことながら、場にはドラの南が一枚も姿を見せていない。
 対面の高岡は、三巡目に切った3ソウのあとに4ソウ、5ソウとツモ切り、
 「やっちまった」的な苦い顔をしている。

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:09:50.59 ID:/oWzz9Gw0
 
(;'A`) (うーん、相手も遅そうだし、やっぱりここはリーチかな……)

( A ) (しかし……)


  (´゚ω゚`)『 1 8 6 0 0 点 』

  从 ゚∀从 『 メンピンドラの3900! 』


 ドクオの脳裏に、さきほどまでのリーチ負けの記憶が蘇る。


(|||'A`) 「ううっ……」


 『 リーチの後で親の追っかけが入ったらどうしよう 』
 『 リーチの後、ドラの南を掴んで南家の高岡に振り込んだら終わる 』

 こういうメンタルの状態において陥りがちな思考であるが、
 それらのモヤモヤは着実に不調者の心を蝕み、蹂躙してゆくのだ。


(;'A`) (……6ソウ引きで三色の手変わりもある、あくまで慎重にいこう)


 結局、2ピン切りで役無し両面テンパイのまま、ダマに取ってしまうドクオ。

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:12:07.30 ID:/oWzz9Gw0
 
九巡目。

('A`) : 四r伍六(456789)34發發  ツモ(r5)


(;'A`) (これで赤が二枚……二枚もある、けどっ)


 依然として南の在処は不明、下家の親も手出しが入ってテンパイは近そうである。
 待ち牌の2−5ソウは、
 下家の親が二・三巡目に2ソウを二枚、高岡が五巡目に5ソウを一枚ツモ切りしていた。
 

(;'A`) (りゃ、リャンメンだけど待ちは5枚だし、う、ああ)  打(5)。


 結局ドクオはまたリーチをかけないまま、
 周りの切るテンポに合わせるように、5ピンをこわごわと切り出した。

 しかし、こういった無意味な『 とりあえずダマ 』が生みだすものは……。

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:14:17.27 ID:/oWzz9Gw0
 
次巡。


从 ゚∀从 「リーチ」

Σ(;'A`) (ううっ……!)


从 ゚∀从 捨牌:
(9)一345西
一東二(1) ←リーチ


(|||'A`) (こ、これって最悪なパターンじゃないか……!
     出アガリはきかないし、發を落として回すしか……)


同巡。


('A`) : 四r伍六(4r56789)34發發  ツモ2


(;'A`) (と、とりあえず相手の河には345があるし、この2ソウは通りそう……)

(;'A`) (發をトイツ落としして、なんとかピンフに持っていけば……)

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:16:53.78 ID:/oWzz9Gw0
 
Σ(;'A`) 「……あ」


 震える手で發を掴もうとし、そこでようやく気付くドクオ。


(;'A`) 「つ、ツモ……」

从 ゚∀从 「!」


('A`) : 四r伍六(4r56789)34發發  ツモ2


(;'A`) 「ツモ、赤赤……。
     ええと、1000−2000デス、スミマセン」

从 ゚∀从 「……はあ?」

从#゚∀从 「なんだそりゃ? なんでそれがダマテンなんだよ」

Σ(;'A`) 「う、うぅ……」

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:18:47.96 ID:/oWzz9Gw0
 
(`・ω・´) 「こら、そういう事は言っちゃダメだよ」

从 ゚∀从 「……サーセン」


※マナーそのC
  他家のアガリや打牌、仕掛けなどに対する批判はダメ。


阿部 「赤が二枚だから、チップ二枚だな。 ほら」

('A`) 「……あ、ありがとうございます」

(`・ω・´)「ツモあがりはオールだよ。 高岡くんも彼に二枚あげて」

从 ゚∀从 「はーい。 ほらよ」

(;'A`) 「うぅ……ど、どうも」

从 ゚∀从 (ケッ……まあ、リーチされてなくて助かったぜ)

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]2008/10/22(水) 22:20:33.51 ID:/oWzz9Gw0
 
 フリー初アガリは、いかにも彼らしいダマツモ1000−2000。
 しかし、結果論とはいえ、赤二枚持ちの一発ツモを逃しており、
 アガったのになんとなく後味の悪いドクオ。

 点棒の受け渡しが済むと、高岡が怒ったような手付きで牌を流しているのを見て、
 彼はまた萎縮するのだった。


 ('A`)    ……26100 (+4000+1000)
 キバヤシ……23000 (-2000)
 从 ゚∀从 ……26900 (-1000-1000)
 阿部   ……24000 (-1000)


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