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問合せ
('A`) 麻雀で対決するようです
〜18〜
881 :
( ´∀`)ところで「一筋の光明」って表現、あるのかモナ?
[]2008/10/24(金) 00:25:05.77 ID:5necuPVu0
18
从#゚∀从 「おいっ! いつまで待たせんだよ、早く切……」
パシン。
高岡が渋い表情をドクオに向けた途端、
小気味よい音をたてて、一枚の牌が場に放られる。
从 ゚∀从 「……!」
('A`) : 打(7)(ツモ切り)。
(;'A`) 「スミマセン、お、お待たせしました……!」
キバヤシ 「ああ、じゃあ一発目をツモらせてもらう……よっと」
西家が3ゾウをツモ切り、そこから勝負が再開された。
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:27:08.70 ID:5necuPVu0
('A`) : 七七(225)中中 ポン(8) ポン白
('A`) (……決めた。
狙いはトイトイだ、トイトイのほうがいい!)
ドクオの選択は、7ピンツモ切りでトイトイ狙いを貫くこと。
('A`) (第一、赤5ピンは一枚しかないんだ……。
この巡目じゃ、もう他家に使われている可能性だって高い)
(;'A`) (それに、トイトイに行く場合、
ひょっとしたら、あれが……あの可能性がある!)
( A ) (ほんの少しでも、『 アレ 』……。
あの可能性が高まれば、あるいはっ!!)
从 ゚∀从 :二四六六六(r567)44678 ツモ八
从;゚∀从 (く、くそっ……! 三萬はどこに居やがるんだっ……!)
从#゚∀从 (今、親が切った伍萬のスジだ。 通せよなッ!!) 打八。
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:29:20.36 ID:5necuPVu0
東: 阿部 r伍六(234666)4r5688 ←四・七待ち
南: ('A`) 七七(225)中中 ポン(8)ポン白
西:キバヤシ 三三(111345)23567 ←1・4待ち(リーチ)
北:从 ゚∀从 二四六六六(r567)44678 ←三待ち
結果的には、ドクオの選択は正しかったと言える。
赤(5)は高岡の手に組み込まれており、
ホンイツの頼みの綱である(6)も既にジュンカラだったのだ。
さらに、七萬に手をかけていた場合、親の7700に刺さって、ジ・エンド……。
この状況において、ドクオ以外の三家は既に全員テンパイ。
局面は究極の煮詰まりを見せていた。
そして次巡。
('A`) :七七(225)中中 ポン(8) ポン白 ツモ(2)
('A`) (よし……! これでテンパイ!
待ちは七萬、中……)
(;'A`) (七萬なら高岡からの直撃条件、中ならどこからでも出アガリOKだ……)
最大の危険牌のひとつである(5)を、人差し指と親指でグッと掴みとる。
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:31:45.29 ID:5necuPVu0
(; A ) (頼む、通れ、通してくれッ!!) 打(5)。
从;゚∀从 (くっ、5ピンが手牌から出てきた。 さすがにドクオもホンイツのテンパイ濃厚……!)
ここで全員がテンパイへと到達した。
果たして、勝利の栄光を掴むのは誰なのか──。
十六巡目、残りツモ回数は四回。
全員が力を込めてツモ切りを繰り返す中、ドクオの手に運命の一枚がやってくる。
('A`) : 七七(222)中中 ポン(8) ポン白 ツモ??
('A`) (は、は、はは……)
( A ) (……いた、いやがった、本当にいてくれやがったのか)
(# A ) (お前のことを待ってたぜ……!
俺の、夢の掛け橋!!)
900 :
>>895( ´∀`)ぶっちゃけ残りの量的に微妙モナwww
[]2008/10/24(金) 00:34:16.00 ID:5necuPVu0
ドクオはその牌を、勢い良く手牌の右へ──そのブロックに重ねあわせた。
(#゚A゚) 「カンッ!!」
阿部&キバヤシ 「!」
从;゚∀从 「!!?」
('A`) : 七七(222)中中 加カン(8) ポン白
その牌── ”(8)”を加カンする。
幸いにも、カンした(8)に対して「ロン」の声はかからなかった。
全員が固唾を飲んで見守る中、新ドラがめくられる。
■■一三■■■ <カチッ
Σ从;゚∀从 「!!!」
从;゚∀从 (くうぅっ!! お、俺のアガリ牌……!?
そんなところにいやがったのか!?)
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:36:20.04 ID:5necuPVu0
(;'A`) (決めろっ! ここで、ここで決めてしまえっ!!)
力強くリンシャン牌を握り締めるドクオ。
その牌面に書かれていた文字は──。
('A`) : 七七(222)中中 加カン(8) ポン白 ツモ二
(゚A゚) (うぐっ!?)
場に一枚も見えていない、ドラの二萬。
('A`;) (く、くうぅッ……!!)
リンシャンでアガれず、かつ、カンドラも乗らず。
ドクオの手牌は、未だ確定満貫の条件を満たしていない。
そこで掴んだのが、生牌かつ、ドラ牌である二萬。
さきほど……南四局0本場で、
高岡がリーチ者のアガリ牌を、リンシャンから掘り起こしたシーンが、頭の隅に何度もチラつく。
906 :
>>901( ´∀`)≡つΣ
◆yujIkmptbY
[]2008/10/24(金) 00:38:41.39 ID:5necuPVu0
( A ) (そ、そ、そ……)
(;゚A゚) (それでも俺は、行くしかないんだぁっ!!) 打二。
キバヤシ 「!」
阿部 (ほう……やるじゃないの。 このめくり合いは誰が勝つのやら……)
(;'A`) 「と……通った……!」
胸を撫で下ろす暇もなく、熱く激しい摸打(モーター)は続く。
最大のピンチを脱したところで、残るツモ回数は三回──。
十八巡目。
阿部 「……」 パシッ .打東。
(; A ) 「……!」 パスン 打(4)(ツモ切り)。
キバヤシ 「……」 パシッ 打西。
从# 皿从 「……!!」 バシン! 打二(伍萬と振り替え)。
911 :
( ´∀`)またやっちまった。>>901気にするなモナ!
[]2008/10/24(金) 00:41:23.49 ID:5necuPVu0
( A ) 「……」
一打一打が重く、スローモーに感じられる中。
ドクオの脳裏に、ブーンから伝えられたクーの言葉が蘇る。
川 ゚ -゚) 『 ドクオ君は、派手な仕掛けやリーチはあまりないが…… 』
( A ) 「……」
小三元にならなくていい。
ホンイツにならなくていい。
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:43:09.43 ID:5necuPVu0
川 ゚ ー゚) 『 一歩一歩、着実に間合いを詰めてくる…… 』
( A ) 「……」
ドラが乗らなくていい。
リンシャンでアガれなくてもいい。
川*> 、゚)b−☆ 『 隠れた、じ・つ・りょ・く・は☆ だなっ♪(脳内補正有) 』
( A )
(# A ) 「……(クーちゃん!)」
俺にあるのは、ただそこにある、それだけの……!
……残り二巡。
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:45:29.30 ID:5necuPVu0
「 ツモ 」
十九巡目。
一枚の牌がラシャを滑り、卓の隅でカツンと音を立てた。
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:47:44.88 ID:5necuPVu0
从;゚∀从 「!!!」
(; A ) 「ハァ、ハァ、ハァ……!」
彼は、力いっぱい牌面に押し付けた指を、ゆっくりと離していった。
('A`) : 七七(222)中中 加カンG ポン白 ツモ七
(;'A`) 「は……」
(; A ) 「白、トイトイ……! です」
从 д从
手牌を開いた人間は、ドクオ。
まるでスロットマシンの大当たりのように、
七のアンコが綺麗に三枚、揃い踏みした。
929 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:50:09.53 ID:5necuPVu0
阿部 「フッ、同テン(オナテン)の引き負けか……」
キバヤシ 「キャ……キャトルミューティレーション!?」
从 д从
从 Д从 「ま、負け……た……」
从; 皿从 「くっ……、くっそおおおおおお!!!」
Σ从;゚∀从 「って……え!?」
高岡は、ドクオの手牌を注意深く眺めて眉を顰め、
それから段々と口の端をゆがませる。
从 ゚∀从 「おい……おいおいおいおい」
('A`) 「?」
从*゚∀从 「ギャハハwwwwwなんだよそのアガリwwwww」
( A ) 「……」
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:52:19.60 ID:5necuPVu0
(`・ω・´;)「こらこら、だから他家のアガリを批判しちゃあ……」
シャキンの静止を意に介さず、高岡は勝ち誇った顔で告げる。
从 ゚∀从9m 「お前と俺の点差は約10000点、つまり満貫をツモらなきゃまくれないハズだぜ!」
('A`) : 七七(222)中中 加カンG ポン白 ツモ七
从*゚∀从 「なのに、それって……
どう見ても三翻しかねえじゃねえかwww」
開かれた手牌を指差し、勝ち誇ったように笑う高岡に向け、ドクオは力強く言った。
( A ) 「高岡……」
从*゚∀从 「あんwwww?」
( A ) 「お前、点数計算できるか?」
从 ゚∀从 「……はぁ?」
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:54:37.64 ID:5necuPVu0
('A`) 「俺のアガリ手の、点数がわかるのかって事だ」
从 ゚∀从 「何言ってんのテメエ? どう見たってザンクだろーがよ」
阿部 「……いや、それは違うな」
从 ゚∀从 「……!?」
(`・ω・´)「おそらく二ハネ……6、4、2、8、4……うん」
(`・ω・´)b 「ええと、やっぱり50符ですね。
50符の三翻は、イチロクザンニですよ」
Σ从;゚∀从 「……な、なあ!? え?」
('A`) 「……そういうことだ」
そこで一拍置くと、
小さく、しかし力強く、ドクオは言った。
('A`) 「1600-3200は、1800-3400……!」
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]2008/10/24(金) 00:56:38.19 ID:5necuPVu0
('A`) 「さらに、場に出たリーチ棒をプラスして、結果は……!」
阿部 「まあ、とにかく払ってしまうか。 ほら」
ミ(;'A`)ヾ 「あ、そうデスネ、スミマセン」
ドクオは各人から点棒を受け取り、そそくさと箱の中へしまう。
卓のパネルに表示された数値を見た瞬間、高岡の表情が大きく歪んだ。
('A`) ……25900 从 ゚∀从……25300
( A ) 「……ほら、な」
从;゚□从 「なっ……!? う、嘘だろおっ!?」
リーチ棒の収入を含め、ドクオが高岡を、600点ぶん上回っていたのだった──。
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