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【合作】( ^ω^)ブーンが世界を巡るようです

第3世界  異世界◆6Ugj38o7Xg

16 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:09:37.25 ID:ZcUIL4/F0

「どこに向かってるんだお?」


そんな呟きはどこに届く事無く消える


ここはただ広く、見果てぬ先まで続く空間


遠くに見える粒子状の何かが前から後ろへ流れていく
それで初めて自分が前に進んでいると気付いた


不思議と風は感じない、あるのは奇妙な浮遊感


…本当は自分以外が動いているのかもしれない


辺りは白に包まれ、黒い煙の様な物が蠢いている


白い空と、黒い雲


まるで夜空を反転させた様な景色だ


24 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:11:58.94 ID:ZcUIL4/F0

やがて…遥か彼方に小さな丸い穴が開いた



そこから、一筋の影という光が差し込む


やがてそれは肥大し、世界の形を成していく




…………。




見上げた大空は青く


踏みしめた大地に体の重さを感じ


並び立つ山々が確かな生命の存在を感じさせ


風は僕の希薄な存在を確かな物にしてくれる



27 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:13:17.57 ID:ZcUIL4/F0

天には輝く太陽

開けた荒野                     ζ(゚Δ゚;ζ「え!?」

固められた地面に目を向ければ…           (゚∀゚;)「うおっ! な、何だぁ!?」

どこまでも遠く、真っ直ぐに続く道          (´・ω・`) 「ん、誰…?」
                                 
右には山

左には地平線                    ('A`;)「人…? 人が居る…」


(????)「…すごい」                       

                             
広大な世界、僕は………




(;´ω`)「あの…」





32 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:15:34.94 ID:ZcUIL4/F0

ん、そういえばさっきから話し声が…


(;´ω`)「えーと…あの、君は…?」



背中に声、僕に聞いているのか?


(????)「え…」


慌てて振り返ると…そこには5人の誰か呆然と僕を見つめていた


ζ(゚Δ゚;ζ「ぁ………!!」

(:'A`)「ぅ、うそぉ…?」

(;´・ω・`)「…ブーン?」


(主^ω^)「……?」


36 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:17:27.33 ID:ZcUIL4/F0
何だろう、僕を見て凄く驚いているようだ

…そりゃあそうか、いきなり目の前に現れたんだから

小柄な女性が1人

そして男性が4人


(主´ω`)「う…?」

見れば男性3人の腰には何かがぶら下がっている

あれは……

(主;´ω`)(どう見ても剣です、本当にありがとうございました…)


内、一人と思い切り目が合った


(主;^ω^)「え…と」

(;´ω`)「君は誰だお? なんでここに?」

(主;^ω^)「え…いや、その」

(;´ω`)「えーと…」

ζ(゚Δ゚;ζ「ブーン様が二人に…」

44 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:20:16.40 ID:ZcUIL4/F0

(;゚∀゚)「んな訳あるか、誰だお前?」

(主´ω`)「僕は…」


(´・ω・`) 「これは…まさか…」

('A`)「知っているのかショボン!?」


(´・ω・`) 「うん、これはドッペルゲンガーだ
       気をつけて、触ったら高熱を発したり死にたくなったりするからね?」


(;´ω`)「マジかお…」

(;゚∀゚)「こらこらこら! いきなり危険なネタ飛ばすな!」


( ´ω`)「えと…それで君は」

(主^ω^)「僕は…」



48 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:22:49.77 ID:ZcUIL4/F0

ζ(゚Δ゚;ζ「二人目の…ブーン様……?」

ζ('ー`*ζ「ふっふふふっうふふふふふふふふっ…」

(;´ω`)「……」


(♯゚∀゚)「ああ! 話が進まねえ!」


(;'A`)「そ、それで…あなたは誰なの?」

(主´ω`)「分からないんだお…」

('A`)「分からない?」

(主´ω`)「僕が誰で、ここがどこなのか…」

(;'A`)「はぁ、もしかして記憶喪失とか…?」

(主´ω`)「そういう訳じゃなんだお」

(;'A`)「そうなの?」


(´・ω・`) 「…ジョルジュさん、もしかして彼は」

( ゚∀゚)「…んなはずねえんだけどなぁ、おいデレ」


50 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:24:06.33 ID:ZcUIL4/F0

ζ(゚Δ゚;ζ「ひぁっ、はい!?」

( ゚∀゚)「どう思う? あいつもアレか?」

ζ(゚−゚*ζ「…うーん、他に次元接続者が居るなんて聞いた事無いし、違うと思うけど…」

(;゚∀゚)「だよなぁ…じじいが居れば何か分かったかもしれねえけど」


(主´ω`)(次元…なんだって?)

二人は僕そっちのけで難しい話をしている
よく分からない


(´・ω・`) 「…とにかく、よく分からないと」

( ゚∀゚)「まあ、な」


(主;´ω`)「…」

向こうもよく分からないらしい


(主´ω`)「一つだけ、分かる事があるお」

('A`)「なんだ?」


57 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:27:26.73 ID:ZcUIL4/F0

(主´ω`)「僕は探し物をする為に今ここに居る、それだけは分かるお」

( ^ω^)「探し物?」

(主´ω`)「え…と」

( ゚∀゚)「なんだ、言えないのか?」

('A`)「…?」

(主´ω`)「………」

言っていいのだろうか…

あれは人の想いを力に、そして想いを形にする…
いわば『願いを叶える』力を持った物だ

そんな物の存在を軽々知らせてしまっていいのかな

どうしよう…全て話すべきだろうか


(´・ω・`) 「ねえ、君?」


と…僕が考え込んでいると彼等の一人が口を開き


60 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:29:14.86 ID:ZcUIL4/F0

(´・ω・`) 「もしかしてさ…違う世界から来たんじゃない?」



さも当然のようにそう言った


(主;^ω^)「…!? なんで分かったんだお!?」

(;'A`)「え、本当に?」

(;^ω^)「もしかして君もVIPから…?」

(主;^ω^)(え、え? 何この反応)

(´・ω・`) 「うん、すまない、実は僕等も元は『ここ』とは違う世界の住人なんだ
       だから…話してくれれば何か分かるかもしれないよ?」


(主;^ω^)「な…っ」

なんだ? 今何て言った? 違う世界からここに来た?
何がどうなってる?
僕以外に別世界に移動できる人間が居るっていうのか…?

頭の中には疑問しか湧いてこない
やがてそれは疑惑へと変わった

63 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:31:14.14 ID:ZcUIL4/F0

もしかしてこれは…あいつの?

DATを奪い、僕の世界を滅ぼした…奴の

(主;^ω^)「いや……流石にそれは…でも」

('A`)「?」


( ^ω^)「なんか良くわからないけど…困ってるなら話して欲しいお
       きっと何か力になれるお?」


(主^ω^)「……」

試して…みるか

(主^ω^)「…DATって物を知ってるかお?」

(;^ω^)「DAT?」

('A`)「…?」

(´・ω・`) 「知ってます?」

( ゚∀゚)「いや、聞いた事もねえな…」


68 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:32:59.66 ID:ZcUIL4/F0

(主^ω^)「それじゃあ…何か特殊な力を持った物とか…そういうのは?」

(;´・ω・`) 「え…まあ、それなら知ってるけど」

(主;^ω^)(やっぱり…)

いや…けど変だ、彼等はDATの事は本当に知らない風だった

アレはその存在を知らなければ何の力も持たない筈だ…
もしかして、DATじゃない…何か別の力を持った物でもあるのだろうか


('A`)「じゃあ…あなたもアレを探しているの?」

(主;^ω^)「あなたもって事は…君達もアレを探してるのかお」

ますます謎が増えた…彼等はDATを知らない、けどDATを探しているのか?

('A`)「まあ…そうなるかな」

(´・ω・`) 「って事は…その神具はDATって名前なのかな」

ζ(゚−゚*ζ「でもそんな神具は聞いた事無いですよ」

(´・ω・`) 「だよね…ブーン、瀬川は何か知らないのかな?」

( ^ω^)「お、聞いてみるお?」


71 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:35:03.21 ID:ZcUIL4/F0

(主;´ω`)「ひっ!?」

ブーン、そう呼ばれた彼はおもむろに自らの腰に下がる剣の柄を握る

淡い金属の擦れる音と共に抜刀、目の前に掲げ上げた


(主;´ω`)「…ぅわ…」


自らの腕ほどの全長

柄から段々と細くなりつつ真っ直ぐに伸びた刀身
その刀身は銀色、ざらついた表面は何も反射させる事無く鈍く輝く


(;´ω`)「………そうかお」

('A`)「どうだ?」

( ^ω^)「うーん…」


(主;^ω^)(あれは…)


よく見れば残る二人の腰に見える剣も
何処か奇妙な形をしている事に気付いた、一つは赤く


75 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:37:16.35 ID:ZcUIL4/F0

( ^ω^ω)『DATなんて聞いた事ないな…ていうかそれ本当に神具ホマ?』

(主゚ω゚)「!?」

聞こえてきたのは二重音声

彼の声に重なる誰かの声

(主゚ω゚)(なんだ今の!?)

( ^ω^)「…だそうだお」

(´・ω・`) 「そっか…だそうだけど、それって神具なの?」

(主;^ω^)「え、ええと…ん、神具…? 神具って…何?」

ζ(゚ー゚*ζ「神具っていうのは…特殊な力を秘めた武器の事ですけど…」

(主^ω^)「…力を秘めた武器?」

( ゚∀゚)「どうにも知らないみてーだな…」

(主^ω^)「…」

やはり…DATじゃない違う力を持った物がこの世界には存在するらしい
どうにも分からない事が多すぎる…こうなったら、仕方ないか


77 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:38:56.12 ID:ZcUIL4/F0
(;^ω^)「それで…神具じゃないって言うなら、DATって何だお?」

(主^ω^)「…DATっていうのは」


…賭けに出よう

全てを話して、協力を請う

どうにも怪しさ満点だけど、何故か不思議と安心感がある

この人達ならきっと、話しても大丈夫だ


………多分




…………。





81 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:40:58.33 ID:ZcUIL4/F0

(;´ω`)「滅びた世界を救う為に世界を巡る…? そんな馬鹿な」

(主´ω`)「…信じられないとは思うお…でも」

(;´ω`)「あ、いや…ごめんお、そういう訳じゃないんだお」

(主´ω`)「…え?」

(;^ω^)「ちょっと話が大きすぎてつい口に出ただけだお」


('A`)「ああ、嘘をついてるようには見えないし…本当なんでしょ?」

(主;^ω^)「お? お? そ、そうだお」

( ゚∀゚)「…となると別に俺達以外に次元接続者が居る訳じゃ無さそうだな」

ζ(゚ー゚*ζ「うん…ちょっと残念」

(主;^ω^)(ぜ…全然疑わないのかお?)

驚いた…こんなにすぐ信用されるなんて思わなかった
ていうかさっきまでどうすれば信じて貰えるか必死で考えてた僕の立場は…


83 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:42:05.05 ID:ZcUIL4/F0

すると、まるで心を読んだように一人が言った


(´・ω・`) 「…僕等がここに居る事がそもそも信じられないような事だからね」

(;^ω^)「そんな馬鹿な…ってのはただの口癖みたいなもので」

(;'∀`)「俺はもう今更何が来たってもう驚けないよ」


(主^ω^)「そういえば…君等も違う世界から来たとか」

( ^ω^)「そうだお、僕と…そこに居るドクオとショボは異世界の住人なんだお」

(主;^ω^)「異世界の…」


(´・ω・`) 「でも…驚いたな、いくらなんでも2つだけだと思ってたけど
       更に世界は数多くあるんだね」


('A`)「…もしかしてそこには俺そっくりな奴も居るのかなぁ…」


87 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:43:54.89 ID:ZcUIL4/F0

(´・ω・`) 「そうだねぇ…そこだと孤児院で曲芸でもしてたりしてね」

('∀`)「ん? それならショボンはどっかの料理店とかバーのオーナーだったりしてな」


( ^ω^)「お、僕は何だろ…」


(´・ω・`) ( ゚∀゚)「ピアノを弾かされてる」


(;´ω`)「え…な、なんだお…二人して」


(;゚∀゚)「ありゃ…いや何でだろ」

(;´・ω・`)「何故かそんな気がして…」


(主;^ω^)「……」

何だか盛り上がっている、というか僕の存在忘れられていませんか


(主´ω`)「あの…」


(;゚∀゚)「おっと、んでお前はそれを探すのを俺達に手伝って欲しい、と?」


90 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:46:02.60 ID:ZcUIL4/F0

声をかけると我に返ったのか、少し慌てるように話を戻した
会話がすぐ脱線する人達みたいだ…本当にこの人達で大丈夫だろうか
どうやら『奴』とは何の関わりもないようだけど
今度は不安になってきた

そんな想いを隠しつつ、僕はファイナルアンサーを問いかける

(主;´ω`)「…お願いしてもいいかお? 僕は…何があろうと
        絶対にDATを見つけないといけないんだお」

(;^ω^)「…そ、そんなに必要なのかお?」


(主´ω`)「…散らばったDATを集めて、僕は僕の世界を取り戻すんだお
       だからその為なら…僕はどんな事だってしてみせるお…」


そう、たとえ僕がどうなろうと…それがトーチャンと約束した事だから…


( ´ω`)「……」


( ゚∀゚)「俺は構わないが…お前等は?」



95 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:48:10.43 ID:ZcUIL4/F0

('∀`)「いいと思いますよ?」

( ^ω^)「…困ってる人を助けるのは当然だお!」

(´・ω・`) 「どうせ僕等も探し物の途中だしね」

ζ(゚ー゚*ζ「ついでみたいですいませんけど…それでよければ」


不安は…どうやら一瞬の産物だった


(主^ω^)「全然おk! よろしくお願いするお!!」


笑顔で受け入れてくれる彼等

良い人達だ…そう思えたから



( ゚∀゚)「うーし、決まりだな…んでお前、名前は?」

(主´ω`)「……それが」

(;゚∀゚)「って…そっか悪い、忘れちまってるんだよな」

(´・ω・`) 「…何か名前が無いと不便ですよね」


99 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:49:59.77 ID:ZcUIL4/F0
( ゚∀゚)「…うーん、じゃあお前はホライゾンだ!」
(;^ω^)「ちょ」

(主´ω`)「…ホライ…ゾン?」

(;'A`)(…そうか、ホライゾンだ)

(;^ω^)「…?」


( ゚∀゚)「そこに居る奴と同じようなツラしてるからな…嫌か?」

(主^ω^)「そ、そんなことないお」

ただ…何でだろう、ホライゾン
その名はどこか懐かしいような…妙にしっくりと来る感覚があった


( ゚∀゚)「そうかい? そいつはよかった、よろしくな
     俺はジョルジュってんだ」

(´・ω・`) 「僕はしょぼくれ、ショボでいいよ」

('∀`)「俺はドクオ、よろしくホライゾン」

(;^ω^)「何だか自分に言ってるみたいであれだけど…よろしくだお
       僕は……ブーンだお」

(主^ω^)「うん、よろしく!」


100 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:51:50.54 ID:ZcUIL4/F0

ζ('ー`*ζ「…」


(主;^ω^)「えーと…」

(;´ω`)「気にしないでいいお…あの子はデレ
       あれはまあ…いつもの発作みたいなもんだお」

(主;^ω^)「そ、そうなの?」


ζ('ー`*ζ「よろしく…ホライゾン様…」

(主^ω^)「お!」


(´・ω・`) 「それで…どうします?」

( ゚∀゚)「そうだな、一旦戻るか…探す物も増えたし、陸船も必要だろ」

(;´ω`)「はぁ…やっと徒歩の旅から解放される…」

(;'A`)「クー…また怒ってるだろうなぁ…」


…よく分からないがどこかへ戻る事にしたようだ


103 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:53:55.89 ID:ZcUIL4/F0

多分…だけど、僕の予想が正しければ
DATはこの世界に順応するために何かの形をしているはずだ


それは…恐らくさっき彼等が言っていた特殊な力を秘めた武器…


(主^ω^)「…そういえば、君達が探している物って何だお?」


( ^ω^)「神具の一つだお」


(主;´ω`)「神具の一つ? そんなに沢山あるの?」


(´・ω・`) 「確か十いくつか…でしたよね」

( ゚∀゚)「ああ、なんだか最近新しく発見されたらしいんだけどよ」


(;^ω^)「確か名前は…」


104 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:54:40.79 ID:ZcUIL4/F0








     「虚零 アゾット」










108 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:56:09.97 ID:ZcUIL4/F0


ミ,,゚Д゚彡「どうもー、僕は予告進行のフッサール…よろしくっ!
      ここで解説のお時間だ!」


ミ,,゚Д゚彡「今回は現在のブーン達の話から数ヵ月後のお話だ!!
      いわゆる仮面ライダー劇場版!!
      未読の人どころか読んでる人さえ置いていくのが異世界クオリティ」


ミ,,゚Д゚彡「つまりネタばれだ! そういうの嫌?
      細かい事は気にスンナ!」


ミ,,゚Д゚彡「俺の先読み防止法は108式あるのだ!」


ミ,,゚Д゚彡「推奨BGM ttp://www.youtube.com/watch?v=jTJc1ejQScE



111 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:57:20.35 ID:ZcUIL4/F0

テケテケテンッ テケテケテンッ テケテケテンッ……



ミ,,゚Д゚彡「世界を巡る彼の旅…次の世界は
      電気街か、進まぬペンか…」




  時間の波を捕まえて今すぐに行こう約束の場所
 
  限界無限いざ飛び越え クライマックスジャンプ!!



   【( ^ω^)は世界を巡るようです】   


 【 IN ('A`)と( ^ω^)は異世界でもう一度出会うようです】        


        【―――外伝―――】


113 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:57:53.70 ID:ZcUIL4/F0
       。      .     。          '           ☆       . ゚   。   ゚
       ゚  .    。            ゜    +   ゜      。     。   ゚  。    ゚
。   ' o ゜          ☆          ゜    +.      ;/    ゜         。   '
  ゜     。            ゜   。  o      ゚    ゚'        ☆  .  '      。
   * .      ゜         。        ゜     +      。        ゜    ゚
  ゚        。      .        +    。        +      ゜   。    ゚
。      +       。     *  .    ゜        ゜      ゜    。     。
   ゚   ,;/    。   .          +     。  .     '
  。   ゚   。.     +        。         .  ' ゚ 。     *  . ゜   +  ゜
     。          ,;/   '   ゜            o     ゚   ゚        .
 。             *''          *       .゜     。    ゜       。
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  ゜     ゚
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  
                            __         
                         /(゚ー゚川__/_/  ('∀`)   
                           // っ ,つ / / ⊂  つ  
                       //  /  /_/  /  /  
叶えたい夢があるなら 信じなきゃ願った日々を
Catch the way 迷いそうなとき必ず 思いの強さが導く
キミが望む未来 既にin your hands   


115 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:58:35.17 ID:ZcUIL4/F0
始まりはいつも突然 運命を連れてゆく Dive dream in mind
不可能超えて掴み取るさClimax
変わることを恐れないで 明日の自分見失うだけ

       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
      |    /      
      ( ヽノ
      ノ>ノ
  三  レレ


  (主^ω^) …
  (⊃⊂)


⊂(主`ω´)⊃ 
  ミ⊃⊂彡


(主´ω`)「……」



ζ('ー`*| 壁


((;´ω`))  (((主´ω`)))

誰より高い空へと飛ぼうぜ Climax Jump

116 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 21:59:05.86 ID:ZcUIL4/F0
,....,,.,  ,,,,,.,.. ,,.,.. ,.... ,.,.. .. ,`∧,,∧.,.. ,.... ,.,.. .. ,....,,,. ,,.,.. ,.... ,.,..,.. ,,.,.. ,......`,.,.
,,  ..   ,,          ミ,,  彡 ,    ,,  ..   ,,       , ,,  ..
               (ミ   ミ) ..      ヽゝ   ゝ `   `    `   `  
              ,ミ   ミ  ,, `    `        `
:::         _,,..,,_  U  U         
:::: ''""`` 川*゚-)        ,,..,,   
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胸の中みんな密かに 書き換えた記憶もある mean the Sceene
       / ̄ヽ
       |  ヽ \            
 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/ ,     ヽ,,
''''''__ /        |
     /    フッサール  \  
    /           \
__/ ,    '     ヽ  |__
  /              |    ̄ ̄ ̄ ̄ー――――
' '''' ''' ' '''' '''''''' '' '' '''''''' '' '' '''''''
::::  川;゚-)        ,,..,,   
::::  (  つ   ''"``      
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:::::'' U U  ''""``        
::::::::::::::   ''""`


118 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:00:28.17 ID:ZcUIL4/F0

新しい朝を待つなら 今を塗りかえるそこから



                           __||__||____ ⌒'⌒
       从-゚ 从                / .△ (__)     「b ヽ
       <y!フ >               /      ⊂⊃ 〈__〉 \   /⌒ヽ
       <ハ_ゝ              /   l__「   φ ф  ヽ //´l |
       `し'.)                |~l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l~| //  ̄l: ̄~|
                         | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ~ | ∩  |
                         |_|               |_|  [======]


ほんの少し勇気を手にyour mind


120 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:01:37.83 ID:ZcUIL4/F0
         (::::::::::::   ヽ
    , ⌒ヽ    (::::::::::::::::::::::  )
   (:::::::::::: '   (:::::::::::::::::::::::::::  ヽ⌒ヽ 、
    ゝ:::::::::::: `ヽ(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    )       (⌒ 、
   (::::::::::::::::::   ::::::::::::::: 、⌒  ::::::::::::::::  ヽ     (:::::::  ヽ
  (::::::::::::(⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::  )    (:::::::::::::::::
::(::: ::::::::::::::::::::::::::: `)::::::::::::::::::::::::::::: ノ:::::::::::::::::: Y⌒ ヽ::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)::::::::::::::::::::::::::::       :::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ;; /~''7 ::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   /  ( ::::::::::::::::::::::::
                     、___`イ-'ーイゝ
                      ヽ]◎二◎7
~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'"^~~^'""~^'"^~~~~~~~

旅立ちはいつも必然 どうせなら飛び回れ Dive dream in mind
探し出すのさ自分だけのClimax


126 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:03:19.65 ID:ZcUIL4/F0
昨日までの記憶全て 必要と分かる日が来るはず
誇れるように更なる Climax Jump

(´・ω・`) ノ◎「DAT?」

心を強くする 大事な言葉とか
かけがえのない思い出を集めて

(主´ω`)「×」

もう少し後少し 届かない星空
 
λ............  Σ(´ω`主)


(主´ω`)「…」


( ^ω^)b('∀`)b


(主^ω^)「♪」


諦めたらそこが終点さ

130 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:04:55.85 ID:ZcUIL4/F0
           . : .:.:.. :.:.:. :.:.:. :. :.:. : .: . : .: . :.<ニ|: . . : . : . :
      _,,,,..___.        , ;, ; .:. : ;; : . :. :. . :. .: .|ニ> .:      __... - "
    "" .:.:. .:.: .: ""ー-,,,__  ______.......________.: .|l.__,,,, -‐""   __:,,-‐ ゛ .:
     "   ,, :: ....::.:. :.:. :.゙`゙''ー-、_        "      -ニ二_ :.: .:. .:.
     ,,      ノ  ::. :.: .: ,,":. ~`;:。‐-,, _  -   _  ‐ _ "'‐、
          ,,   "     ,,o    .:.:..:::.:)   -  ζ('ー`*ζ   ヽ   
      ".    。  vi   ,,        ,,‐'"‐=‐_   と と)    '
      ".    。  vi   ,,      ,,‐'"‐=‐_  - -_ (~)ヽ_)   '
          vノ "     ._,,,.,,,,-‐'" (´ω`;)‐=‐ _−= =- ,-'~
   "   "     " ,.,,,,-‐'"~―=― と  つニ_ −= _,,-'″ ,,.
     "   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=− − =(~)、  |    ,,‐'"~       ノiu
   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=− − =―  = .   `J  ,,‐'"   "    "  ,
      ニ  ―≡−   从*゚∀) =―      ,,'   "
―  -ニ― _  ―    (|   |)-―   ̄-  ;;"

始まりはいつも突然 運命を連れてゆく Dive dream in mind


135 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:06:42.92 ID:ZcUIL4/F0
                        ⌒⌒
             _,,,...:-‐‐=-.'.:,丶        ⌒⌒
 .           ,r'";; ;;      ;;\,,.....,
          ,,r'";; ;; ;,,,     ;;; , ;;; ;;;,`'::,、           .................
        ,:r';;; ;; ,;;; ;;      ;;    ;; ;;; ,;; `':,、    ........::::::;;;;;;;;;;;;;;;:::::::.........
      ,r'";;;,, ,,;; ,,;;;, ,,,,      ;  ;;  ;; ,, ;;, ;;`';;、_:::::::::::::::;;:''      ''';;;:::::::::::::::
    ,r'";;;;  ,,,;;; ;,,,;;; ;; ;,,, - '''' ''';‐-,, ,,      ;;, ;;`';;、_:::;;;''        '';;- ''""
  ,r'",,,;;;;,, ,,,,,,;;;;;               " ''''‐- ,..,,,...  ′,, -‐- ,... ...--‐‐''''"
 ,r'  ,,,,;;;;;       " ''''‐   ...:;;;             /'       ̄
   "'' -‐‐‐-,..,,.,,,,;;;;;  ;"'.,      , ;,        ノ''         .,,._.
;;;;;;,,,   ,,,,;;;;;            ;::      ,, ;;,  ....゛゛;;;;;;:::;:
""'''' ""'''"''"'"''"''"''"'"''"''   ,.;:;''    "':,"'''"''"''"'""''"""
                ,.;:;'''" (´・ω・`)  '':.,
             ,.;:;'"   と   (´ω`;)'i:.
          li,.;:.''"      |   と と|  ';:.
         ,.;w:"   (  ゚∀) U 'し|   |   w..
      ,.;i:;'"     (    )    し' U   '';:.
     .,.;:'.        | .| ノ   
  ,.;:'"           (_)J              ";:.,,

不可能を超えて掴み取るさClimax

138 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:08:03.80 ID:ZcUIL4/F0


 '    ''    '   '  ''  '    ;'  ;;    ''    '    '  '  '  ''   '
''  '''   ''  ''' ''  ''''  '''    ;'   '; ''  ''   ''  ''  ''  ''  ''   ''  '' '
  ''  '''   ''  ''' ''  ''''    ,;'    ';,  ''  '''   ''  ''' ''  ''''  '''   ''  ''' '
                   ,;'     ';,
""  """   ""    ""  ,;'        ';, ""  """   ""    ""   ""
 ""   ""   """  "   ,;'         ';, 
                ,;'       (∀`) ';, ""   ""     """   "    ""
 ""   ""     """  ,;'  川 *゚)  と  |  ';
       ""       ,;'  (|  |  ∪∪  ';  ""   ""   ""  、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))
               ,;'   し'∪         '';            ゝ;;;ミ,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ
 ""  """    ""   ,;'               ';     ""   ""ヾ;ヽソ;;;)ヾミ;ソ(;;;ゝヾ;))


変わることを恐れないで 明日の自分見失うだけ


148 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:17:37.78 ID:ZcUIL4/F0
         (ω^主)    (^ω^ )         (・ω・`)  ('∀`)
        ⊂|   つ  ⊂|   つ.       と   )  (  )
   ''"""'''''".""''''"""''''"""'''''"""''""''"""''''' ''"""'''''"""''""''''""'"
   ̄  − 
誰より高く 昨日より高く Climax Jump

150 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:18:26.43 ID:ZcUIL4/F0
いえ何故か行が長すぎるとかで削ってた、ゴメソ

152 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:19:29.96 ID:ZcUIL4/F0

「第零会 巡り巡る世界の出会い」



川#゚ -゚) 「…ドクオ…お前という奴は…」


(;'A`)「ちょ、ちょっと待って…落ち着いて…」

川#゚ -゚) 「よくもまあ、またしても私に黙って…」

(;'A`)「いや、ほんとごめん! でもほら、すぐ戻ってきたでしょ…?」


川#^ー^)「…覚悟は出来ているな?」

((;'A`))「いや本当…ちょっとした情報収集でして…サーセンっした!」


「この大馬鹿者ーーーー!!」


「ぎゃあああああぁぁっ……」


154 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:21:10.14 ID:ZcUIL4/F0

(主;^ω^)「……」

从*゚∀从「あwwwっははははははwwww!!」

あれから二日後…散々歩かされた僕はへとへとになりながらも歩き続け

小さな集落へ辿りついた…そこにはいくつかのテントの様な家々

そして…いくつかの船

(主;^ω^)「船…? なんでこんな所に…」

从;゚∀从「ん…どうしたんだブーン? 今更陸船なんて驚く物じゃないだろ?」

(主^ω^)「り…陸船?」

(;´ω`)「あー…この人は僕じゃ無くて…」

从*゚∀从「な、なんだ!? いつからお前等双子になったんだ!」

( ´ω`)「いや、話聞けお…」


(♯)A`)(双子ネタ出すぎだろこの作品…常識的に考えて…)

155 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:23:02.64 ID:ZcUIL4/F0

从 ゚∀从「ふーん…ホライゾンか…」

川;゚ -゚) 「それにしても…本当にそっくりだな」

( ^ω^)
      「そうかお…? 自分じゃよくわからんね…」 
(主^ω^)

ζ(゚Δ゚*ζ(まるでハーレムだわ…)


从 ゚∀从「しかし良かったな…これでもう安心だな?」

ζ(゚−゚*ζ「…どういう意味です?」

从 ゚∀从「ほら、ブーンが二人になれば2:2でもう争う必要ないじゃん?」

ζ(゚Δ゚*ζ「あ…それはそうですね!」

从*゚∀从「んじゃ、俺はこっちのブーンもーらいっ」

(;´ω`)「…ちょ」

ξ♯゚听)ξ「あっ! てめえふざけんな!!」

从;゚∀从「おいおい…そっちにもブーン様は居るんだぜ?」

ξ♯゚听)ξ「死ね、氏ねじゃなくて死ね! 勝手に決めんじゃねえ!」


157 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:24:57.85 ID:ZcUIL4/F0

(;´ω`)「ひぃぃ…」


「ぎゃーぎゃーーー!!」

「…」


(主´ω`)「…」


(´ω`主)「…」



(♯)A(メメ)「あの…そろそろ助けてはくれませんか?」


川;゚ -゚) 「…む」



(主;´ω`)「…………」

なんか…大変そうだなぁ…

160 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:26:14.52 ID:ZcUIL4/F0

(´・ω・`) 「やれやれ…」

/ ,' 3 「それで…何か分かったか?」

( ゚∀゚)「ああ、情報じゃあこっからそう遠くないらしいぜ」

(´・ω・`) 「ランシップで行けば3日もかからないそうですね」


/ ,' 3 「ふむ…唸響に次いで破滅までも奪われている現状…
    これ以上奴等に神具を手にさせる訳にもいかぬ、どうじゃ? すぐ行けるか?」


(´ ω `) 「…破滅は、あれはまだ奪われたと決まった訳じゃ…」

  _
( -∀-)「……ショボ、行けるな?」

(;´・ω・`)「っ…はい」

( ゚∀゚)「…よし」

/ ,' 3 「…それで、そこは何と言う場所なのじゃ?」

(;゚∀゚)「えーと…なんだっけ、ぱらら、ぱららららららっ?」

(´・ω・`) 「パンッ…じゃなくて、パララケーズですね」

(;゚∀゚)「そうそう、そこそこ」

162 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:28:47.40 ID:ZcUIL4/F0

/ ,' 3 (…ふん、一著前に気なんぞ使いおって…)

( ゚∀゚)「んじゃ、ちょっとあいつらに言ってきてくれるか?
     準備しとけってな!」

(´・ω・`) 「分かりました」


……。


( ゚∀゚)「……ああ、そうだじいさん、DATの話聞いたよな
なんか知らねーの?」


/ ,' 3 「分からん…文献にも何も載っておらん事じゃ」

( ゚∀゚)「ふーん…そっか…」

/ ,' 3 「それよりも…ホライゾンじゃったの」

( ゚∀゚)「おう、なんだ?」

/ ,' 3 「……あまり深入りするでないぞ? あの話が本当なら
     あやつはDATを見つけたら…」
  _
( -∀-)「…わーってるよ…あいつのするべき事の邪魔になるような事はしないさ」


165 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:31:04.39 ID:ZcUIL4/F0

/ ,' 3 「それに、ワシ等に同行するという事は
    それだけ彼も危険な目にもあうじゃろう、分かっているじゃろ?
    …じゃからちゃんとお前が」


( ゚∀゚)「どっちにしろさ…まだまだ頼りない奴等ばっかだ…
     今さら一人や二人増えたってどうって事ねーよ」


/ ,' 3 「…そうか」


/ ,' 3 「……思えば…お前にはいつも苦労ばかりかけておるの」

(;゚∀゚)「お、おいおい…なんだ? やめろよ、らしくねーぞ」


/ ,' 3 「何度も何度も大怪我して、それでも決してそれを表には出さず
    …今まで皆が生きてこれたのはそんなお前の苦労があったからじゃ
    すまんな…ジョルジュ…それでもお前には」

  _
( -∀-)「…へっ、更にボケが進行したんじゃねーの?」

/ ,' 3 「お前は…人が真面目な話をしとる時に…」


166 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:33:14.65 ID:ZcUIL4/F0

( ゚∀゚)「こんな生き方を選んだのは誰の為でもねえ、俺自身の為だ
     親父から接続を継いで…破砕の管理者を名乗ったときから、な」

/ ,' 3 「……」

( ゚∀゚)「それによ…俺はこういうのが性にあってんだ
     頼まれたって俺の生き方は変わらねーよ」

/ ,' 3 「じゃから…お前は馬鹿なんじゃ…」

  _
( -∀-)「……じいさんはただそうやって偉そうにしてりゃいんだよ
     安心しな…デレも、あいつらも…絶対に死なせやしないからよ」

/ ,' 3 「…」

( ゚∀゚)「そんで当然…俺もな」


( ^ω^)ノシ「ジョルジュさーん!準備できたおー!!」


( ゚∀゚)「お、んじゃ行ってくるぜ!」

/ ,' 3 「…うむ」


169 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:35:03.79 ID:ZcUIL4/F0

………。


川 ゚ -゚)「今度は私も行くぞ」

(;'A`)「え゛、えええ…!
    いやそれは、流石に…その、ね?」

川 ゚ー゚)「…冗談だ…分かっている」

('A`)「クー…」

川 ゚ー゚)「大人しく待っているよ、お前の帰りを」

('∀`)「…うん」


………。


172 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:37:20.76 ID:ZcUIL4/F0

从;゚∀从「離せー! 俺も行くんだっ」

ζ(゚−゚♯ζ「行かせません」

从;゚∀从「く…」


(;´ω`)「…」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーン様…気をつけてくださいね?」

( ^ω^)「ん、まあ任せてくれお」

(主;^ω^)「お…出発かお?」

( ^ω^)「そうだお、何でもそこに例の神具があるらしいお」


(主^ω^)「…最近発見された神具……」

从 ゚∀从「ん…どうしたホライゾン、気になるんかい?」

(主^ω^)「……」

もしかして…それが…


177 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:45:39.05 ID:ZcUIL4/F0

………。


(´・ω・`) 「…」

( ゚∀゚)「…大丈夫か?」

(´・ω・`) 「ジョルジュさん、あいつら…来ると思いますか?」

( ゚∀゚)「どうだろうな…まあグズグズしてられない事は確かだ」

(´・ω・`) 「……彼女は…来ると思いますか」
  _  
( -∀-)「…来ないとは思うが、そればかりは分からんな」

(´・ω・`) 「そう…ですか…そうですね…」

( ゚∀゚)「複雑そうだな…」


(´・ω・`) 「はい…来て欲しい様な、来て欲しくないような」
  _  
( -∀-)(……破滅……か)


………。

184 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:49:58.66 ID:ZcUIL4/F0
………。


(主^ω^)「…気持ちいいお…」

僕はゆっくりと流れていく遠景を見つめながら呟いた

集落を抜け、ぐんぐん加速していく陸を走る船

後ろを見れば…同じ様に景色を眺めていたり、寝ていたり


(主^ω^)(それにしても…)

不思議な乗り物があったものだ

風を受け、帆を張る…文字通り陸船か

その船内はそれなりに速度は出ているにも関わらず
風の抵抗をほとんど感じない…

(主^ω^)「…どうなってるんだお…?」

(´・ω・`) 「うん、それは…」


(主´ω`)「……せつぞく?」



186 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:51:21.13 ID:ZcUIL4/F0

どうにもこの船自身が風を操って強い追い風を起こしているらしい
そうする事で中心で風がぶつかり合い、軽い無風空間ができるんだそうだ

(主^ω^)「へえ…凄いお」

(;´・ω・`) 「おお、一発で理解するとは…誰かとは大違いだ」

(;´ω`)「うるさいお…」

(主^ω^)「あはは」


('A`)「ふぁ…ぁ…ゴハンマダー?」

(´・ω・`) 「さっき食べたばかりでしょ」

(;'A`)「マジか」


( ゚∀゚)「お、じゃあ飯にすっか!」

( ^ω^)「ホライゾンもどうだお?」

(主^ω^)「いいの? 実はこないだから全然食べてないから腹ペコなんだお」

190 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:53:06.29 ID:ZcUIL4/F0

         (::::::::::::   ヽ
    , ⌒ヽ    (::::::::::::::::::::::  )
   (:::::::::::: '   (:::::::::::::::::::::::::::  ヽ⌒ヽ 、
    ゝ:::::::::::: `ヽ(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    )       (⌒ 、
   (::::::::::::::::::   ::::::::::::::: 、⌒  ::::::::::::::::  ヽ     (:::::::  ヽ
  (::::::::::::(⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::  )    (:::::::::::::::::
::(::: ::::::::::::::::::::::::::: `)::::::::::::::::::::::::::::: ノ:::::::::::::::::: Y⌒ ヽ::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   /  ( ::::::::::::::::::::::::
                     、___`イ-'ーイゝ
                      ヽ]◎二◎7
~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'""~~~~^'"^~~^'""~^'"^~~~~~~~

こうして船はどこまでも続く道をひた走る


そう…風と一緒に

………どこまでも………

………………どこまでも………僕等を乗せて。
                               糸冬

200 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:55:08.72 ID:ZcUIL4/F0






【次回予








205 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:56:41.65 ID:ZcUIL4/F0

(主;^ω^)「え、ちょおま、えええええぇぇ!?」

(;゚∀゚)「おいこら! 何綺麗に終わらせてるんだ!!」


(;´・ω・`) 「あ…危ない…もうちょっとで雰囲気に流される所だった…」

(;'A`)「…なんか今凄い終り的な空気が」

(;´ω`)「あんなシリアスなふいんき出してるから…」

(;゚∀゚)「空気のせいにするんじゃねーよ…」

(´・ω・`) 「だいたいジョルジュさんが無意味にシリアスになるから…」

(;゚∀゚)「俺のせいかよ…」

(;'A`)「ちょっと次回予告が出掛かってたぞ…」



ミ,;゚Д゚彡「いやー…俺ももう出番が来たのかと…焦った焦った」



(; A )  ゚ ゚


211 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 22:58:07.08 ID:ZcUIL4/F0

ミ,,゚Д゚彡「それで、今日のメニューは何ですか?」

(♯゚∀゚)「帰れええええええっ!!!!」


ミ,,;Д;彡「…ひ、ひどいっ…」


(;'A`)「あなたは流石に居ちゃ駄目だろ…常識的に考えて…」


壁|彡「うわあああああん!モウコネーヨ!」


(;'A`)「き、消えた!?」


(;´・ω・`)「…誰?」


(;´ω`)「…さあ」


(主;´ω`)(もう何が何やら…)


214 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:00:26.91 ID:ZcUIL4/F0

………。


ミ,,゚Д゚彡 「とか何とかやってる間に時間は流れ
       彼等は無事目的地へ辿り着いたのでした」


(♯゚∀゚)「消えろ、今すぐに…」

ミ,,;Д;彡「そ、そこまで邪険にしなくても…」

(主´ω`)「?」


壁|<「お祭りなのに…しくしくしく…」

壁|∀゚♯)三


壁|<「………………………」



壁|<「いや、ほんと…すいませんでした…ちょっと調子乗ってたっていうか…」


219 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:02:27.61 ID:ZcUIL4/F0
………。


( ゚∀゚)「ここがパララケーズか…」


(;´ω`)「…何故かここに来る間の記憶が無いお…」

(;'A`)「ブーンも…? 実は俺もなんだよ…」

(;´・ω・`)「僕もだ……何かあった気がするんだけどな…」


そこは木造の古げな家々が並ぶ、小さな村だった

(;'A`)「こんな所に神具があるのかな…」

(主´ω`)「それより…なんか変じゃないかお?」

(´・ω・`) 「………」

( ゚∀゚)「…とにかく行ってみっか」


……。


(;´ω`)「…誰も居ない?」


221 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:04:16.88 ID:ZcUIL4/F0

ヒビ割れ、汚れた木造の家々
草が生い茂り、かすかに聞こえてくる水の流れる音

とてもじゃないが生活感の感じられない寂れた村だった


(´・ω・`) 「…廃村なんですかね」

( ゚∀゚)「…おかしいな…
     人が住んでないなら神具の情報なんざ流れないはずだが…」

('A`)「それはそうですね…もう少し探してみましょうか」

( ゚∀゚)「ああ、そうだな…」


その後、僕等は別れ…村の散策を始めた

(主´ω`)(…何も感じない…ここには無いのか?)


……。


気付けば日も暮れ始め、空は黒とオレンジが混ざり合っている

( ゚∀゚)「どうだ? そっちは何かあったか?」


222 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:05:55.50 ID:ZcUIL4/F0

('A`)「いえ…何も」

(´・ω・`) 「デマだったんですかね…」

( ゚∀゚)「うーん…」

(;´ω`)「場所が違うとか…」

(主´ω`)「………」

(;゚∀゚)「っておいホライゾン、なんか光ってるぞ?」

(主;´ω`)「え…?」

言われて自分の身体を見回し、気付いた

(主;^ω^)「DATが…これは、共鳴!?」

(;´ω`)「お? どういう事だお?」

(主;^ω^)「この近くに…DATがあるお!!」

(;'A`)「え…ほんと?」


全員揃って、辺りを見回す


224 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:07:00.76 ID:ZcUIL4/F0

(主;^ω^)「共鳴が…どんどん強くなってる」

(;´・ω・`)「え…それって…もしかして、近づいてきてるって事?」

(;'A`)「誰か居るのか…?」


(主;^ω^)「あ…あそこ、あそこだお! あの家の影か――」

僕はその反応の強さが示す方向を指差す

全員の視線がその先へ行く


…そして


「なんだ、ばれちゃってるのか…つまんないのー」


聞こえてくる謎の声

(主;´ω`)「…お?」

え…何これ、どういう事?


227 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:09:01.68 ID:ZcUIL4/F0

(;゚∀゚)「い、今のは…」

(;'A`)「ま、まさか…まさか…」


( ・∀・)「虚零…アゾット、探し物はこれかなー?」


(主;´ω`)「だ、誰だお……って」

そうして、家の影から現れたのは一組の男女だった

(主;^ω^)「あれはっ!」

あの男が持っているのは剣だ

太く、とてもじゃないが切れ味の悪そうな直状の短剣
柄の先には大きな宝玉がはめられ…そこに妙な違和感を感じる

いや、違和感なんてもんじゃない、確信がある…あれは

(♯'A`)「モナーさん!!」
(;゚∀゚)「モララー!?」


232 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:11:20.09 ID:ZcUIL4/F0

('、`*川 「………」

(;´・ω・`) 「…ペニサス」

('、`*川 「やっぱり…来ちゃったね…ショボン君…」


(主`ω´)「……DAT…!」

(;´ω`)「DAT?…あれが…そうなのかお?」

(主`ω´)「そうだおっ!!」

居ても立っても居られず、僕は駆け出した

(;´ω`)「ちょ、駄目だお!」


(主`ω´)「それを…その持ってる物を返せ!!」

(♯'A`)「!?」

(;゚∀゚)「ホライゾン!?」


235 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:13:28.53 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「んー…? あら、君かー、残念だけど
      既に日も落ちかけた今、君に何が出来るのかな?」


(主`ω´)「…何を訳の分からない事を言ってるんだお」

(;´ω`)「危ないお! 下がるお!」

(主`ω´)「それは君等が思ってる様な物じゃない! 返すお!!」

( ・∀・)「二人…? いや、そうか、そういう事ですか」

( ・∀・)「君はあの時の子か…」


(主;`ω´)「な、何を言って…」


( ・∀・)「残念だったね…既にDATは私の手の内だ」     


目の前に映る奴の体に、薄く黒い靄が立ち昇る


(主゚ω゚)「お…お前……まさか…まさか…!?」


238 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:15:09.12 ID:ZcUIL4/F0

(;゚∀゚)「な、何だ? 何がどうなってる!?」


爪'ー`)y‐
      「そういう事だよ…名無しの子」
( ・∀・)


(主;`ω´)「……FOX…!!」

( ・∀・)「ははは、そう、私だ…DATの力を使い
      この者の身体を借りているのだが…」

(;・∀・)「ふ…中々頑固でな、完全にはコントロールしきれ……む!?」


瞬間…奴は横に跳躍

そして目の前には、線状に伸びゆく揺らめくオレンジ

(;・∀・)「これは…」

(主;`ω´)「うわ!?」

241 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:16:56.52 ID:ZcUIL4/F0

それは炎

低い、唸るような音を発しながら地面を焼いたそれは
発生源から先程まで奴が居た位置
そこまでの綺麗な直線を黒く焦がした

焼け焦げた地面は熱を残し、視界を陽炎が歪ませる


(主;´ω`)「い…今のは…?」


(♯'A`)「……」


発生源は彼だった…ドクオ、いや…正確には彼の手から生える赤

両手に強く握られた、刀身に猛る炎を宿した赤い剣

(主;´ω`)「んななな…!? なんだお、あの変な剣は!?」


(;゚∀゚)「ば…こらドクオ! 落ち着け!」

(♯'A`)「今度こそ…今度こそ、殺す、殺してやる!!」

( ・∀・)「…君も、しつこいねー…いつまで昔の事引きずってるの?」

(♯'A`)「黙れっ!!」

243 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:18:23.13 ID:ZcUIL4/F0

(;´ω`)「ドクオ…!」


(♯'A`)「うああああああっ!!!」


( ・∀・)「…ふ」


(主;´ω`)「あ…」


ドクオが炎を掲げ上げる

反応するように、奴は腰に下げられた剣を一息に引き抜く

はっきりと…黒い刀身が見えた


…………。




247 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:20:35.31 ID:ZcUIL4/F0

(´・ω・`) 「…良かった…あれから…まだ誰も殺してないんだね?」

('、`*川 「…ええ、私の標的は…あなただから」

(´・ω・`) 「何度も言うようだけど…その剣を渡してくれないかな」

('、`*川 「…駄目よ…これを捨てた所で、既に私は呪われた身
     管理者として、この呪いから離れる事はできやしないわ…」

卑下し、自らを嘲笑う様に呟く

(´・ω・`) 「……」

('、`*川「既に二人…私は殺してきた…だから
     あと一人で…そしてそれはあなた…唯一殺せなかった…私の最後の……」


(;´・ω・`) 「く……」

('ー`*川 「お願い…ショボン君、私と一緒に」


『死んで』


彼女は微笑み、ゆっくりと剣を抜いた

250 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:22:31.79 ID:ZcUIL4/F0

その剣の名は『破滅――――――……
3度の殺そして4度目には死を与える、呪いの魔剣



(´-ω-`) 「それは…できない、僕は死なない…死ぬ訳にはいかない」



(`・ω・´) 「君を死なせない為に」

静かな口調とは裏腹に、その瞳には強い決意を宿し

腰に下がる剣に向けて手をかざす
澄んだ金属音、剣の柄はまるで見えない糸に引かれた様に彼の手に吸い込まれた


その剣の名を……誓賢―――……
賢者足る者に誓いを与える、勝利の聖剣


『僕は死なない…だから君は』


言葉を言い終えるより先に、二人は距離を詰めた



253 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:25:20.45 ID:ZcUIL4/F0

剣筋が踊り、剣影が重なる

連続して起こる鋼の衝突


金属の弾ける音が耳をつんざき、視界を揺らす


('、`*川 「やあっ!!」


衝突、そして停止

(`・ω・´)「はああっ!!」

('、`;川 「あっ…!」

僅かな間を置いて、思い切り剣を振りぬき、弾かれた様に彼女が後退する

距離を取り、再び構え直す


('、`;川「……っ」

(`・ω・´)「君は生きるんだ、僕と一緒に」


258 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:28:09.58 ID:ZcUIL4/F0

('、`*川「無理よ」

(♯`・ω・´)「…剣が僕に応えてくれてる
         だからこれは間違ってない、無理じゃない!」

怒気を含んだ口調
僅かに彼女が怯む

('、`;川「!!」

その隙を狙い、一気に踏み込む

(`・ω・´)「もらった…っ!!」

('、`;川「!!」


一際大きく、甲高い金切音が響き渡った


…………。



261 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:30:09.92 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「…ふ」

(♯'A`)「お…あああああ!!!」

振り下ろされた赤い剣


炎が剣影を追いながら前へ伸びていく


伸びゆく炎


その先に…奴の姿は無かった


(主;`ω´)「な…」


(;゚∀゚)「危ねえ!!」

その声とほぼ同時に、鈍い音が響く

(♯'A`)「……っ!!」


( ・∀・)「へえ…よく止めたね」

(♯゚∀゚)「そうそうてめえの好きに行くと思うなよ…モララー」

264 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:32:36.49 ID:ZcUIL4/F0

横薙ぎに放たれた黒剣の斬撃

それを受け止めるのは白い戦槌

いったいどこから出てきたのか…
ジョルジュの手には小ぶりの白いハンマーが握られていた

( ・∀・)「…そうかなー?」


(;`ω´)「やばっ!!」


そんな様子を見ていたブーンが一気に剣を抜き、駆け出す


(♯'A`)「はああ!!!」


ドクオが目の前の敵に向けて剣を向ける



( ・∀・)「あ」




268 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:34:33.14 ID:ZcUIL4/F0
それは一瞬、それ以外に例えが見つからない

ほんの僅か1秒に満たない時間の中で


(;゚∀゚)「くっ…」

ジョルジュの槌をいなし、体制を崩させ


( ・∀・)「!」

( `ω´)「!」

ドクオに向けられた凶刃を横からブーンが受け止め


(;'A`)「!」

密集する中、ドクオの持つ赤い剣が、奴の持つDAT…いや剣に触れ


( ・∀・)「ははっ…」

大きくバックステップ、奴の姿がその場を離れる


269 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:36:04.58 ID:ZcUIL4/F0

(;゚ω゚)「あぶな…!!!」
(;´∀゚)「ぐ…」
(;'A`)「う…」



溢れる炎、次いで轟音、そして



「「あああああああああっっ!!!!」」


   悲鳴


ほんの一瞬の間、集団の中心に炎が溢れ…爆発


人の影が四散した

…………。


275 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:38:23.03 ID:ZcUIL4/F0

(´・ω・`) 「ほら、また生きてるじゃないか」

('、`*川「………」

彼女の喉元に刃を突きつけ、告げる

彼女の手には何も握られていない、少し離れた場所に先の剣は転がっている

('、`*川「……強いね、ショボン君は」

(´・ω・`) 「……」


(;´・ω・`)「!?」 ('、`;川

その時、離れた場所で爆発が起きた

巻き起こされた炎による熱風がここにまで届き

汗が頬を伝う

(;´・ω・`)「…あれは…」

彼女はショボンが自分から視線を外した事を確認後、一気に地面を蹴る


277 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:40:15.65 ID:ZcUIL4/F0

機を逃さず、弾かれ手放した剣の元へ走る彼女
剣を掴み、振り返る、と


(´・ω・`) 「…」


そのすぐ正面にショボンは居た
そして彼女の腕を握り、無理矢理鞘に戻させた


('、`*川「…あ……」

(;´・ω・`)「さて、今度は向こうか…」

('、`*川「……ショボン君…」

(´・ω・`) 「…ん?」

('、`*川「………何でもない」

(´・ω・`) 「…そう?」


280 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:42:16.48 ID:ZcUIL4/F0

('、`*川「負けちゃったし、私行くね?」

(´・ω・`) 「駄目」

('、`*川「ふふ、ごめんね、それより早く逃げた方がいいよ」

(´・ω・`) 「どういう事?」

('、`*川「…そろそろ部隊が到着するわ」

(;´・ω・`)「部隊…まさか」

('、`*川「ええ、ここを包囲して、あなた達を殺す為の…ね」

(;´・ω・`) 「く…っ」


('、`*川「本当は私達はその部隊と合流してからあなた達を叩く予定だったんだけど
     どうにもあの変な子のおかげ…いえ、あの子のせいで」


(;´・ω・`)「!!」

そして、ショボンは倒れ込む仲間の下へと向かい駆け出した


283 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:45:36.31 ID:ZcUIL4/F0

('、`*川「……生き延びてね…ショボン君」


最後にそう囁くと、その場に背を向け、彼女は彼の反対方向に消えていった




…………。




(主;´ω`)「………」


(;・∀・)「…く…流石に完全には避けきれないか」


右には膝をつく奴の姿


そして正面には…倒れ込む3人の姿

(メメ゚∀゚)「ぐ……」

(メメ ω )「う………」

(メ'A`)「ブーン、何で…」

288 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:47:10.70 ID:ZcUIL4/F0

相当な火傷を負っている

ドクオの両腕はだらりと下げられ赤黒く腫れ上がる
動かす事さえ辛そうにしている

けど…特に酷いのはブーンだった
ドクオに覆い被さり、背を向けたままピクリとも動かない
焼け焦げた衣服から覗く背中は赤く爛れ、黒ずむ


( ・∀・)「はははー、自滅とはなんとも情けない奴等だ」

(メメ゚∀゚)「く…おい、しっかりしろ」

(メメ ω )「……」

(メ'A`)「…く、くそっ」


(主;´ω`)「あ…あああ」


( ・∀・)「さーてー、そろそろとどめかな」


(主;`ω´)「!?」


294 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:49:49.88 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「…」

奴は先程とは打って変わり、ゆっくりと三人に近づいていく


(主`ω´)「や、やめろお!!」

僕は、思わず叫んでいた

( ・∀・)「…へえ」


(メメ´ω`)「…ぅ」


( ・∀・)「止めて欲しいならさー、自分で止めたらどうだ?」


(主;´ω`)「…っ…」


黒い剣を僕に向け、挑発する様に刀身を揺らす

僕は…動けなかった


295 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:51:02.79 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「ふっ…まあそこで黙って見ていろ、そして自分の無力さを
      …この僕に逆らう愚かさを、知れ」


(主;´ω`)「ううぅ…っ」


そんな僕の横を人影が通り過ぎる


(´・ω・`) 「…君が何故そんなにホライゾンを意識してるのかは知らないけど
       これ以上好きにはさせないよ?」


( ・∀・)「ちぇ、なんだ、もう片付けてきちゃったんだ」


太陽が遠く山の彼方に吸い込まれ、辺りは暗くなっていく

それでも尚、奴の体の周りには黒い煙がはっきりと視認できた
影を作る事もない…暗黒の光


(メ'A`)「く…ショボン…っ」

(´・ω・`)「みんな…大丈夫?」


297 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:53:03.03 ID:ZcUIL4/F0

(メメ゚∀゚)「…内藤! おいしっかりしろ!!」

(メメ ω )「ぁ…ぁ…」

(メ;A;)「…ーン…ブーンが…俺を庇って…」

(;´・ω・`)(これはやばいな、早く手当てしないと…死ぬ)


(;´・ω・`)「ドクオ…しっかりして、もうすぐここに敵の集団が来る
        急いでここから逃げないと不味いんだ」

(メ;゚∀゚)「んな…っ…まじかよ!?」


( ・∀・)「あららー…あの子ってばそんな事まで話しちゃったんだ
      まあいいでしょう、どうせ逃がしはしないのだから」


(;´・ω・`) 「どうにも罠だったみたいだね…」

( ・∀・)「そういう事です、君達は今日…ここで死ぬ」


(´・ω・`) 「どうもきな臭いな…君らしくないね、モララー」



299 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:55:20.71 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「…」

(´・ω・`)「……」


( ・∀・)「クク…流石は賢たる者、どこまで気付いているのやら」


(主´ω`)「…ショボン?」

(´・ω・`) 「まあいいさ…どのみち君がみんなを狙うって言うなら」

( ・∀・)「…あらー、ショボン君、私に勝てると思ってるの?」


(´・ω・`) 「忘れた? 僕が握っているのは、勝利だよ」


( ・∀・)「なら改名したほうがいいな」


二人が地を蹴ったのはほぼ同時だった


(主;´ω`)「ど…どうしたら…」


打ち合い響く金属音


303 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:57:01.62 ID:ZcUIL4/F0

( ・∀・)「ははっ、どうしたセイケンのカンリシャ…」

(;´・ω・`)「……!」


奴の動きは、まるで早送りボタンを押した映画の様
次から次へ上下左右から放たれる黒い剣

それを必死に受けるショボン


(主;`ω´)「…!」


素人目にも明らか

ショボンが完全に押されている
剣を振る暇も与えない速さを前に手を出せず完全に防戦一方だった



( ・∀・)「ほらほら! 少しは攻撃しないと!!」

(;´・ω・`)「こ…の…っ!」


このままじゃ…時間の問題だろう


307 うどん屋(栃木県) 2007/03/12(月) 23:58:59.16 ID:ZcUIL4/F0

(主;`ω´)「うぅぅっ…」

状況は絶望的

悔しい

見ているだけの自分が、何もしていない自分が

どうにかしたい、短い時間だけど…共に過ごしたこの人達の力になりたい

けど今の僕には何もできやしない…近づいたらきっと邪魔になる


(主`ω´)「それでも…何か、何かあるはずだお…」


僕は必死に思案し、この状況の打破を探した


そこに…僕を呼ぶ声が響いた


「おい…ホライゾン」


(主`ω´)「…ジョルジュ…さん?」


309 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:00:30.18 ID:T0BHKld70

僕は倒れる3人の下へ駆け寄った

ジョルジュさんは近づいた僕を黙って見つめ、静かに言った

(メメ-∀-)「……逃げろ」

(主;´ω`)「な……え?」


(メメ-∀-)「状況は見ての通り、絶望的だ…このままじゃ全員殺される
     だから…これから俺が隙を作る、そしたら
     三人を連れてどうにか逃げてくれ」


(主;´ω`)「そんな…どうやって!」

(メ;´ω`)「………だ…だめ…だお…」

(メ;'A`)「ブーン!」

(メメ-∀-)「気付いたか…よかった」


(メ;´ω`)「だめだ…ミョルニルは…っ」

(メ;'A`)「そうですよ!そんな事したらジョルジュさんが」


313 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:02:44.77 ID:T0BHKld70

(メメ-∀-)「みんな仲良く死ぬよりはましだろ?
     まあ…じじいやデレにはよろしく言っといてくれ」


(メ;'A`)「い…嫌だ…嫌だよジョルジュさん…」

(主´ω`)「な…なにする気なんだお…」


(メメ゚∀゚)「ホライゾン…お前にはやるべき事があるんだろ?
     なら死んじゃいけねえ、今は何も聞かず逃げろ」

(主´ω`)「それは…でも!」

(メメ゚∀゚)「んで、まあ、ついでにこいつらも生かしてやってくれ…
     まだまだ頼りない奴等だけど、きっとお前の力になれる」


(メメ゚∀゚)「んじゃ、後は頼むぜ!!」


(メ;´ω`)「ジョルジュ…さ…」

(メ;'A`)「だ、駄目だ待ってよ!!」


言い残し、彼は勢い良く立ち上がると僕等の言葉を無視して駆け出した


314 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:04:35.86 ID:T0BHKld70


(メメ゚∀゚)「行くぜ俺の必殺技…!」



突き出した片腕、その先には白い戦槌


手を打ち鳴らす様な…弾ける音が響き、白いハンマーが淡い紫の光を帯びる
その輝きが増すにつれ、徐々に激しく響く拍手音



(主´ω`)「あれは……電気?」


(メ;´ω`)「と…とめな…く……っ〜〜〜!!」

必死に体を起こそうとするブーン、だが背中が痛むのか、すぐに倒れこんだ

(メ;'A`)「ブーン…動いちゃ駄目だ」

(メ;´ω`)「でも…」

(メ;'A`)「…く……」


(メメ゚∀゚)「ショボ!! どいてろおおおおおおおお!!!!」


317 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:05:59.66 ID:T0BHKld70

(メメ゚∀゚)「ショボ!! どいてろおおおおおおおお!!!!」

(;´・ω・`)「ジョルジュさん!?」

(;・∀・)「!!」


(メメ ∀ )「 その身に刻め 全てを 破砕す 雷神の擲撃  」


大きくふりかぶった白き槌に彫られた謎の文字が、強く輝く


(;´・ω・`)「っ!!」

ショボンは地面を踏み締め、その場を離れるべく駆け出す


(;・∀・)「な! ジョルジュ、お前!?」

目に見える動揺、奴の動きが止まる


叫び、投擲、放たれた槌は回転し

大きな音を立て雷を放つ


321 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:07:36.76 ID:T0BHKld70

(;・∀・)「ぐ…!!!」

庇うように突き出された短剣に淡い紫の線が走る


(;・∀・)「っ!!」

思わず奴がそれ…DATを手放した

雷を放った槌は刹那の空中停止後 急加速し


――――落雷


(;・∀・)「が――――――――



強烈な爆音が全てを飲み込む


まるで世界中に轟く様な重低音が響き

衝撃が大地を揺らした


(;´・ω・`)「う………ぐ…っ!」

327 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:09:45.97 ID:T0BHKld70

(主゚ω゚)「…な……!」

次の瞬間には、散らばる家屋の破片
その中心には巨大なクレーターが視界に入った

そして…奴の姿も見えない

(主゚ω゚)「す、すごい…」

(;´・ω・`)(死ぬかと思った)


(メ;´ω`)「…だ…めだ……逃げ…」

(メ;'A`)「早く逃げてくだい! ジョルジュさん!!」

(主;´ω`)「え…? え?」

黙ってその場に立ちすくむジョルジュに二人が訴える
何故? 奴の姿は見えないし…勝ったんじゃないのか?

その時…まるで時間を巻き戻すように、白いハンマーが飛来し
持ち主の下へと飛んでいく


333 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:13:54.16 ID:T0BHKld70

「う゛…ぁ…」


赤黒く変色した腕を抑えながら悲痛な叫びを上げた後
その場に倒れ込む

横になった彼の体は何度か痙攣を繰り返し…動かなくなった

そこへショボンが駆け寄り、僕も近づいた

(;´・ω・`)「……ひどい……」

(主;´ω`)「い、生きてるかお?」

(;´・ω・`) 「…わからない、息はまだあるけど」

(主;´ω`)「わからないって?」

(;´・ω・`)「正直…こんなのショックで即死してもおかしくない怪我だよ…
       むしろ今息があるのが信じられないくらいの」
       
息を呑み、喉が鳴る

(;´・ω・`)「これじゃあ…下手に動かす事も出来ない…
       けど僕等は急いでここを離れないといけない」

(主;´ω`)「それって…」


334 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:15:00.30 ID:T0BHKld70

(´ ω `)「……もう…どちらにしろ……」

俯き、言葉を止める…

(主;ω;)「……そんな…」


(´ ω `)「…ホライゾン、僕はみんなを船まで運ぶから
      目的の物を探してきたほうがいい」

(主;ω;)「…え?」

(´ ω `)「あんな物…僕等には必要無いし、もうどうでもいいんだけど
      …君には必要なんでしょ? なら取ってくるんだ
      たぶんあのクレーターの中のどこかに落ちてるよ」

(主;ω;)「な、なんで、なんでそんなに冷静で居られるんだお」

(´ ω `)「早く行くんだ!」

(主;ω;)「…!」


(´ ω `)「…これで僕達が死んだら…ジョルジュさんの行動が無駄になる
      そんなの僕は許さない、さあ早く…君の役目を果すんだ」


(主;ω;)「……う」


340 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:17:00.61 ID:T0BHKld70

泣く泣く立ち上がり、僕はクレーターへ向かった


「……さよなら」


背中を向ける僕に、何か声をかけられた気がしたけど

それは僕の耳には届かなかった


………。


そこにはショボンの言った通り…それはそこにあった
月明かりの下、光を反射し輝く剣

(主;ω;)「……DAT」

あの中で無傷…流石はDATなのか、この剣が凄いのか
それは分からないが手にしたそれは酷く重く感じる

…ようやく手に入れた

もう行こう、次のDATを探しにいかなくちゃ…


344 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:19:18.39 ID:T0BHKld70

……振り返りたくない…もう何も見たくない

僕のせいじゃない…彼等が勝手にこれを探してここに来たんだ

あいつが居たのも、皆が傷ついたのも
僕が居たからじゃない、あいつもDATを求めてきただけだ

僕のせいじゃない、僕は悪くない、僕には…関係ない、だから…

想いを受け、淡く、DATが輝き始める


(主 ω )「…」

けど、何故だろう…その先の言葉が出てこない


別れの言葉が出てこない


「…DATを渡してもらおう」


そこへ


(主゚ω゚)「!!」


347 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:21:15.91 ID:T0BHKld70

( ・∀・)「さあ、死にたくなければそれと、もう一つ
      君の持つDATを渡せ」


黒い剣を握る、奴の姿があった


(主゚ω゚)「う、うわああああああああああ」

僕は背を向け、なりふり構わず逃げ出した

…どこまで情けないんだ…

そんな悔しさを抱えながらも、震える心は抑えられない


(;´・ω・`)「ホライゾン!?」

(主;´ω`)「ショボン!」

(;´・ω・`)「なんで…君…まだ」

(主;´ω`)「…え?」

(;´・ω・`)「…っ…早く逃げるんだ、それがあれば別の世界に行けるんだろ?」

(主;´ω`)「な、何でそれを…いや、何を言ってるんだお!?」


357 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:25:00.27 ID:T0BHKld70

(;´・ω・`)「いいから早く! みんな揃って死にたいの!?」

(主;´ω`)「ま…まさかショボン…さっき僕に取りに行かせたのは」

(´・ω・`) 「……」


僕を逃がす為? 僕が…逃げると思ったから?


( ・∀・)「逃がさないよー」

(;´・ω・`) 「やっぱり無事だったか…」


( ・∀・)「もう遊びは終りです…いい加減終りにしましょう」


(;´・ω・`)「…っ…ごめんホライゾン、最後に頼んでいいかな」

(主;´ω`)「なんだお?」

(;´・ω・`) 「みんな既に船に乗せてあるからさ…
        ちょっと発進させてきてくれない?」

(主;´ω`)「…は?」

(`・ω・´)「んじゃ、頼むよ!」

360 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:27:30.58 ID:T0BHKld70

そう告げ、足を踏み出す

(主;´ω`)「ま…!」


「ま…待てお…!」


けれど、その行動を淡いオレンジの光が制止した

( ・∀・)「…む」

(;`・ω・´)「…え?」


そこには…燃え盛る炎の剣を携えたドクオと
彼の肩を借り、どうにか立っているブーンの姿があった

(メ;´ω`)「駄目…だお…もう…誰も死んじゃ…」

(´・ω・`) 「二人とも…何で」

(メメ'A`)「モナーさん…もうこれ以上、あなたには何も奪わせない」


363 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:29:11.51 ID:T0BHKld70

( ・∀・)「やれやれ、まだ分からないの? 折角逃げるチャンスだったのに
      …また同じ事を繰り返すつもり?」


(メ♯'A`)「分かってないのはあなただ…! 俺はそれを止めたいから
     だから今俺達はここに居るんだ、その為なら!」

(メ;´ω`)「……僕等は…あ…あきらめたりなんか…しない…そして!」


(メ♯'A`)「何度だって繰り返してやる!!」

(メ♯`ω´)「…みんなを…救ってみせる!!」


(主 ω )(……そうだ…)

(主`ω´)(DAT、お願いだお!)

呼応するように、剣の柄に付けられた玉が輝き始める

(主`ω´)(僕は、僕はみんなを…みんなを助けたいんだお!!)


366 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:31:16.72 ID:T0BHKld70

( ・∀・)「意気込みは良い…がな
      自分じゃろくに戦えない人間と…ただの死にぞこないに…」
      

( ・∀・)「何一つ、出切る事も救える物も無い…それを教えてやろう」

黒いオーラを纏う姿が大きく一歩を踏み出す

(´-ω-`)「させないよ…」

それを、再びショボンが止める

( ・∀・)「貴様…」

(´-ω-`) 「彼等が…守るべき物の為に戦う事を決めたように、僕にも決意がある
      僕は、そんな二人を助けたい…だから」
  

(`・ω・´)「僕が守る…!」


(主;`ω´)「う…うわっ!?…ま、まぶしっ…」


374 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:36:36.53 ID:T0BHKld70

宝玉が輝き凄まじい光を放つ、暖かく、優しい光が辺り一体を照らし
その場所を淡く染め上げる


4つの想い


それが今、一つになった


(;・∀・)「馬鹿な…発動!? 逃げるつもりか! 名無しの子!!」


(;´ω`)「あ………あ…あったか…い…」

(;'A`)「…ブーン?」

( ´ω`)「……」

その光に誘われる様に借りていた肩から離れ、一人立ち上がるブーン
見れば身体のあちこちにあった痛々しい火傷跡が消えていく

まるでそんな物は無かったように


(;'A`)「お前、怪我が…」


379 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:38:39.90 ID:T0BHKld70

(;^ω^)「お? って…そういうドクオも火傷が消えてるお!?」

(;'A`)「あ…れ?」

(;^ω^)「何なんだお? この光…」


(;´・ω・`)(アゾット…柄に填められた水晶は賢者の石だとか見た事あるけど…)


(;´・ω・`) 「ホライゾン…君は…君が虚零の管理者…」


(主;`ω´)(DATが彼等の意思に…想いに、応えたのかお?)


(;・∀・)「これが…これもDATの力か!?」


(;^ω^)「…これなら…これなら行けるっ、ドクオ!!」

(♯'A`)「ああっ!! 行くぞブーン、接続、開始…!」


周囲の音が変わった、ずっと聞こえていた水音が途絶え…


382 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:40:47.46 ID:T0BHKld70

(主;^ω^)「み、水!? 水が…!」

海の様に、波音

どこからか立ち昇った水が彼等に集まっていく


(♯・∀・)「く…おのれ、おのれええ!!
      何をするつもりか知らんが…もう容赦はせんぞ!!」


呆然とその様子を眺めていた奴が、急に目つきを変え
感情をそのまま表に出すような声と共にこちらを睨みつけた


(;´ω`)「うわ、ショ…ショボ! 頼むおっ…少しだけ、少しだけ耐えててくれお!!」


(`・ω・´)「…おっけぇ…」


(♯・∀・)「ガキども…ガキの癖して、私の邪魔をするなぁ!」

(;`・ω・´)「…!!」

黒剣を手に疾駆、激しく地を鳴らしながらショボンとの距離を一気に縮める


385 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:43:53.66 ID:T0BHKld70

振り上げられる剣、数多の血を吸い続けた凶刃が新たな血を求め

激しく打ち鳴らされる金属の衝突音


(♯・∀・)「何故だ! 何故お前等如きが……!」

(;`・ω・´)「く…ようやく、頭が回ってきたよ、何をそんなに慌ててるの?」

(♯・∀・)「…何ぃ?」


(;`・ω・´)『あんたが誰なのかは知らないけどさ…
         モララーの知識で分かってるんだろ?』


その言葉に動揺したのか、奴が一瞬体を震わせる
押し合う剣を自ら弾き、大きく後ろに跳躍し距離を取った


(;・∀・)「……ぐ、貴様、私の事を」


(;`・ω・´)「当然さ、その口調に…ホライゾンを知っている事
         そして何よりも夜に僕等を狙い、彼女を連れ出し
         仲間を大勢連れて来て僕等を殺す? …浅はかだね」


386 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:45:40.64 ID:T0BHKld70

(;・∀・)「黙れ!!」

再び駆ける奴の影

見るなりショボンは構える剣を手放した

…それはいかなる魔法か、手放した剣は地に触れる事無く宙を漂う


(;・∀・)「ちぃぃ…!!」

甲高い音が響く

誰が触れたわけでも無く動きだしたその剣が、敵に向き直し飛翔
それを察知した奴は急停止、自らの腹部を狙う剣を寸前で弾いた


(`・ω・´)「…あの最低な奴が、そんなストレートに僕等を狙う訳がないだろ?」

掌を眼前、正面に向け言い放つ


(♯・∀・)「言ってくれる…だがいいのか、その状態で
      私はその剣が飛来するよりも速く貴様を殺せるのだぞ?」

         
(`-ω-´)「うん、時間稼ぎも済んだし、僕の役目はもう終りさ」

(;・∀・)「な、に?」

388 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:47:46.69 ID:T0BHKld70

(´・ω・`) 「後は、よろしくね」


穏やかな表情で、静かに言葉を綴る

瞬間、そんなショボンの背中で光が溢れる


月が輝く夜の闇を今、地上の太陽が世界全てを照らし出す


ここは…空には月、地上には太陽が輝く存在し得ない海底の様に


全てを包み 揺らめくは光の線


(♯'A`)「輝け、もっとだ… も っ と か が や け え え え え !!」


彼が掲げるのは太陽、直視する事を許さぬ究極の炎の光


( `ω´)「…行くお!!」


太陽を背に、何かを呟き、剣を構える


391 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:49:07.53 ID:T0BHKld70

眩い光を受けた鈍い銀の剣が…まるで研ぎ澄まされるように白銀に煌く

ざらつきその身に何も映すことの無かった刀身
それが今、世界の全てを映す鏡のように輝いた


(主*゚ω゚)「き…綺麗だ…」

思わず言葉が漏れた

遠く山の彼方まで照らす光

その輝きは空に残る夜と地上にある昼間を描き、不自然な芸術を作り出した


(;・∀・)「く…」


(´・ω・`) 「ほーら…もたもたしてるから君の『天敵』が目覚めちゃったよ?」


(♯・∀・)「貴様ぁ…その見下すような真似をやめろ!!」

(´・ω・`) 「見下してなんかいないさ、ただ客観的に批評してるだけだよ」

(♯・∀・)「ふっ…ふふ…あははは!!! そうか、そんなに欲しくない命なら」



395 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:50:56.72 ID:T0BHKld70

(♯・∀・)「今すぐに吸い尽くしてくれる!」


(´-ω-`)「……」



(主;´ω`)「んなっ!? あぶ――」


地を蹴る音が聞こえたとほぼ同時に、奴の姿が消える

その奴の標的であろうショボンはあろうことか目を閉じ
ただ静かにその場で立ち尽くしている


(主;´ω`)「――ないっ…ぁえ?」


そこへ向かう一陣の風を僕の目が捕らえた
瞬間的に目に映る影だけを残し、風影は立ちすくむ彼へ向かった


次いで、鋭い金切音が鳴り響く


(;・∀・)「…………!!」

396 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:52:20.17 ID:T0BHKld70

黒き刃を受け止めるは 白銀の剣


(  ω )「……」


反射する光が輝く、黒と白…相対する二つの剣が重なり合う


(;・∀・)「た…太陽っ!!」


幾瞬の停止、そして動き始める時間

二つの影が踊り狂う


(;・∀・)「くっ…ぬ、ぅ!!」

(♯`ω´)「…ぉ…おおおおお!!!」


連続して起こる金属音、切り合う一合音は聴覚が確認できる範囲を超え
交わる複数の音が一つの個として鳴り響く

時折、その音に混じり聞こえる彼等の声

早送り再生の戦いは既に常人の入り込める域を凌駕し、二人だけの世界を作る


398 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:54:28.43 ID:T0BHKld70

(主;´ω`)「は、速すぎて、何が何やら」

(´・ω・`)「大丈夫、勝てるよ……でも」

(主;´ω`)「…え?」

(;´・ω・`)「早く…早く決めてくれ、時間が無いんだ」


一際大きな金属音が場に弾け、二人が距離を取った

(;・∀・)「はあ…っ…はあっ…!」

(♯`ω´)「……ふー…っ」

一時の静寂、お互いが息を整える様に動きを止め睨み合う


(;´・ω・`)「っ…ブーン!!」

(♯`ω´)「分かってる!!!」

(;・∀・)「ぜえ…ぜえ……はっ、はは…どうした、焦ってるじゃないか…」

(;`ω´)「……こうなったら…」

(;`ω´ω)「一気に『ケリをつげろ!』てやるお!」


404 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:56:08.08 ID:T0BHKld70
( `ω´)「エアロバリア…!」


(主;´ω`)「うっ、わわわ!」

その声と共に、強烈な風が吹き荒れた

荒れ狂う風は唸る様な音と高音が合わさり、激しさを増す


(;・∀・)「むっ…」


( `ω´ω)『…オン!!』

更に声、今度は逆に風が急激に収まっていく…いや…

彼の、ブーンの周りに集約され、色々な破片が風に呑まれ暴れ回る


(♯・∀・)「させんぞ!!」

(♯`ω´)「…っ…チャージ!!」

暴れ狂っていた破片やらが一斉に前方へ向かう
集約された突風が一本の道を形作るように伸び

409 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:57:57.09 ID:T0BHKld70

(;・∀・)「…ぐっ! ううぅ……っ!!!」


風の空間が、向かい来る敵を飲み込んだ

突風の吹き荒れる中へ引きずりこまれた奴は、剣を地に刺し
足を踏ん張りどうにか堪えている

少しでも下手な身動きをとれば、遥か彼方まで吹き飛ばされるであろう風

まともな呼吸さえ許さない捕縛結界


( `ω´)「捕らえたっ」

( `ω´ω)『マックス…!!』


確認するや否や、地を蹴り、跳躍


(;・∀・)「ぐ…ぅ……ま…待て…よ…せ…ぇ!」


自分を吹き荒れる嵐に放り込み


412 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 00:59:10.20 ID:T0BHKld70

風の中


一歩


二歩


体制を整えるように地を蹴り、それと同時に彼の姿が消失
次の瞬間には奴の目の前まで移動し


(♯`ω´)「『ストオオオオオム!!!!』」


その神速の一撃を横殴りに叩き付けた

(;・∀・)「く…!」


衝撃に次ぐ圧撃、奴の体が浮き上がる


(;`ω´)「う…っ…おおおおおおお!!!」

ブーンがその場に踏み止まろうと踏ん張る
地面が抉れ、足が軽く埋もれる程の衝撃を堪え、腕を突き出す


418 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:07:00.66 ID:T0BHKld70

留まる事を知らぬ風は前方の地面を削りながら、あらゆる物を巻き込み吹き飛ばす

「ぐ…あああああああああっっっ」


( `ω´)「これで…終り、だお」


後方の太陽が消えていく

周囲は夜を取り戻し、暗く染まっていく



(主´ω`)「…か…勝ったのかお?」


( `ω´)「………」

(; ω )「…つ、つか…れ…た……」


しばらく正面を睨んでいたブーンが
搾り出すような声を上げ、倒れこむ


420 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:08:02.43 ID:T0BHKld70

そこへ

『お…おのれええええええ!!』

黒い影がブーンに向かうのが見えた

(主;^ω^)「ブーン!!」


『ならば今度は貴様に…!』


声が、まるで直接頭に響いてくる


(主`ω´)「ふ、ふざけるなああああ!!」


胸の中が熱く燃え上がる

倒れたブーンの前に立ち、剣を構える

『貴様!?』

(主`ω´)「消えろ…この世界から、消えてなくなれええ!!」

僕の持つ剣の光が強まり、一筋の閃光が影を貫いた


422 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:10:10.09 ID:T0BHKld70

『お…おのれええええええぇぇ……』


影が、まるで夜闇に溶けるように消えていく

(主`ω´)「…」

(主^ω^)「や…やった…」


(;'A`)「なあ…今、最後変なの見えなかったか?」

(;´・ω・`)「…」

…………。


あれから僕等は気を失ったブーンを連れ、大急ぎでその場を離脱

どうにか無事逃げ切る事ができた

気付けば空はすっかり青に染まり、東の空が少しずつ赤みを帯びていく


夜明けは…もうすぐそこまで来ていた

427 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:12:15.42 ID:T0BHKld70

(´・ω・`) 「さて、ホライゾン…今度こそお別れかな?」

(主^ω^)「うん…DATは手に入れたし…そろそろ行かないと」


('A`)「…もう、さよならなのか」

( ´ω`)「………」


( ゚∀゚)「おいおい…辛気くせえ顔してんじゃねえよ、」

ずっと気を失っていたジョルジュさんだったけど
つい先程目を覚ました、ぐちゃぐちゃだった腕もすっかり元通りに治り

今はさっき死にかけていた人間とは思えないほど元気そのものだ

( ゚∀゚)「ありがとうな、ホライゾン、本当は俺が守ってやるつもりが
     逆に助けられるとはなぁ…流石に思ってなかった、ははっ」

( ^ω^)「…僕も、おかげで助かったお」


(主;^ω^)「そんな、僕は別に…」

どうにも彼等は僕があの剣を使い、みんなの傷を癒し、助けたと思っている

今更これがDATの力だどうこうとは言い出し辛くて…あえて訂正はしていない


430 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:14:12.08 ID:T0BHKld70

まあ、何より悪い気はしないから…いいよね、それくらい

( ´ω`)「でも…もう行っちゃうんだお? 何かお礼がしたかったお」

(;'A`)「俺もだよ…なんかめちゃくちゃ格好悪いとこ見せちゃったしさ
     だいたいあれは俺の失p」

( ^ω^)「…それは言わないお約束だお?」

('∀`)「ああ…でもさ、やっぱもうちょっとくらい居ても」


(主^ω^)「…ごめんお、でも僕にもやらなきゃいけない事があるんだお」

それに正直…これ以上ここに彼等と居たら
今よりもっともっと別れが名残惜しくなってしまう、だから…

(´・ω・`) 「あらら、随分かっこいい事言っちゃって」

(主;^ω^)「う、いつの間に…」


気付けば横に立っていたショボン、彼は僕に近づき
囁くようにそっと僕に告げた

(´・ω・`) (君があの時逃げなかったから僕等が助かった、これは事実だよ)


432 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:14:56.88 ID:T0BHKld70

(主;^ω^)「お!?」

(´・ω・`) 「ふふっ…」


そうして、笑いながら僕の側を離れる

……彼は全部気付いているのかもしれない、そう思わせる笑顔だった


(主^ω^)「…それじゃあ」

( ゚∀゚)「ああ」


懐に入れておいた、もう一つのDATを取り出す


(´・ω・`) 「それがDAT?」

(主^ω^)「…そうだお」

それを…虚零と呼ばれた剣に近づける

(;'A`)「あ…」


淡い輝きが、その剣アゾットを包み、光の塊が出来上がる


434 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:16:20.03 ID:T0BHKld70

やがて二つの光は混じり合い、広がっていく

僕の手を、肘を、肩を……光がゆっくりと包み始めた


(;゚∀゚)「こいつは…」

(;'A`)「そっくりだ、俺達が来た時と」


(主^ω^ 「そういえば…ねえブーン、最後に聞いていい?」


一つ気になる事があった…


( ^ω^)「…何でもどうぞ、だお」

(主^ω^ 「君、時折口調とか声が変わったりしてたけど…あれは何だお?」


(;^ω^)「ああ、あれは…その、何て説明したらいいのか…うーん…
       …とにかくこの剣のせいだお」

(主^ω^ 「そういえば、あの時は確か…」



437 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:17:59.17 ID:T0BHKld70

彼が腰に下がる剣を引き抜く

やはりあの時とは全然違う、ざらざらとした表面が浮き上がる何の変哲も無い剣だ


( ^ω^)「…これは太陽がある時のみ、力を発揮する剣なんだお」


(主^ω^ 「太陽が?」

( ^ω^)「だから太陽の剣…なんて言われてるお」


(主^ω^ 「へえ…じゃあその剣のせいで人が変わったようになっちゃう感じ?」

(;´ω`)「ま…まあ、そんなところだお」

(主^ω^ 「よくわかんないけど…いいやwじゃあ、行くね」

( ゚∀゚)「…がんばれよ」

('∀`)「さよなら」

(´・ω・`) 「じゃあね」


(主^ω^ 「うん、みんなも…本当にありがとう」


440 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:19:02.19 ID:T0BHKld70

( ^ω^)「……それじゃあ僕も最後に一つ、いいかお?」

 主^ω^ 「うん、何?」


( ^ω^)「君は言ったお? どんな事があってもDATを手に入れるって」

 主^ω^ 「え…うん、一応そのつもりだけど」


( ^ω^)「…ジョルジュさんがあの時…
       死にかけてまで僕等を守ろうとした時…どう思ったかお?」

 主;^ω^ 「え…ええ?」

突然何を言い出すんだろう…言いたい事がよくわからない

 主^ω^ 「うーん…」

( ^ω^)「…それを、今思ってる事を…その気持ちを、忘れないで欲しいんだお」


 主^ω^ 「どういう…こと?」


( ´ω`)「…自分を犠牲にして何かを守るんじゃ駄目なんだお…
       その考えじゃ…いつか自分を失い、周りさえも傷つける」


442 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:20:46.59 ID:T0BHKld70

('A`)「…」

(;゚∀゚)「…」

( ^ω^)「例え自分を犠牲にしても、大切な何かの為に戦い『続ける』
       …そんな意思こそが、一番大事なんだお」

      
 主^ω  「戦い、続ける?」


段々と景色がぼやけ始めた


(  ω ) 矛盾するその意味が、違いが、今は理解できないかもしれないけど
       
       …忘れちゃいけないお 


視界が ゆっくりと白に染まっていく


447 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:23:02.16 ID:T0BHKld70

 主^   …君はいったい、誰なんだ?


(  ω )「僕は」


自分でも 何故そんな事を聞いたのか分からない

けれど 聞くべきだと そう思った



「内藤ホライゾン…だお」



もう 何も見えない 彼の姿は見えない けれど最後に 




間違いなく 聞こえた


僕と同じ口調 同じ癖


内藤 ホライゾン ああ そうか そうだ 君は…


453 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:24:58.41 ID:T0BHKld70


目の前が白くなると同様に 思考も白く染まり 浮かんだ何かは消えていく





そうして



妙に心に引っかかる その名を思いながら






再び僕は  世界を巡る旅に出たんだ


460 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:27:50.82 ID:T0BHKld70








       【次回予告】アフレダスー エナジー イカレルー エニシンー









463 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:31:03.30 ID:T0BHKld70

ミ,,゚Д゚彡『さーて!次回の巡るようですは〜!?』

从*゚∀从『次は◆NscXkUt6VEさんの('A`)のペンは進まないようです
     の世界だ、んー明日が待てねえぜ!』

川 ゚ -゚)『受験の失敗、挫折、出会いと変化に恋心…彼の筆は停滞する』

( ^ω^)『様々な重圧に悩むドクオの青春物語だお』

('A`)『と、今回はあの受験よりも過去のお話』
       
(´・ω・`)『中学時代…恋も知らず、勉強の日々、青い春は未だ見えぬ遠い先
       そこへ現れるのはDAT、その存在は彼の日々に何を起こすのかな?』


ζ(゚ー゚*ζ『次回 世界を巡る 第4界 「ペンが進まない編」 』


ミ,;゚Д゚彡『あれ? 俺の台詞は』

( ゚∀゚)o彡゜『合作は最初から最後までクライマックスだ!次回もお楽しみにな!!』

川 ゚ -゚)『読んでくれなきゃ…泣いちゃうぞ?』

ミ,;゚Д゚彡『ちょ、あの…あれ?』

to be continue…

486 料理評論家(栃木県) 2007/03/13(火) 01:37:27.16 ID:T0BHKld70
以上です
いや長すぎですね、すいませんでした
考えてみたら一レス30で計算したら120以上にきまってるよアホか俺

しかし何やら色々言われてますがその通りです
確かに書くべき所じゃないのが多いな
ぺニサスとかは出さなきゃもっと削れたろうに…と思いつつも
出さないとショボがどこまで戦えるかを説明できないし困ったものです

そもそもこのラストを書く為に話を作ったのが間違いだったか

とにかく長い時間お付き合い頂きありがとうございました
色々言われる事も本音を言ってくれるのは正直ありがたいと思ってます

これを教訓にがんばろう俺


第4世界へ


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